1200 ロングボディデラックス 中期型(1977-1989 H-GB121 J-GB121 L-GB122)
ハセガワ1/24

DATSUN SUNNY TRUCK LongBody 1200 Deluxe(1977-1989 H-GB121 J-GB121 L-GB122)

さて、まさか今度の更新もサニトラになるだなんて誰が予想できますか?!
しかもスクラッチでもレジンのガレージキットでもなく全く新規のプラモデル!!
それもしばらくカーモデルに関しては鳴りを潜めていたハセガワから!!

そんな今年のカーモデル界最大のサプライズとなりましたるこのハセガワのニューキット。
前作のブタ・・・じゃなくてチビ・・でもなくなってやたらとサイズがでかくなって名前負けしそうな(←何気にひどいな)ミニクロスオーバーが出たくらいでカーモデルからすっかり疎遠な状態だっただけにまあいろんな意味で話題騒然と相成りましたし、当初の予定は12月、それから早まって今月中旬になったかと思えば5日発送って・・・

出すの速すぎるわー!!(←マテや)

どんだけハイペースなんですかハセガワは・・・
それでなくても今月は諸事情重なって金がないのに・・・(←そんなアンタの事情は知りません)

ただ、前評判どおりに期待にたがわぬ好キットであるのは間違いなく、詳細なインプレッションが当店特約代理店(つまり相互リンク先)ブログにてご紹介されておりますのでそちらを是非ご覧願えれば、という事で・・・

HITEQ JASMINEさまのブログ『HITEQ JASMINEの偏った日常。』

ながせさまのブログ『くるまのプラモ製作記』

たかととさまのブログ『Dig it ちゃぶ台カーモデル製作記』

以上の3箇所のブログで掲載されております。
管理人追記:昨日の掲載の段階でレイアウトがおかしかった上にながせさまとたかとと様のブログの掲載がもれておりました。各ブログ管理人の皆様とご閲覧の皆様にお詫びすると共に修整いたしました。(2014年11月10日)

さりとて中々に手ごわい部分もありまして、そのあたり気になるポイントなんかも含めての製作過程をレポートいたします。

また、すでにネコ・パブリッシング社刊月刊モデルカーズ最新号にも掲載されており、その内容と重複する部分がありますが・・・スイマセン、それこの文章書く直前に知りました。(←マテや)
実は今月号を買いに行く暇がなくつい今しがた所用で出かけた折に確認して気づいた次第。
なのでその点をお断りしておかないと・・・

著作権法違反の損害賠償代わりでこの前の製作料振りこまれなくなりかねん!!

すいません、それはギャグのオチで書いただけなんで実際にそんな事はないと思いますけど・・・・ないですよね?!(←知るか!!)

キットについて

今回全くの新規開発とのことで何から何まで新規で流用などは一切ないと言う何気に贅沢というか金かかってるというか・・・。
ただ、タイヤは来月出るというセリカの純正ホイール付バージョンとの共用化のために13インチのラジアルタイヤ、サイズ表記がないのですがおそらく70扁平の乗用タイプなのと実車が12インチなので実質インチアップになってしまう為完成すると足腰どっしりしているサニトラになるんですが、模型としての見栄えを考えたらデメリットということもなくむしろこれはこれでアリだと思います。サービスパーツとして8スポークのアルミホイールや車高調整選択可能なところなども今までにないポイント。
なんですけども改造を楽しむユーザーの目線で行けばもう少し、と思うポイントもあるだけに、そのあたりの配慮が欲しかったかな、というのが偽らざる感想で、それと共に、今までもラリーバージョンなどのバリエーションを展開していたという点でもサニトラ、それもロングボディ限定にしてしまった部分が残念でシャーシを他のパーツと一体のランナーにしてしまったのが・・・
アオシマではクーペへの展開も視野に入れていたとのことなのでそういった拡張性を考えてパーツ分割すれば後に要望が強くなってショートボディなどの企画が通ったときのコストも下げれると思うのですが・・・。

まあ、かなり好評な出だしとは言え今回のファーストロットがよくてもそこからの展開がないと金型のコスト償却もままならないでしょうしそのせいで結果カーモデルの新規開発凍結・・・なんてことにならないかが気がかりだったんですよねぇ。
ただ、パーツ割りを考えると初期型は出ると思ってよさそうですし、角目ライトの最終型も期待が持てそうなだけに今後の展開に期待したい所ではあります。

この勢いでクーペやセダン、バンも出してほしい所ですけど(←図々しいな)

ボディについて

全くの新規開発ということでプロポーションは文句の付けようありません。
毎度の繊細なタッチで実車の雰囲気を見事に再現しており、トラックとして最大のポイントとなる荷台も5分割のパーツを組んでボディに合わせると言う方式。
ただ、タッチが繊細ゆえに各部オープニングラインのスジボリが細く、浅い気がするのと割と厚めに塗装するのがわたしのスタイルなのもあって0.3ミリのBMCタガネでオープニングラインを彫り下げておきます。

ボディについて塗装前の下地処理という点で気になるところは3点。左から・・・
・ボディ前側のパーティングライン
左右フェンダーの角の前後方向、そしてその先端から横にわずかに走っている部分とバンパー下のエプロン部左右にパーティングラインがあり処理しますがエプロン部分は実車では接合部分なので消すのではなくそのラインをスジボリしました。
・リアフェンダー端のパーティングライン
ここが実に惜しい所でここも実車ではパネルの接合部があり、モデルカーズ誌でも指摘されて居りましてパーティングラインから1ミリほど前なんですよねぇ、なのでパーティングラインをここに持ってくれば一石二鳥だったんですが・・・

荷台部分は5つのパーツに構成されて、それをボディ内側からはめ込む構成になっています。
改造して作った物もそうですけどさすがにこれをボディに一体で作るのは無理がありすぎるだけに賢明な判断だと思います。

組み立ての際に気をつけなければならないのが接合面の部分にバリが所々、たとえばこの画像の場合コーナーの部分に段差というか、出っ張りがあるのでヤスリでその部分を削って接合部分のすりあわせをきちんと行う必要があります。


 

もう一つ残念なのがフロントグリル。
グリル本体そのものはメッキではなくシルバー塗装でその外枠のモール部分がクロームメッキという・・・逆でしょ!!
その為反射鏡共々モールを別部品で本体を普通の整形に、とは言わないまでも枠部分と一体でメッキにして欲しかった部分です。

モール部分に不満があるのですがそこはミラーフィニッシュを貼って十分対処できる範囲という事もあり、グリル内部の格子やバッチ(しかもデカール付き)がそれぞれ別に作られているのは嬉しい限りで改造ベースにするにも好都合(中の格子を金網に、とかバッチをない状態などに出来ますし)ミラーの形状も申し分ありません。


リヤ周りもテールレンズのレンズカットがないのは不満ですけど内部の反射鏡にはバルブまでモールドされててバンパーコーナーやテールゲートストッパーまでパーツで作られると言うこだわりよう。
テールゲートを固定するハンドルも別パーツなのは嬉しいのですがゲートが表側に見える所にあるため整形するのが小さい部品なのでパーティング共々手間がかかるのが難点。


側面もドアノブやベンチレーターは勿論荷台のロープフックも別パーツ。
ただこのフック、荷台をボディの内側から入れる構造ゆえ分けなければならないのは止む無し、というか別パーツな方がありがたくはある反面、細かいパーツでなお且つ接着面積が小さすぎるので完成してからも紛失しやすい為、というか撮影後に2個ほど取れて付け直したのでこの部品は出来れば予備分として多めに入れて欲しいかな、と思います。

ボディカラーは今回もポリバケツ・・・もといライトブルー。
先に作ってるのがあるから他のにしない?と言われそうですけども他にはホワイトとベージュ。
ホワイトは意外と塗りにくく(塗料の粒子が粗いのか気温が低いと希釈しても相当攪拌しないとだま状になってなかなか綺麗に噴霧出来ない上にホコリをかみこみやすい)ベージュに至っては見たことありません。という消極的な理由だったり・・・
GSIクレオスのGXカラークールホワイトを元にスージーブルーを混ぜた色を使用しました。当然いつものごとくスーパークリアーを混ぜた色を吹いてクリアーをインターバルなしで吹いています。


ただ、今回はボディのエッジがきついのかボンネット中央のプレスラインやリアゲート周りのヒンジやらなにやら所々でコンパウンドがけの段階で剥がれる症状が・・・また塗り直すのも手間なのでタッチアップでごまかしました。

他にもデカールも年代別の物も入っているのは嬉しい反面燃料指定のステッカー、有鉛ステッカーが入ってるんですけど・・・2代目サニトラは高速有鉛指定の初期はともかくこの年代は無鉛ガソリン指定なんですけど、という事で残念。
なので他から流用の無鉛ステッカーを貼りつつ、23番の寒冷地仕様ステッカーも貼っておきました。位置は具体的にはわからないですけど確かリアウインドゥ右下だったはず・・・ウチの車(昭和48年式スカイライン)はそうですから。

シャーシについて

こちらに関しては、もう何も言う事がないくらいのフルディテール。
シャーシ本体は燃料タンクをマスキングの上ボディカラーであとはスペアホイールを裏面なのであえて黒にしたくらいですか。

その反面取り付けがかなりタイトに感じられますのでボディに組み込む際損傷はしないでしょうけど精神衛生上よくないのでリア側はボディの取り付けピンをわずかに切ってシャーシ側も下側の角を削り、フロント側左右端の曲面部分をわずかに切って入りやすくしています。

冒頭で説明しましたようにホイールはほぼ実測で13インチ相当で実車は12インチ。ただフジミやタミヤに比べるとわずかに外形が小さいのですが。
まぁホイールはリムの部分の肉厚が厚めに見えるのでその気になれば中央部分だけくりぬいて12インチサイズのリムに組み込むと言う手もありますし、更にタイヤの扁平率が70相当なのでタイヤの肉厚が薄く(但し外形的には12インチ80扁平とほぼ同寸)これならオプションのアルミを履いた方が似合いそうですねぇ。ただホイール、フロントがピン式で後ろはポリキャップなのですがただ入れれば良いのではなく更に押さえるパーツをつける事で回転できるようにしているのでそのままでは差し替え出来ないのが残念なポイント。
完成してからも付け替えて楽しむユーザーがいますからねぇ・・・。 この文章書いている人間がそうですから!!

そしてもう一つ気になったのがリアアクスル、ボディとシャーシを仮組してサスペンションを組んだ際問題なかったんですけど内装と荷台を組んだらリア側、中央位置から前よりになってしまったのが・・・その為リアサスペンションは中を組んでボディとドッキングした時点で調整しながら組んだ方が良いかもしれません。

このキットのもう一つの問題点がトレッドが広い事。左側が加工後で右側が加工前。
・・・つまり左側しか加工してないと言うツッコミが来そうですがほっといてください!!(←ほっとけるかい!!)
アルミ履かせるのなら丁度良いんですけど純正ホイールでこれはなァ・・・

これはモデルカーズ誌上でもご指摘されている部分で理屈から言えばホイールの刺さる部分の位置を奥にずらせば良い話ですので・・・

という事で、リア側はシャフトの刺さる部分を削って調整するなり更に乱暴な方法としてはホイールにポリキャップを接着してそこにかぶさるパーツをつけずに調整しながら差し込むと言う手もありますがフロント側はそう簡単な話で無く、ストラットとドラムの接合面を削ってなお且つポリキャップも幅を詰めて接着するのですけどそのままだとロアアームが干渉して直進では収まっても曲がる状態で引っかかってステアできないなんてことになるのでロアアームのあたる部分を丸やすりで削っておいて引っ掛かりのない様に修整しておきます。
また、タイロッド部分にホイールのリムが干渉しますのでその部分も削っておく必要があります。


なお、社外のホイールをつける方法としてはストラットのポリキャップが収まる部分の穴の中央が丁度2ミリほどの円状に窪んでいますのでそこにドリルで2ミリの穴を開けてシャフトを差し込んでしまえばホイールを固定できます。


内装について

ここもかなりのこだわりようで何気に内装色のブラウンを使っている範囲が広いのでマスキングにそれぞれ手間がかかることと、ラジオ部分もデカールであるんですが説明書に記載されてますけれどその場合彫刻を削らないとならないというのが・・・ただ、塗り分け用のラジオと温度調整の部分もありますが、その前に塗りわけがド下手な時点でもったいなく・・・。
また、メーターのデカールの寸法がぎりぎりなのかそのままでは上手く収まらず右の集合メーター部がしわになってしまったのが残念。メーター枠を別にするならメーターの穴の部分を開口してインパネ本体側にメーターセットを一枚で貼ってその上に沸く部分を嵌める、とかいっそメータ部分双方開口しておいて裏から透明パーツをはめ込んでそこに裏から貼るとか、あまりパーツ点数多すぎるのも大変でしょうがもう一工夫が欲しいかな、と思います。

まとめという名のたわ言

本来ならモデルカーズ掲載車両を順次と行きたい所なんですけど、諸般の事情が重なりすぎてようやく落ち着いて更新できると思った矢先のこのリリース・・・

そんなわけで、大変お待たせの更新がまたまた新製品の突貫製作と相成りまして、しかも何気に作りごたえのあるものだからこれだけで土日の予定ほぼ使い果たしちゃいました♪(←バカ!!)

今回は基本ストレート製作という事で特殊な事は(トレッド調整以外)行いませんでしたが素材としてもかなり楽しめるアイテムなのは間違いない1台。
この荷台にあなたなら何を積みますか?

夢?希望?それとも・・・

もう1台いっちゃいます?!!(←マテや)

・・・車を載せちゃいけません。(←そのまえに載りません)

(掲載日2014年11月9日)(2014年11月10日リンク追記、及び文章修正)/p>

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