. 資料の無さに俺が泣いた・・・実車と違ってると言う突っ込みする人は・・・資料よこせ!!(←マテや)
 HONDA CIVIC CX-S Black(1981 E-SR)
ホンダ シビックCX-S ブラック ニチモ1/24

HONDA CIVIC CX-S Black (1981 E-SR)

長い事探していましたニチモのシビック・・・
ひょんなことから、以前掲示板にも来てくださいましたHN『哀川』さまより格安でキットを譲っていただいたのが昨年(2010年)の青森は黒石で開催されたクラシックカーイベント会場での事。
そして喜び勇んで製作に入ろうと思って、全く予期せぬところで足止め食らう羽目になるも何とか突貫工事で昨年のHMEに出品し、それでも気になるところばかりで形になっても納得いかずに頓挫して、またまた今年のMHEに出したらきよみさんのブログで話題になり・・・
しかもそちらの常連の『たかとと』様が同じキットを製作中でしかも私の完成画像でモチベーション上がって完成したと言われますれば相互リンクさせて頂くのは当然ながら掲載させなきゃあきませんがな!!
てか、意外にいい加減なくせに案外懲りだすと際限なく、そのくせやってる事が伴わないというまあ私の性格を如実に反映する結果になりつつ何言ってんだかワケ判らんそんな自分に完敗。
まあ、そんなボケをかましてますがここを見てくださる皆様方はそんな事気にも留めないと思いますので楽しんでいただけましたら幸いです♪

『以上、文才のないバカの戯言でした♪』

・・・まあ、そんな購入と製作、そして掲載にいたる経緯はさておいて、今回は希少なキットということもあり特別な改造は一部だけに留めほぼストレートに作りました。

最も実のところ、その一部においては完全に失敗してたりしますけど・・・ってシャレにならんわ。

ま、そんな間抜けな事はさておいて、ここで前述した予期せぬ問題というのは実はこの車、マイナーすぎて資料となるものがまず出てこない。
手持ちの書籍はもとより、ネット上で検索してもこの2代目はすっかりエアポケットかと突っ込みたいくらいな上に、前期型こそグランツーリスモシリーズに出ているとはいえ、あちらは前期でこちらは後期・・・

それに気づかず前期のイメージカラーのオレンジ色に塗るつもりだったのは内緒だ!!

そんなこんなでさる模型サイトの日記ブログ上でようやく見つけたのが今回製作いたしました限定車『CX-S ブラック』。
なんでもマイナーチェンジ時に1000台限定販売されたもので、その画像を見つけて程なく、後期型のカタログも入手。
・・・ところがこれが掲載が大幅に遅れた自体の元凶。
テールの写真がたったのワンカット、しかもほんの一部分だけでテールランプの形状がキットと違うことが判明、おまけにバンパー内にバックランプとリフレクターが独立している形状で、てっきりメーカーが開発、製作段階で前期型だったのが実車のマイチェンで急遽変更して前グリル周りを変更して後期に仕立て直したものとばっかり思ってまして・・・(ハセガワの初代レガシィワゴンもそれにより発表時前期型でアナウンスしたもののその直後にマイナーチェンジがかかり急遽後期に変更されたと言う事もありますし)
しかもHMEまで時間が無かったので急いでいたのと完成させる事優先で取り急ぎキットのものをそのまま使用、そして作り直そうとボディ、それもバンパーを弄ろうと思っていたところ、前述のたかととさんのブログで前期と後期の違い、特にボンネット形状を指摘しておりキットは間違いなく後期型、そうなると、テールランプのエラーは一体と気になり改めて検索しなおしたら、なんと後期CX-Sの画像を発見、そしてテールレンズが持っていたカタログの後期型とは異なりキットの形状とは若干違うだけと判明。
ここで後期型でも中途でリア周りが変更が掛かり、持っていたカタログが改修後、画像の車と製作したCX-Sブラックは改修前と判明。

危うく所在不明な車になるところでした・・・

そんな間抜けな経緯がありましたが、何とか形にする事が出来、晴れて掲載と相成りました。

キットについて

このキット、実車が現役時代の昭和56〜7年ごろにリリースされ、同じシリーズとして同年代のFFファミリアと、ミラージュIIターボがあります。

もっとも、リリースされていたのがほんの数年間だけだったみたいで、その後は再販されておらず、新規での購入はほぼ不可能です。
ただ、結構な数販売されたみたいで、中古市場やヤフオクなどでたまに見かけたりもしますが、何気にそれなりのお値段するだけに、容易に入手できない状況なんですよねぇ・・・。
ただ、メーカー自体はまだ存在しており(最もほとんど開店休業状態みたいですが)またこのメーカー、公式サイト上にて何度か旧キットを限定販売していたこともあるだけに一抹の希望を持ちたくなるんですよねえ・・・。

ただ、今までの場合どうも倉庫内の在庫が見つかってのお蔵出しだったみたいで、ここ数年はこのような販売が無くまたこのキット自体そちらで販売された事が無いみたいで、残念なところです。

ましてや、今の場合、版権的な問題もあるでしょうしねえ・・・。

もっとも、ホンダの場合そういった版権関連はきちんと管理していると聞きますし、何でもシティのヒットによって使用許諾以来が殺到してこういった管理部署が出来たとのことなので、この車の現役時代がほぼ同時期な事を考えると案外このキットもそれに従ったのかも知れませんが・・・。

なんにしても可能であれば、再販していただきたいキットの一つではあります。

そしてキット自体の内容も老舗だけあって出来や製作面において問題となるようなところはほとんど無く、また2代目シビックとしても唯一の存在、車は初代や3代目と異なり地味な存在ですが、シビックの歴史を考えると無くてはならない好キットだと思います。

そしてご紹介が遅くなりましたが、このたび相互リンクさせていただきました
『たかとと』様のブログ『Dig it ちゃぶ台カーモデル製作記』にて前期仕様として製作、完成されておりますのでそちらも合わせてご覧になられる事をお勧めいたします♪

ボディについて

基本的に、全くといっていいほど手を加えませんでしたがサンルーフの位置とヘッドライトだけは変更しました。

キットはサンルーフの有無が選択式になっており、このCX-Sの場合標準装備のため、架装するため開口するわけですが、その位置、脱着式だからといってもいくらなんでも前過ぎません?
そう思い、今回は屋根裏側のサンルーフ開口部のスジ彫りをワークの黒い瞬間接着剤で埋め(塗装後に表面に引けてくるのを防ぐため)開口位置を後ろにずらして開口しましたけれど・・・

実はキットの位置が正解だったのには閉口したという・・・orz

こちらも言われなきゃ気づかないでしょうけれど、まあ、こういうボケもかますと言う事で・・・
無駄な努力。
ちなみに余談ながら、グレード名のCX-S、Sはサンルーフ装着車を意味してまして標準ルーフの場合、単にCXになります♪


フロント周りはヘッドライト、キットでは周りの枠と一体ですがレンズが小さく感じた事と、実は製作中に片側にヒビを入れてしまい、そのためタミヤのCR-X用の角型レンズに変更しました。
他にはエンブレムのデカールを自作した事と、グリル枠とバンパー(及びサイドモール)のストライプを手持ちのデカールを切り出して貼った事くらいですか。
何気にグリルと赤の色合いが違いますがなんてことは無く・・・、

単にグリルにまわす分だけ無かっただけです。



リア周りもテールレンズを自作した事と、エンブレムをデカールに変更した以外基本特別なことはしておりませんが、エンブレム部分、データの作り方が上手くいかず、おまけにフラッシュシルバーの印刷が上手くいかなかったので、今回は暫定で通常のメタリックシルバーに変更して印刷。
改めてフラッシュシルバーで作り直すつもりです。


そのテールランプですが、こちら、上が新たにプラリペアで複製したものをベースに製作したレンズで 下がキットのものになります。

ご覧のようにマイチェン直後のものはレンズ表面上と下それぞれの段の中央横方向にくぼみがあり、その部分をリューターで掘りました。

キットのを加工すればいいだろうといわれそうですけど、彫っている際に失敗しそうだったんで・・・。


そしてこちらが当方所有のカタログより最終型のテールランプ周り。
いや、流石にバンパーに穴を開けるのには躊躇しますって。
実際改めて確認して正解でしたけど、最終形を作られる方はご参考まで・・・。


ボディカラーについて

さて、ボディ色と言えば、限定車『CX-S ブラック』と名乗っているだけ合って当然ブラック。
他に選択の余地あるんだったら教えてください。(そりゃブラックッて言ってんのに赤とか白だったら怒られるわなぁ・・・)
まあ、前期のオレンジは似合う似合わない以前にいずれもう一つ手に入れたら前期に改造して作るつもりだし、『たかとと』さんがそちらで製作されましたし♪

GSIクレオスのGX2ウイノーブラックを使用。
今回も特に下地塗装をせずそのまま塗装、そして今回はサイドのゴールドのストライプを手持ちのデカールから切り出して貼り付けたんですが・・・

見てのとおりラインがグダグダになりました♪(←いや、♪じゃねぇし・・・)

いや、デカール貼るのは思いっきりド下手です、わたしゃ・・・

そんな間抜けなアクシデントに見舞われ、かといって貼り替えるだけの面積の金のデカールも無かったので何とかごまかしつつそのままクリアー掛けました。
(なお、エンブレムやサイドのストライプはクリアー掛けた後での貼り付けでそちらはコートしてません)

しかも、同じ黒だから目立たないだろうと・・・

窓枠やバンパーの半つや黒の塗装、省略しちゃいました♪(←手ェ抜くな!!!)

はい、時間が無いのをいいことにやっちゃった次第ですが、割と気づかれないですし、こういうやり方もありなんで無いかと♪
まじめにやれと怒られそうですが。

シャーシについて

今回気になったのがフロントの足回り。
このキットも、モーターライズ前提のためホイール強度の確保のためホイール軸を長く取り、しかもタイヤの共通化のためのホイール幅が広がっている事もあって、それに伴ってサスペンションの支点位置が奥まった位置にあり、そのため、ハンドル切るとタイヤが大きく前後に振れる症状がありまして、ハンドル切ったときの印象がおかしく感じてまして
(ローレルの項でも述べましたが当店がリンクさせていただいております
プロモデルフィニッシャー北澤氏のサイト『model car factory LITTLEWHEEL』
こちらのコンテンツ内のブログの本年2月24日の記事をごらん頂いたほうが私の下手な文章よりもはるかにわかりやすいかとおもいます。)

実車の場合FFと言うのもありサスペンションの支点位置、特にロアアーム側がかなり外側(それもホイール内側にまで入り込んでいます)にあるため、今回もシャーシのストラット取り付け位置を外側に移すため、ストラットの入る内径のパイプを本来入るシャーシ取り付け位置の高さに合わせた上でより3〜4ミリ外側に接着、固定しタイロッドを長いものに交換、そしてロアアームを他のキットのもの(今回はアオシマの80年代日産車用シャーシのロアアームより切り出し)に変更して取り付け位置を外側に振りました。
ただ、これでも実車に比べるとまだ足りなかったりするんですけれど、これ以上となるとさらに手を加え無ければならないのでこのあたりで妥協しました。

このキット、シャーシ側でのもう一つの問題点はこのホイール。
キットでは社外品と純正アルミの2種類入っておりますが、アルミとタイヤのサイズに合わせてか実際には13インチなのに、15インチ相当の大きさになっております。

とはいえ、実際にはリムの幅を大きく取って、なおかつセンター部分の外周にも隙間を持たせる事で辻褄を合わせたようで、リム部分とセンター部分を例によってリューター加工で分離し、フジミの初代サバンナ用13インチホイールのリムと組み合わせ、幸いほぼドンピシャであったのこそよかったんですが・・・
センター部分、何気に傷だらけになってしもうたorz
リム部分も使えるだろうなどとケチらずにディスク部分だけ切り出すべきでした。

また、このホイール、実際はシルバー部分は塗装でなく、切削ポリッシュ仕上げなんですが、これ以上おかしくなったらまずいので、というか下手な事して失敗したら替えが効かないのであえて塗装で済ますと共に、この限定車のみ部分的にゴールド塗装(標準ではこの部分は黒)なので筆でちまちまと塗りました。

内装について


このキットの内装はインパネとドア内張りをボディ側に固定してシートのみシャーシに残る構成になっています。

ただ、実際のCX-Sはセンターコンソールが付くのですがキットではそれが省略されています。
ただ、このコンソール、シフトレバーのところで途切れてんのか、はたまたサイドブレーキまで回りこんでいるのかが手持ちの資料じゃ判らない上に、ボディ側にインパネをつける構成のためそちらにコンソールの上端をつなげるのがかなり大変(位置関係がつかめない)な事もあり、今回はそのままにしてあります。

機会を見て考えにゃあなぁ〜・・・。

また、シートの塗装なんですがどうも座面部分の赤い部分は実際には途中までが正解のようです。
後気になったのはステアリング。形状はあっているんですがホーンボタンやセンターパッドのモールドが全く無いのにはどうしたものか・・・
こんな細かいところを掘るのも難しそうなのでこちらもそのまま、いい方法が見つかれば対処しようかと思います。

まとめという名の戯言

今回はある意味ではリクエストに答えるような形になっての掲載ですが、実のところ、このシビックのように、所々で何かが足りなくサイトへの掲載に至らないモノが割りと多かったりします。

納得いかない部分だったり、今の技術では対処できない部分だったり、はたまたすっかり忘れていたり(←マテや)いや、時間的な制約もそうですけれど・・・

ぶっちゃけ私の作った物で完成してるのなんて一つも無いですから!!

・・・いや、それでも人様に見せるのに恥ずかしくないものをと言う前提の上で掲載しているんですけどね。
あと、完成品と違ってこうして弄れる要素がある事こそ、プラモデルの最大の楽しみ方なんじゃないかな、って思うんですよ、わたしゃ。


(掲載日2011年10月9日)

 

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