Column's Vol.5
Vol.5 Web上における情報の信憑性

さてさて、今回は更新予定のレパードそっちのけで急いで修正すべきところを直したことを踏まえて思ったことなんぞ一つ。
皆さんはネット上、すなわちインターネットにおける情報をどれだけ活用しているのか?

またしても唐突ではありますが、な〜んでこんなことを論じるんか?

前回の更新時にギャランの項目を追加した訳ですが、それから数日して実地でお会いしていてこのサイトの存在を存じている方にたまさかお会いしまして。

まあ、普段から顔をあわせているせいもあってか何気なく他愛の無い会話の中でこういわれました。

ギャランΛの衝撃吸収バンパー、GSRにも途中から設定ありますよ。

実を言えば製作の段階でΛに関する情報や画像を検索していたんですが、そもそもの現存台数が極端に少ないことや資料を掲載している方が殆ど居らず、数台の現存している車の画像と、他にはかろうじて当時のカタログ写真を見つけましたが衝撃吸収バンパー付いてる車両はスーパーツーリングしか見つからなかった上に作りたかったのがGSRの方だったのでそこまで気が回らなかった為に、
(しかも見つけたカタログ画像のページを改めて良く見てみたらスーパーツーリングも標準バンパーだった)
そういう認識になったのが今回の誤認の原因になったわけですが。

そりゃあ確かに当時のカタログや雑誌探せよという話になるのは明白なこと、ではあるんですけど、これが探すとなかなか出て来ない。
ましてやヤフオクは基本的に手を出さない(どうしても欲しいと思ったものこそ代理してもらいますけどそれだって相手の手間を考えるとそうポンポン出来るものでもないし、その前に下手に手を出そうものなら、予算がいくらあっても足りません、というか散在しそうな自分が怖くて早々手を出せません、というのもありますが。
実際、プラモの製作だけのためにそこまで手を広げるのも、それはどうなのか、と・・・。
ましてやなかなか出て来ない車種ですから。
(実のところ、旧車イベントで雑誌やカタログ売ってる人はいますがこの車種のは見た記憶すらありません)

で、ご指摘くださったその方との話はこれだけではなく、ありがたいことにその当時のカタログを数種類(コレクターという訳ではありませんので全部は制覇してません)持っているので今度お貸ししますと。
そして貸していただいたカタログを見てスーパーツーリングとGSR、途中の仕様変更で衝撃吸収タイプのバンパーに変更されていたことを確認できました。

そうして今回の更新で文章の修正と共に同時に貸してくださいましたΣのカタログも見させていただき、それらのおかげでヒストリーも纏めることが出来、こうして掲載に至ったのですが。

こうして思ったことはウェブ上に出ていることはもちろんすべてではない、ということを改めて認識した次第。

それを考えた上でというか、最近思うようになったというか、最近、特に若い人たちに多いんですが、そういったウェブ上の情報をかき集めて自分なりに解釈して実際に趣味関係で人様にお会いした際にそういう知識をさらけ出して『自分の方が良く知っているからえらい!!』などと途方も無い勘違いしている輩が見受けられ、そういう人間って最近では評論家気取りで人様の作品なり車なりにア〜だこ〜だいってケチつけたりするのも増え、そういうのって基本的に自分が上だという果てしなく勘違いした優越感に浸りたいだけだから、実際に作品もって来なかったり、あるいは実車を買おうとはしなかったり。
極論になるけどウェブ上で発信している情報が絶対だとかすべてだと変に認識する空気が変に世間に蔓延してきてか、そういう連中はまるで通販プレゼンターのごとくそんなウェブ上で発信してる情報を鵜呑みにしてそれが絶対だと信じ込んでるからそれを知らない人(実際にはそういう人に辟易してる)にはその趣味をやる資格がないなどと抜かす人間も出てきてるという話も聞きまして。

私に言わせりゃ、実際にその情報の確固たる裏づけもろくにせず、それすら出来るのかどうかも怪しいそういう人間が排他的な空気を作り出して無駄に仕切りを高くして趣味の人口を狭めているという、その趣味をずっと楽しんできている人だけでなく全体からして迷惑極まりない行動をしている自覚がない。

余りにも熱狂しすぎて、自己陶酔に溺れ、周りが見えなくなってる原理主義的な人間が自分のことを棚にあげて自分勝手な意見を他人に押し付けてああだこうだ言うから、世間一般からのその趣味の印象を下げていると言うことに気づいていない。

コラムNo4と重複になりますが、つまり余りにコア過ぎる人間が自分が一番という勘違いはなはだしい考えに固執するあまり、ギャーギャーわめきすぎ、尚且つ排他的としかいえないコメントばかりだすから、新規で入りたいと思う人を引かせている、あるいはその気持ちすらぶち壊している、と。

ましてやそういう人って、自分の立ち居地をわかっていないから自分が優位だと勘違いして周りを見下すような言動するから余計にそれに拍車を掛けてしまう形になって全体のイメージすら失墜する、と。

更に言うとそういうのに限って口だけでまともにその趣味をまっとうしているのを見たことが無い。

私に言わせれば、実際に実行しようともしない人間に語る資格なんか無い。
本来排斥すべきはそういう人間だと思いますが。
実地で趣味に関して行動している方々は別に情報量の多さを自慢したい訳でないんですから。

・・・少し熱くなりましたがこのページを見ていただいている方にはそのような方はいないことと信じております。

で、何が言いたいのかというと、世に流れている情報はすべて揃っている訳ではないのは当然として事実とは限らないということです。

出版している雑誌や書籍の場合、執筆している方が関係している企業や人物に取材をして資料を集め、それらを吟味した上で選択の上決められた文字数に纏めた上で掲載するため、それらが情報のすべてでないということや執筆者の記憶違いや書き間違い、写植ミスとかで時には事実とは違うことを掲載したり、また取材された側から掲載しないで欲しい情報を間違っても載せられない(守秘義務の関係)事だってあることでしょうし、下手すれば、既に他の方が掲載している文章を鵜呑みにして掲載、何てことも案外ないとは言い切れないでしょう。

確かにネットは便利なことは否定はしません。
が、それらに依存しすぎるのも考え物だということを言いたいんです。

まあ、そういってる私だって自分が発信している情報が絶対とは思っていませんし、元にした情報源、というか、雑誌があればそれらを明記しますし。
もちろん、それらを引用させていただいたのであって、盗作ではないということも理解願います。(盗作なら引用元なんて明記しませんし)

それだって最低限、自分が調べた上で確実だとわかっている範囲、たとえば昔、実地で見た記憶のあるキットとか、実車であればメーカーから公式に公表されている資料やカタログ、中には新車解説書とか、入手できる範囲内でしか掲載しませんし。

長々と書いた訳ですが極論すればただ一言
物事、情報を知りたければ、それを裏付ける確証も探しましょう。
ただ情報として流布されてるだけではそれがすべてとは限らない

堅苦しい物言いになってしまいましたが、そういった事柄をインターネットだけに求めるのではなく、自分で探してみるのも必要なことでないのかと。
特にその情報が自分にとってどうしても必要なものであるならば。

実際そういった作業もやってみると思ったよりも楽しいものですし、意外な発見があったりしますので面白いですよ。

(掲載日:2009年10月25日)

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