2000 GT-EL 前期型(1977-1979 C-HGC210 E-HGC211)
ニッサン スカイライン2000GT-EL4ドアセダン フジミ1/24

内装について

キットの内装はローレルと同様にリアシートとドア内張りが一体整形によるいわゆるバスタブ式。

ただ、ローレルに比べ、内張りのモールドがしっかりしているのはいいのですが・・・

インパネにしわ寄せ来てるのはどうよ・・・

内張りのモールドを考慮してバスタブ自体の断面形状が逆台形になっているためにインパネも逆台形になっています。
組み込んでしまえば差ほど気にならないと思ってのことなんでしょうが、グローブボックス回りにしわ寄せが来てしまっていると思うのは私だけでしょうか・・・


もっとも、横着して後期型のインパネにしなかっただけましかもしれませんが。

いえ、実車の場合後期型をベースにして外装を前期にする仕様の車が結構多いですから取材した車もその仕様だったら、といっても実際にはそうではなく正真正銘の前期型でしたのはノスヒロ誌に掲載された時点で存じていましたが共用化して手を抜かれたら、なんて危惧していたのは事実です。

117クーペでは内張りやシートまでグレードごとに作り分けていただけにここは明らかに著しい退化と言わざるをえず、特にこのジャパンの場合、GTでもグレードごとに内張り(GT,GT-EとGT-ES、GT-ELとGT-EXがそれぞれ共通)とシート(GT各グレードごとにそれぞれ専用)は別になるだけにシリーズ展開を考える上でここは明らかにマイナスだと思います。

もっともシリーズ展開そのものを考えてすらいないのかもしれませんが。

そしてシートと言えば、リアもさることながら最大の問題点は・・・

フロントシート、マーチよりも狭くないですか?

はい、インパネはさほど気にならないですがこれは致命的。
とくに室内で表から良く見える部分ですから。
おそらく逆台形にしたために床の面積、特に左右幅が狭くなってしまったためにシートの座面の面積が稼げず、しかもシートの座面を上に行くに従いすぼめる形状にしたため余計に貧相に見えてしまうと言う有様。
むしろシートバックの幅を上から下まで統一すればまだ良かったのかも知れません。
もっとも、床面積の狭さから来る座面の寸法に制限がある以上、焼け石に水で終わるかもしれませんが。


他のグレード展開、とくに2ドアはバリエーションとして出るのは間違いなさそうですし、後期型も出ると思いますのでそちらのほうではドア内張りを別体式に戻して欲しいところです。
内装のしわ寄せは間違いなくバスタブ式にドア内張り表現をしようとしたこの方法に無理があったことには変わりありませんので。

こうしてみると違和感はないんですけどね、運転席側は。
助手席側、グローブボックスの上部のくぼんでいる部分、左端の吹出し口部分が広すぎてその隣(ひきだし式の小物入れがあります)の部分が狭すぎるような・・・

それと共に、社外品しかないステアリングとシフトノブ、それぞれ流用してごまかしています。

あんたステアリング、アオシマのを使えばいいだろって?

そりゃできるんならそうしましたよ。
グレードがGT-EXやGT-ESだったら。これGT-ELだから形違うでしょうが。

はい、GT、GT-L系(キャブとEGIの2種類あります)とGT-EX(木目部分皮まき風)、GT-ES(総皮まき風)では前者が3本、後者が4本とスポーク数が違う全くの別物です。
そのため3本スポークで似た形状のものを探しアオシマのセドリック/グロリアSGL-E用を色を塗り分けてごまかしました。
本当はスポークの太さが全く違うので加工したかったんですが到底そんな時間がなく今回はこれが精一杯です。

それと共に、シフトノブですが・・・
3速オートマチックにしました。

ハイ、前回作ったローレルのシフトセレクターを使いました。
だってせっかくいい形状なんだしどうせ変えるんだったら意表をついたほうがいいと思いましたし♪

それともう一つ、先ほどのインパネ画像を見てお判りのようにブレーキとクラッチのペダルが思いっきり不揃いなんですが。
どうせ直さなきゃなんないんなら2つより一つのほうが楽だし。(←普段見えないからって付けないくせによく言うよ)
まあ、せっかくなのでペダルもローレルについていた幅の広かったブレーキペダルを流用。
インパネではなくバスタブ部分にステーをかまして取り付けています。

内装の塗装ですが今回はボディカラーに合わせてブルーにしています。

ボディに使ったカラーにフラットベース『なめらか』を混ぜ半つや状態にしてエアブラシ吹きしたまでは良かったんですが、カタログをよくよく見ると座面部分だけ色が明るい・・・
座面部分、布貼りなのね・・・
時間ないからそのままでもいいかと思う反面、ここはどうしても気になる。かといって色作ってマスキングするのも・・・
そう思って塗料をみたらタミヤのエナメルのフラットブルーが・・・
タミヤのシティR作るのに買ったの忘れてたわ。
と言うわけでこれにフラットブラックを混ぜて色調を暗めにした上で筆ぬり。
上の画像ではつやあるように見えますがなんてことはなく、塗装直後で乾いてないだけです。
はみ出した部分は綿棒や楊枝の先端にエナメル溶剤を含ませると簡単に落ちるんで楽ですわ。
今度からは内装には積極的にエナメルつかおっと♪

シャーシについて

基本的にローレルと共有になるためそちらを参考に・・・とはいえない部分がありました、というかローレルと違うアプローチかましましたので改めて、になりますが・・・。

シャーシのホイールベースとボディのホイールアーチの位置関係はさほどのずれがなかったのもあり、ローレルで対応しきれなかったところを重点的に行った次第です。

もっとも、ローレルで指摘した欠点が改良されていませんが!!

はい、ストラットがシャーシに入らない症状がありまして、シャーシ側のストラットの穴を1.5ミリのドリルで穴を広げなければなりません。

ローレルでは2箇所余計に穴を開けたわけですが、実はあちら、ホイールを加工して駆り合わせしたら外側に開けたらやたらキャンバー着きすぎで鬼キャンか!!と突っ込み入りそうな有様ゆえ中間位置にあけなおしたと言う間抜けな状況で今回は同じ外側に明け、ストラットのロアーアーム側のピンの位置を煮詰めることにしました。

それに伴う形でロアアームとストラットの接続部分、車高が上がる分を考慮して削っています。
最も削りすぎると折れてしまうので注意が必要ですが。

そしてストラット部品の2.5ミリの穴を開けてリベットの通る穴を開口し、ブレーキパーツをローレルと同様にストラット接着部分の長さを出来る限りつめ、アルミリベットを通した上でストラット部品、本来ディスクブレーキ部品がつく部分とは反対にタイロッドの接続する部分を上手くかわした上で接着。
接着剤が完全に乾燥後、ストラット側の本来ブレーキがつく部分の肉厚を削ります。

この方法でかなりホイール接続部分の奥行きを短縮することが出来ます。

そしてストラットのロアアーム接続部のピンを一旦切除して、ブレーキパーツ部分にリューターで掘り込みを入れ、ロアアームがブレーキパーツ部まで入る形に削り込みました。


こちらの画像を見ていただけると判りやすいかと思いますが、画像左側が加工後で加工前の右側に比べてかなり短くなると共に左側のブレーキパーツ部がピンの位置がはいる中央部分で半円状に削れているのがお判りかと思います。(この段階ではピンは切除しておりません)

そしてホイールを組み込んだ状態ですが、これは位置関係を確認しやすくするためによるものです。
ロアアームを仮付けし、ストラットをあてがって、ホイールの角度が適正位置に来た状態でドリルで穴を開け、と言っても位置を記し付ける程度に、ですがこの後はずした状態でしっかり深く穴を開けてピンを植え込みました。


他の冠してはローレルと重複になります。
また、ホイールですがアオシマのケンメリ用の純正ホイール(と言ってもキットは前期ですが幸か不幸か後期用、なおかつジャパン前期にも使われたデザインタイプ)を流用、タイヤはタミヤの14インチミシュランにしております。

まとめと言う名の戯言

今回もまたローレル同様・・・いや、それ以上に散々難儀いたしました。
そして、今回製作して思ったことはといえば・・・

ここまで考えながら作るのは疲れたわ!!(←落ち着け!!)

まぁ、ローレル程画像つかいませんでしたが文章纏めるほうに1週間近くかかりましたわ・・・
今まで書いた中で一番難儀したんでなかろうか。それでもいいたかった部分は山ほどあるけど、もう文章書くだけ気力ないです。

納得のいく仕上がりにしたいのであればボディや内装にそれ相応に修正が必要なものの、致命的なところではなく、素材として考えればそれだけ楽しめる一台、ではありますがこちらの場合、フルノーマルにするのにはそれ相応の出費をしなければならないだけに・・・。
たまたますべて手持ちのパーツでまかなえたので何とかなったものの、すべて流用するキットから用意に、なんて考えたらお金が続きません。

個人的に言えば企画はすごくいいとは思うんですが、視野が狭すぎで応用が出来ない。
確かに80年代改造車ブームのフジミはシャコタンならシャコタン、ホットロッドならホッドロッドとそれ専用、見たいな商品展開でしたから原点回帰と言われたらそれまでかもしれませんが・・・。
ただ、冒頭でも述べましたようにノーマルを希望する声もあるでしょうし、と言うか私の周りでも結構そういう意見あります)こういう改造車だって人それぞれに改造スタンスがあるため、選択肢の極端に少ないキットお仕着せでしか作れない画一的なままだと消費者に飽きられるのも早いと思いますし、これからのバリエーションをどう展開するのかが正直見えなくなったと言うのが正直なところ。

最も2ドアHTは出ると思いますし、後期型だって出せるわけですから、今後の展開でノーマルにも作れるようにしていただきたいのが個人的な思いです。

それと共に私は言いたい。

だからケンメリの標準車ええ加減に出せぇ!!(←同じオチ何度もかますな!!)

もっとも、本当のオチはこんなもんじゃあありません。
実は製作と同時に同じキットをもう一つ買ったんですが・・・

不良品じゃねぇかぁぁぁぁ〜

・・・さんざん言いまくった報復だろうかorz(←んなわけあるかい!!)
アホな事と言ってないでフジミに問い合わせのメールしよ・・・

ついでに企画担当者に読むようにと、文面にこのページのリンクをはって・・・。

(掲載日2011年5月28日)

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