Column's Special
特別編 モデル・カーズからの誘い・・・再び。

さて、今回発売されましたるモデル・カーズ第212号『セドリック/グロリアvsクラウン特集』 

実は今回、この鬼クラこと1981-83年式のクラウンのセダンを掲載して頂いておりまして、こちらをご覧になられました方は『なんでアンタん所の鬼クラが??と思ったことでしょう。

前回のレオーネで最初で最後と思っていただけにわたしとしても全く持って予想外だったんですけれども・・・ねぇ

しかも、な~んか聞くところによると、レオーネの掲載に当たってネコ(出版社のネコパブリッシング社)に大金積んだに違いないなんていった人間まで出たみたいですけど・・・
この際ですからはっきり言いますが

そんな大金積むだけ金持ってるんだったらケンメリGL以外にGTX-ESのバリモンと新車でBRZ買っとるわ!!

そんな金どこにあるってんだ!こちとら貧乏人だ文句あるか!!

その前にモデルカーズ編集部がそんな金に釣られるような所だったらもうすでに読者諸兄に見限られてるでしょうに。

どうしてこうなったのかと言うことの経緯を順を追って説明いたします。

担当の『バッハ石の森』さまとは前回のレオーネの件が終わって以降、しばらくは疎遠に近い状態だったのですが・・・
といっても、別に喧嘩別れしたとか確執あってと言うことはまったく無くただ単に接点と言うかきっかけが無い状態だっただけの事なんですけれども。
昨年末に当バックヤード(すなわちブログね)にコメントいただいてそれからすこししてさるSNSで親愛なる『sakachew』さんと絡む形になるのかなぁ・・・
接点が出来まして、それから程なくモデルカーズ誌にて作例担当されるようになりました『ken-1』さまともつながりが出来、まあ他愛の無いやり取りをしておりまして、
今回のきっかけもそんな他愛ない会話で終わると思っていたらば急転直下で要請がありまして・・・。

要約するとこんな感じで・・・

『バッハ石の森』さま:『ken-1』さんには今までと全く違う物をお願いして混乱させてみようかと思ってたのですが…

『ken-1』さま:え!?Σ(゜o゜;; やります‼

『sakachew』さま:ホラ来た!絶対受けなよ☆

『ken-1』さま:Σ(゚o゚;;www やります‼ (`_´)ゞビシッ

『Taku』ちん:おめでとうございます♪

『sakachew』さま:・・・もしかして、初の共演成るかもよ!?

『Taku』ちん:競演ですかぁ~それは楽しみですねぇ♪かつて私が(モデルカーズ誌上スバル特集にて)ご一緒させていただいたときなんか恐れ多すぎて申し訳なさ過ぎましたから~。

『sakachew』さま:<Takuさんさえソノ気なら、また叶うことですよ☆

『Taku』ちん:いえいえ、自分のレベルの低さを考えたら恐れ多すぎますよ。前回だって既存のものでしたし・・・(まあ殆ど作り直しましたけど)それでなくても製作スタンスの脈絡のなさに拍車がかかって自重しないとと思っているくらいですし・・・。

『sakachew』さま:・・・続けていれば、きっといいコトありますよ☆

『Taku』ちん:継続は力なり・・・ですね♪


そんな心温まるやり取りがありまして、それで終わるかと思えば・・・

『バッハ石の森』さま:あ、Takuさんにもこちらからの発注もの、お願いして大丈夫ですか?

『Taku』ちん:ブーーーーーー(←盛大に茶ぁ吹いてます)はいぃぃぃぃぃ???

・・・まさかこんな形で再びお誘い受けるだなんて思いもよりませんでしたよ。

とはいえどもなぁ・・・
毎度レベルの高い作例が並ぶモデルカーズ紙上において、こげなレベルの変わらんヘタレが作った物が並んだら・・・

ま~た私の作ったモンが原因で

部数がガタ落ちになったらどうしよう・・・・・・orz

まあ前回のスバル特集の売り上げがどれくらいだったのか知る由も無いですけども・・・ねぇ。

とはいえど、せっかくご縁が出来たのもありますし何か協力できることあれば協力いたしますとも書いた手前、無碍に断るのも失礼な話ですし・・・

そのすぐ後の流れで自分のスキルやスタンスが歪なのでその内容を相談した上で可能かどうか決めさせて頂くことに。
で、その会話のすぐ後で『バッハ石の森』様よりメールが来まして、依頼内容はアオシマのセドリックGL/スタンダートの発売に合わせての特集において終生のライバルであるクラウンも交えたく、同世代のセダンをフジミのHTを基に作って頂きたい、と。
ただ、それには2つ問題があって、HTとセダンでは形状が大幅に違うとこと、もう一つはベースとなるHTのキットが生産休止中で市場在庫にも無く発注段階で確保出来ていない、と言うことでした。

確かにこれは私かsakachewさんがやりたがりそうなネタではありますわなぁ・・・。
というか・・・

キット持ってるどころかモロに製作途中で中断しているんですけどそれ・・・

運がいいんか悪いんか・・・

正直な話、製作期間も当初は11月ではなくもっと早い10月号で出すかもしれないと言うことから製作期間的にかなりタイトだったこと(それから11月号に掲載が決まったと言うことで締め切りが延長になりましたけど)とボディの形状がボンネット以外全く違うことから殆ど作り変えに等しい大改造が必要と言うことを考えると全く最初から作るのでは多分間に合わないだろうとの判断もあり、せっかくの機会、正式な形で要請を受けることに。

とは言っても、転んでもただでは起きないヒネクレもの。交換条件をつけさせて頂きました。
その条件は実車の資料を用意して頂くこと。

なにせ製作が頓挫した最大の理由は資料不足。作りはじめたのがそもそも5年以上も前でそうそう雑誌で出てくる車ではなかっただけに資料集めが困難でしかもカタログも人気車種だっただけに結構いいお値段。正直手が出ませんでした。

自動車雑誌の編集がらみなら実車の資料には事欠かないだろうとおもいお願いしたんですが・・・
どうもそちらにも無かったらしく他の雑誌社に資料の協力をしてもらったとか・・・

・・・なんか、かなり大掛かりな話になっちゃってこれじゃ『出来ませんでした~ごめんなさい』などと楽観して言える状況でなくなってしまい・・・。

しかも、もともと作りたかった仕様が明確にありまして、頂いた資料の物とはグレード違い・・・。

そのため、資料探しをこちらでも行うことにしたんですが・・・ネット上でもほんとに出てこない。
頂いた資料のグレードにすれば問題ないんでしょうけれども、それでは目的の半分しか達成出来ない。
そういった意味で言えば半ば意地になった部分もあります。

で、何だってと言われますればさる国民的刑事ドラマ『太陽にほえろ!』に登場した個体を作りたかったからにほかならず、メインのセドリック/グロリアが西部警察なんだからこちらは太陽にほえろでしょ!!とワケ判るんだか判んないんだか・・・
正確に言えば『太陽にほえろ!』のシリーズ末期、石原裕次郎氏の病気療養により渡哲也氏が出演した際に使用していた車両を作りたかったので言い換えれば渡哲也氏つながりと勝手に考えていたのもあったわけです。

幸いなことに『ニーミーの86とやっちまった車模型工房』の『ニーミー』様が80年代のカタログがごっそり見つかったと言う話をされたのであつかましくも聞いてみたらドンピシャの年代のカタログがあるということでお借りして正式な仕様に作りきることが出来ました。『ニーミー』さまには改めてこの場をお借りして御礼申し上げます。

もっとも、守秘義務の絡みがあったので雑誌掲載の件は内密にはしていたんですが・・・。それ以前に誌面に載せられる出来かどうか全く自信なかったですし。


そんな最中でひょんなことから盟友『有楽町@m2f』さんに当時のドラマ映像をお借りする機会に恵まれてよくよく見たら実車と作成したものにはいくつも違う点が見つかって、しかも貸してもらったのがすでに完成、発送後だっただけに、早い段階で説明してお借りしとくべきだったかと・・・

しかも製作過程の方もお願いされていたんですけども・・・

ボディの製作過程の画像、取るには取ってたんですけどデータの入っていたパソコンのHDDがぶっ壊れたものだから引出す事はまず不可能・・・orz

しかも名古屋向けの製作が大幅にずれ込んだ上に仕事がやたらと忙しくなりすぎ、お送りするのも遅くなってしまい、『バッハ石の森』さまには大変ご迷惑おかけすることに・・・。

そんなこんなで月日は流れて今月半ばの20日ごろ、普段は気にも留めないアマゾンで最新号の予約受付の画像が・・・もう出てたんかい!!

驚いたことに、表紙、それも最前列にウチの鬼クラ載ってるし・・・

正直な話こんなん出して大丈夫なのか未だに不安ではあります。

掲載の謝礼、前回こそ辞退させて頂きましたけど今回は正式な依頼による物と言うことですのでありがたく受けさせて頂きます・・・けれども正直今でも金頂けるほどの物なんだろうか、と言う気はしています。
もっとも、お受けした本当の理由は他にありまして。

これは『バッハ石の森』さまとのやり取りによる物ではありますがモデルカーズを巻き込んだ一件(ここで明記はしませんが皆様なら予想はつくかと)にわだかまりを持っていると思っていたことからご連絡は遠慮しておりましたと言われまして、それに関しては昨年末に書いた当バックヤード(すなわちブログね)の件でモデルカーズとは関係ないということをコメントへのお返事で書きましたし、さるブログにて、そのブロガーさんが「最近モデルカーズがミニカー雑誌になってるんですけど・・・・」と、言ったところ「元の路線に戻すので期待してください!」というコメントをされたとの事。
かつてのモデルカーズに原点回帰しようとしているんだろうなとここ最近の内容を見て思うと共に氏が編集された『プラモデラー』誌においてもプラモデルにかける情熱が伝わってきているのもあっての事。

そして、もう一つ、かつてレオーネ出展した直後に『sakachew』さんがメールで書いた一説があったから、なんですよねぇ。

いち読者として現状を憂い嘆くよりも、「なか」の立場から改善に立ち向う。
そこで、Takuさんにもその立場に居て欲しいと思いました。

流石にそう言われましたら断れませんって。

今後のことについてはまったくもって白紙状態でまた何かをやると言う話は今時点ではないですし、今後はどうなるかも私にはわかりません。

唯一つだけ言える事があるとするならば・・・。

ウチが作った物で売り上げガタ落ちになったらどうしよう!!(←結局そこかい)

いや、ホントにいいんだろうか、こんなバカが作例なんかやって・・・

(2013年11月26日掲載、12月1日画像入れ替えならびに一部文章入れ替え)

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