. まさか30年近くも経ってから新規で出すとは思いもよらず・・・
 ISUZU JEMINI 1600 DOHC Irmsher 4Door Sedan (E-JT190 1988-1990)
イスズ ジェミニ 1600DOHC イルムシャー4ドアセダン ハセガワ1/24

ISUZU JEMINI 1600 DOHC Irmsher 4Door Sedan (E-JT190 1988-1990)

この前シビックが出たばっかりだというのに怒涛な勢いで旧車をリリースしまくっているハセガワの今度の新作はジェミニ・・・
もうここまでくると、ビックリするのを通り越してもはや唖然とするばっかりなんですけど、まさかまさかジェミニ、それも2代目のFFジェミニをキット化するとは予想斜め上すぎて想像だにしてませんでしたから。
だってねぇ・・・

なんで現役当時の時点で出さなかったのよ!!(←マテや)

まあそれ言ってしまえばハセガワはその頃カーモデルやってませんでしたし、今のカーモデルはセレブ向けの高額商品しかリリースしたがらない今ならともかく当時それなりに力を入れていた田宮はもとより、フジミやアオシマが手を出さなかったのも実車が売れている車が必ずしもプラモで売れるとは限らないという側面強いですからねぇ〜。

でなきゃ今の現行車のプラモだって色々出るはずですし、プリウスも歴代カローラもプラモで出てるでしょうし。

だいたいケンメリにしたって生産台数が200台にも満たないGT-Rばかりがミニカーでも矢継ぎ早にリリースされてもてはやされて売れたはずのGT系は片手手数えるほどしかないですし、やましてや4気筒モデルなんか全然ないですから。
とまあ、何気に私情入り混じって脱線しましたけど、ミニカーもプラモも身近にある存在は逆に売れ行きが予想を下回る可能性があって読めないという特殊な市場性があるからなんでしょうねぇ・・・。

だから実車がヒストリックの年代に入って身近な存在でなくなったからこそ、欲しがる需要が出てきているのかもしれませんし。
まあ実際にこうして次々とリリースできると言う事はそれだけ好調なセールスなんでしょうと。

で、旧車といえばいつも速攻で早作りしてたくせしてま〜たしても出遅れたのね

と間違いなく言われそうですけど、そりゃ私としてももっと早く掲載したかったんですけどねぇ・・・

毎度仕事も忙しく、今回こそ早く入る店で一つだけ残っていたのを運よく入手できましたけど・・・

どうしても先につくらにゃアカンモノが立て続けで2月いっぱいはそれに追われっぱなし、3月にはいれば入ったで車屋さんは年度末、車検が立て込んできたものだから仕事に追われて帰宅してから気力が尽きてくたばっておりました。

まあ、今回も幸いな事に先に完成させた方がいらっしゃりネットで掲載されていましたのもありますし、モデルカーズで先行でテストショットでのインプレッションもされていたので、わたしが急ぐ事も無いかな〜と言うのもありますし。

今だから言う話なんですけども、私が意地になって突貫で製作してサイトに上げていたのはここ数年カーモデルの模型誌上での扱いの少なさ、特に新製品の記事が少なかったり遅かったり物足りなかったりと感じていた事に対するアンチテーゼの意味合いが強かったからで、その傾向が是正されてきてくれればわたしゃ何も言う事はありませんですから、ハイ。

けど、やっぱり新製品は速く形にしたいという気持ちも有りますし今回も予想外に時間がかかってしまいましたがこうして掲載している次第。

最近のハセガワらしく、問題となるような箇所もなかったので今回も出遅れましたが定番な速攻早組みとして一切のディテールアップは行わずにストレートに製作。

仕様としてはあえて定番のダークブルーや赤や白は外してガンメタリックで製作。

疲れが抜けきれず、視力も落ちてる最中で何とか形にする事が出来、晴れて掲載と相成りました。

キットについて

言わずもがなな完全新作、エンジンレスながらNコロのようにストラットタワーなどエンジンコンパートメントも何気に再現されていて完全フルディスプレイでタイヤまで新規で作成と何気に相当な気合が入ってる一方で、今回のモデルとなったイルムシャー用のフロントフェンダーモールが付いてるという意外と知られていない・・・と言うか私も知らんかった。
そのモールドがボディに整形れているのが気になるところで前後バンパーが別整形なところを見てもバリエーション展開を得意とする・・・というか今のこのご時勢、間違いなくほかのグレード、ハンドリングByロータスはまず出ると見て間違いなさそうですし、ボンネットまで別なのを考えるとターボイルムシャーも考えられますし、そうしないと金型代が償却できないのはほかのキットでの展開考えれば容易に予測はつきますがそうなるとフェンダーの所がどうなるか、またロータス意外も展開となるとタイヤ/ホイールをどうするかが気になるところです。

なんにしても可能であれば、幅広い展開していただきたいキットの一つではあります。さらに言えば3ドアHBも展開して頂きたい所、なんですが・・・

国産名車1/24シリーズでミニカー出ちゃいましたからねぇ・・・

個人的には3ドアの方が好みなんですけどねぇ♪

後はキットが中期以降のスモール・ウインカーが左右ヘッドライト脇に大型の物がつくいわゆる釣り目ライトなのでプレーンなライトの前期型もリリースしてほしい所です。

そしてキット自体の内容も最新なだけあって出来や製作面においてよほどの問題となるようなところは無く、繰り返しですがパーツの整形をメッキも含めてブラックにして欲しかった所ですねぇ。手抜きと言われそうですけど。
ほぼグレー整形なんですが実車の場合シャーシも内装も外装部品もブラックでこんな事書くと怒られそうですけど、黒ならわざわざ塗らなくても整形色のままでも鑑賞に堪えると思うんですよねぇ。
シートもインパネもグリル部品もビニールやプラで実物塗装していませんから。

またサイドモールの部品も塗装してから切り取るとゲートの切断面で整形色の白が一部表に露出してしまい、これが黒だったら目立たなかったのに・・・と思う次第。
もう少しボディ側の溝を深くすれば案外上手く隠れたかとも思いますし。

そんな一部気になる箇所こそありますけど今までキットに恵まれなかった存在に光明を指してくれたと言う意味合いでも嬉しいキットリリースだと思います。

ボディについて

基本的に、パーティングラインもリアピラーの上の方とテールランプの下にわずかに見える以外全くといっていいほど目立たない為処理は楽、また、各オープニングラインのスジボリは毎度のハセガワタッチで浅く感じたのでここは0.2ミリのBMCタガネで掘り込んで見たんですが・・・。

フロントピラーの所が細すぎて裏まで貫通してしまいまして・・・
予想以上にボディの肉厚が薄いみたいなのでこらヤバイと思い、丁度助手席側をほとんど処理した後だったこともあり、また実験として運転席側をあえて処理せずに行ってみましたが塗膜を厚くしなければ案外深くしなくても鑑賞に堪えるみたいです。

後、前後バンパーは接着剤使わないではめ込むだけでも十分保持できますしシャーシとの脱着の際バンパーを外すと作業がしやすくなりますので完成後も外す事が有る場合は接着しないことをお勧めします。

そしてボンネットですが工作精度が高すぎてオープニングラインのチリ、と言うかすき間がやたら狭く感じますので接着、固定後にスジボリ彫って隙間を広げました。

フロント周りは中期と後期でそれぞれ別部品となっていますので混同しないよう注意が必要かと。

メッキのリフレクターははめ込む祭にちょっとコツがいるかな、という気がしなくも無いですが、あてがってみるとすんなり収まりきちんと収まる反面、レンズ部品は接着シロが心もとなく感じましたので木工用ボンドで接着、ウインカーはモールドのあるほうが表側みたいなので(裏返すと入らない)注意が必要です。

また、グリル枠が二つありますがこれはISUZUの文字をモールドを生かすかでカール使うかの違いみたいですので・・・モールドの上にデカールを張るという手もありますが(←そこ突っ込むな)グリルの奥側を黒く塗っておくのを忘れないようにしましょう。

わたしゃ見事に忘れて慌てて剥がして塗りましたが。


リア周りもリフレクターとレンズの構成でそれぞれ2種類有ります。
こちらのレンズも、レンズ部品は接着シロが心もとなく感じましたので木工用ボンドで接着、したんですがはめ込むだけで収まるらしいと言う話も聞いておりますから私の付け方が悪かったのかもしれません。

そして最近のハセガワのお約束ともいえる言えばリアガラスの熱線デカール、今回は見事に失敗しました。常々思っていたんですがフィルムが薄すぎて、マーク祖父ター塗ってなじませようとしたら溶けまして・・・。
いずれにせよ、透明度が低く毎度難儀していただけに、材質的な面が大きく、最近のアオシマの光沢のあってフィルム自体に強度があるタイプにしてほしい所です。まあそう簡単には行かないのでしょうけどねぇ・・・。


ボディカラーについて

さて、ボディ色と言えば、イルムシャーでは白、赤、紺の3色が私の場合確認できたんですが、これは買ったカタログに記載されていたのを確認したから。前期型ですが。(←マテや)

ところが、紺はモデルカーズの編集長、鵜飼さんが誌面掲載作で作られ、赤はネット上で速攻で作られた方がおられ、白もフェイスブックのカーモデルるコミュニティ『Creativity -MODEL CAR BUILDERS SOCIETY-』で作られた方が・・・

となると塗る色無いし・・・

と思いつつ改めて調べましたら中期以降でカタログ色になった『ファントムグレー』と言うガンメタの存在を確認。
なんですけど、単に黒に銀混ぜれば済む話じゃなさそう・・・と思えば案の定。
どうにも色合いが・・・
なのでウイノーブラックにシルバーでつくったガンメタに色々混ぜて色見本作りまくって結果色の源イエローを微量混ぜたものが近いと判断して塗装、また、この場合ホイールカバーがボディ同色ではなく、シャンパンゴールドの単色と言う事もわかり、シルバーに色の源イエローと黒を混ぜて調色したものを吹いています。

シャーシについて

シャーシ側のパーツ点数も少なく組みやすく感じるのですが、その一方で各パーツが細い為、フロント廻りを組み込む際になおの事折損に気をつけることと後述のリアのホイール位置を確認する事が重要になりますか。

今回もサスペンションの車高選択のギミックが無かったのが唯一残念と言えば残念な所で・・・

その前にシャコタンにする車か?と言われそうな気もしなくも無いですが。

順番も燃料タンク→前側足回り→マフラー→後ろ足回りの順番で組めば問題ないです。

その順番確認せずに組んでバラシてとこんがらがったわたしゃただのアホです

そして今回気になった箇所がそのリアサス。スプリングのパーツが上下の指定があるんですが、取り付けピンの太さがほとんど違いがないように見えて判りにくく、シャーシ側のほうが太いのですが、今回はシャーシ側につけてからアームをつけようとしてピンが合わないというマヌケな事に・・・
本来はサスアーム側にスプリングをあてがってピンのあう向きを確認して接着してからシャーシに納めるのが正解だったみたいで・・・

あと、そのまま組とホイールアーチから見てやや前よりになるのですが実はこれは実車もこの状態が正規なんだそうで・・・

それでもサスアームの付け方の問題も有り前により過ぎたので完成後剥がして再調整しなおしましたが


内装について

このキットの内装もシビック同様、バスタブ状ながらドア内張りのモールドもきちんと表現されています。

ただ、これも抑揚がなく塗装指示半ツヤとツヤ消しの黒で結構マスキングに手間がかかりそうでなおかつ外から見る限りそんなに目立たないのもあってつや消しの黒だけ吹いてごまかしました。

反面、シートは中央部の色の違いが目立つのでつや消し黒に白を混ぜ明るめに振ったんですが、青っぽくなってしまったのが・・・
そんなシートそのものはレカロのLSタイプ見事に再現されていてヘッドレストのメッシュ部もクリアパーツを上手く活用してすみ入れで再現できるのはなかなか良いアイディアかと。

ホコリだらけで恐縮ですが、インパネもメータークラスター部を分割しデカールが貼りやすく作業がしやすい一方でステアリングのセンター部のロゴがない(本来Irmsherのロゴが入る)のが・・・
ハンドリングバイロータスとの兼ね合い(こちらはセンターにロータスの丸エンブレムが入る)なのは判るんですけども、せめてダークグレーのデカール入れるだけでも違うんじゃないかと。

まとめという名の戯言

今回もま〜た発売日から間をおいてしまう結果になり既に作られている方もいらっしゃるだけに参考にはならないかもしれません・・・。

まあそれを言えそんなに問題になる箇所もないですしそもそも説明書を落ち着いて読めば回避できる問題ばかりですしそれでも好きで作って好きでこうしてサイトに掲載しておりますゆえこんなやり方もあるんだぁ〜と思っていただければと思います。・・・

せっかくですからバリエーションも期待したい所。実車も結構色々出ていますし♪

3ドアハッチバック、どうしよう・・・(←作るんかい!!)

・・・まあそれは今後の展開を見てからでも遅くないでしょうかと。

プラモデルはどう作るも作り手の自由ですし、個性も出るモノと思いますから♪。
実際、あくまでも素材、ただ単に作るだけでなくすきに弄れる要素がある事こそ、プラモデルの最大の楽しみ方なんじゃないかな、って思うんですよ、わたしゃ。


(掲載日2018年3月11日)

 

Showroom ISUZUに戻ります

ISUZU Jemini(2nd)に戻ります

Frontに戻ります