1200デラックス 前期型(1971-1975 B120)
童友社1/24改造 |
DATSUN SUNNY TRUCK 1200 Deluxe (1971-1975 B120)
モデルカーズ2014年7月号 No218 『特集:今こそ作る、懐かしいトラック!』掲載作
さて、今回またまたモデルカーズから、今度は正式な要請をいただいて製作相成りましたるこのサニートラック。
今回はトラック特集においてセダンベースのピックアップということから、現在も入手が容易な童友社のサニークーペを元にトラックをという話になり、正直な話、形にすることできるんだろうかと思いましたよ。
といっても、実はすでに同じアイディアを実行し、ガレージキット化された方はすでにいらっしゃいまして、さらにいうと紆余曲折でそのキット自体ももっていたりして・・・。
まぁ、フツーに考えたらそれをベースにすればと思う方もいらっしゃるかと思いますが・・・
個人の趣味で作るんならともかく、紙面に出すということは読者の方々に参考になる内容で無いと記事にならないでしょうに。
そういった意味もあったのでそちらのほうは完成するまで一切参考にはせず、押入れに押し込み、何があっても、開けまいと、で、完成直後に製作前段階での画像取りましたが。それからすぐに製作開始して 意地で完成させたのは言うまでもありません。
そうして完成させましたこの1台。
作業に関しましては色々とネタに尽きなかったのですが、それはまた別枠で、詳細を記載いたしますということでここでは大まかな概要を画像とともにお送りいたします。
ベースキットについて
すでにロングセラーとなっているこの童友社のノスタルジックヒーローシリーズ。もともとは山田模型の国産車シリーズ(一部外車もありますが)で、そもそも昔のキットの復刻版。
現在の目で見るのも酷なできのものもありますが、それはシャーシが大きいサイズのシリーズとしては後半になる物での話で、シャーシの小さいサイズのこのサニークーペは共通のシャーシのホンダ1300セダン99、カローラクーペ、ギャランセダンAII共々ボディ形状はさほど破綻している部分もなく、しかもこのサニーは初版ではパッケージに日産自動車監修と書いているだけあって、サイド部分がふくらみ気味な部分など疑問点はありますが、現在はこれだけしか入手できないこともあいまって、隠れた一品であると思います。(あくまで個人の感想です♪)
改造ポイントについて
今回はボディをクーぺからをピックアップトラックに変更するとともにシャーシ、内装を使い物にならないがゆえにすべて作り変えなければならないのでそのあたりをいかにそれらしく処理するか。
時間的な制約のある最中、キットで使えそうなのもボディと一部パーツのみ。
使える物を探す一方で一から作る物もあり、そのあたりの使捨選択もポイントになるかと・・・。
ボディについて
基本同一車種のボディバリエーションという事なので一部変更だけで済むと言う事なんですが、そんな事は単純で済むはずも無く、エンジンセクション以外、つまりドアから後ろをすべて作り変える羽目に相成りまして・・・。ポイントとしては・・・
・リア・オーバーハング延長
トラックの場合オーバーハング部が他のモデルよりも長くなっているので左右両側面をプラ板などで延長します。
・ボディ側面形状変更
ドア・オープニングラインの変更(クーペとトラックではドアが異なる)
しかも側面もクーペの場合ドア後端にエアアウトレットがあるのでそちらも埋めなければならず、まあこちらはボディ側面がふくらみ気味なのを補正する目的もあるのでリアのフェンダーアーチ共々そちらの修正をドアオープニングライン共々まとめて埋めつつまとめて側面全体をオーバーハング延長分共々荒めのペーパー、今回はスジボリ堂のヤスリスティックで削りまくりました。去年HMEに参加した時に記念品として頂いた試供品ですが!!
ただ、それでも山田模型共通のふくらみ気味な部分を解消しきれたとはいいかねるのですが・・・。
・リアセクションの荷台
まずクーペのルーフ後ろ端をトランク後とごっそり削除、構築になるのですが、完全に一からの製作。
とはいえボディと一体にするとシートが収められない(シートの後ろのパネル、下に行くにしたがって室内側に入っていく形状のため)のでここはボディと別パーツとして製作、塗装まで行い完成直前に組み合わせることに。
・フロントウインドゥ角度変更
これはベースにしたクーペのみ他のボディ形態よりも傾斜角が大きく倒れているのでAピラーの上下に切込みを入れてフロンドウインドゥ傾斜角を起こし、なおかつルーフが経公になるように調整します。
また、バンパーこそキットの物なんですが・・・
あまりにもごつすぎる為削りまくって形状修整しております。
リヤ周りもまた全面作り変え。
テールレンズはボディのくりぬいた穴にガイアノーツのUVジェルクリアを盛り付け、ハセガワのミラーフィニッシュを帯状に張ったものでモールを再現。
左右バンパーコーナーはポリパテ細工、荷台下側の丸いストッパーは伸ばしランナー埋め込み。
エンブレムは自作デカールで対応しました。
今回はテールゲートを可動すべく、ヒンジを製作。さらに左右のチェーンもビニールにくるまれた状態を再現すべく細工して製作しております。
ボディカラーは今回はホワイト。
といっても製作時点でも白以外の存在が確認できなかったのですけれど、製作途中でカタログを入手し、実際にはクリーム色っぽい黄色と淡いブルーの3色ありましたが、当初の予定通り『サンシャインホワイト』をチョイス。
GSIクレオスのGXカラークールホワイトを元にMrカラー156スーパーホワイトを混ぜ合わせGXカラーウイノーブラック、色の源のシアンとマゼンダで色のトーンを調整しました。
こちらに関しては、モーターライズの共通シャーシですので全面作り変え。
ハセガワのダルマセリカのものを前半分用いて後ろ側は日東のフェアレディSR311用のものを骨格部分だけにしてリアアクスルごと、マフラーも含めて流用しております。
・・・ただ時間的な余裕がなかったのでロクに色塗っていなければ、プロペラシャフトすら付けていない体たらくですけど。
原稿に書き忘れていたのがタイヤ。
12インチで当時モノのバイアスタイヤ、これでないと締まりません、ということでグンゼ産業時代にリリースされていたオースチンヒーレー・スプライトMk.1用のものがドンピシャでしたのでこちらを流用いたしました。
内装について
それに関しましては説明する内容が余りのも多すぎるので別記いたしますのでそちらを見てください。
まとめという名のたわ言
本来なら掲載誌面の販売期間中にしたかったのですけれど、諸般の事情が重なりすぎてなんだかんだで更新できず、しかも次のネタまでできたというのに・・・
そんなわけで、大変お待たせしてしまいましたがようやく掲載できました。
とにかく、今回はモデルカーズからの要請ということでの製作相成りまして、今までも手を付けたくても(技術的な意味合いで)手がけられずにいたこの1台。まぁ、そんな苦労をしなくてもハセガワでリリースされると言う事でこれから容易に入手できる環境になると言う事ですので(ロングボディですけど)そちらを楽しみに致しましょうと言う事で♪
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