1800XC 前中期型(C-PA95 1975−1977)
フジミ1/24改造

117クーペの第3段は、大変ながらくお待ちしました丸目4灯の前期型。
実を言えば私が一番印象深い型だったりします。(年がばれるって言われそうですけど自覚ないです♪)

いやはや色々と話題をかっさらった117クーペシリーズですが、やっぱりフジミだな、と。
でもまあ、ガタガタ言うのは無粋ってもんです。トラブルを楽しみながら作りましょう。と♪

実は一週間前に買ったんですが、そのトラブルの所為で完成が遅れたという・・・

キットについて

え〜またもしょっぱなから苦言を言うようで恐縮ですが・・・

『これホントにリサーチしたんかい?!』

どういうことかというとこのキット、ハンドメイドと同じグリルになっているという・・・

しかも、箱絵のみならず新規のパーツ(バンパーと同じランナー)で・・・

これってどういう事なんでしょう。これは私の私見ですが、各年代の車両をリサーチしたとして、たまたま取材した前期型にハンドメイド用のグリルが付いていたのでは?と思うんですが・・・

前席をきちんと新規で制作していますし、ねぇ・・・(後期型とは形状が異なる)

もっとも、インパネ自体は、ハンドメイドと同じ形状なのにインパネが後期型のままというエラーもありますが・・・

キット自体は後期型を元に、フロントグリルと前後バンパー、前席とホイールを入れ替えたってところで他は後期型に準じてます。

個人的なことを言わせて貰えば、ハンドメイドのキットを基本にして、後期型のボディを入れ、量産前期のグリルとバンパーにベレGのホイールをつければそれでいいと思ったんですけどねぇ。

何でかって?
量産型に移行して、51年排気ガス規制対策の変更が掛かるまで、内装はハンドメイドのものを踏襲していましたから。ミラーはハンドメイドのものだったかどうかは確認取れませんでしたが・・・。

その為、このキットではハンドメイドのグリルをつけた『1800XC』昭和51年排気ガス規制適合車にしか組めないんで、前中期型と書いたのもその為です。(あ〜ややこしい)

で、

箱の側面を見てみたら、(以下抜粋)

量産モデルとなったいすゞ117クーペ前期型('70-'73)を1/24スケールで再現しました

とありますけど、
この頃はまだハンドメイドの時代なはずですが。

まあ、同じく、

各種エンブレム、ナンバープレート等は、デカールで余す所無く再現しました

というのには納得できますがねぇ・・・余す以前に足りないですから♪

いや、別にデカールが足りないことを怒ってるわけではないですよ。オチにしただけで♪

それに、文句言ってる暇あるなら形にせんかいと突っ込まれる前に形にしましたんで何卒ご容赦をば・・・
(って謝る必要あるかどうかは別にして・・・)

ボディについて

まあ、ハンドメイドと後期型と重複しますんでそちらを参考にしてもらうとして、バリエーション展開の為、前後エプロン部が別パーツなんですが、こちらも後期型と同様実車も別パネルですので繋ぎ目を消す必要はありませんでした。

・・・で、前期型の場合は今までと違い、リヤパネルのバンパー取り付け穴をあける様に説明書には記載されてますが・・・
ただ開けろといわれても、どこをどのように開けろと仰るのか?

こちらの店主のようにピントがずれてて申し訳ない画像を見ていただいて判るように裏側から見て、長方形の窪みが4ヶ所あり、後期型と逆、つまり外側の2箇所を開口する必要があります。但し裏からだと開けにくいのでまず裏からカッターをさして印をつけ、表からあけたほうがいいと思います。

また、ご多分に漏れずフロントエプロンをつける際、フロントグリルを嵌めた状態で行わないと後でグリルが収まらなかったり、隙間が出る恐れもありますゆえ、ご注意をば・・・。



ボディカラーはシャンパーニュ・グリーンメタリック。こちらは設定があった色でございます。

GSIクレオスNo7グリーンにNo8シルバーを混ぜたのですが、イメージと違う・・・
で、そのイメージとはトミカのミニカーだったりしますが♪
この色にNo65インディブルーを混ぜたらイメージどうりになりました。
勿論、 今回もNo158スーパークリアII吹いて研ぎ出しております。

シャーシーについて

基本的にハンドメイドと同じなのでそちらをご覧下さいませ。
で、マフラーのパイプの穴を開口した以外特に手を加えませんでした。ただ、後期型でも述べましたが、パイプ位置がやたらと上向きなので、せめて本体の取り付け位置を下げル為、取り付け部を加工しました。

本来であれば、製作中のもう一台の後期型で述べるつもりでしたが、実は車高が低いんです。が、何故かこちらは車高が若干上がってしまいました。こちらは一切加工してないですが。(その理由はもう少し後で・・・)

なお、シャーシ全体の塗装はマフラー以外塗っていません。(手抜きもいいとこだぁねぇ・・・)

また、ホイールですが、サイズもきちんと13インチ・・・
なんですが、本来はベレットと(もっと言えば三菱車も)同じホイールなのに新規で制作してたりしますが・・・
ホイールリングの有無の違いからなんでしょうねぇ・・・。
ただしこちらも形状に難ありです。センターのディスク部出っ張りすぎ。まるでFF車のホイールみたい。

因みに先に販売された117クーペ純正ホイールもこれだったそうで、わたしゃてっきりベレットのものと同一だと思ってました。
当店提携先(つまり相互リンク)の『rally garage ランチ屋』のきむらさんが後期型で使った事で知りました・・・
危うく『ベレット用なのになんで117用なんじゃい』と突っ込んでいらん恥をかく所でした。

で、こちらもメッキの質が良くないんです。せっかくホイルリング付きなんでメッキを剥がして塗りなおす事に。

軸ぶれを避ける為、ギヤ付シャフトに固定しリュ−ターにつけ、回しながらペーパーかけたんですが・・・見事にリムが溶けました。(比較画像の右側)
結局、綿棒にコンパウンドをつけて低回転で回せばオッケーでした。
苦労したおかげでアルグラッドIIのクロームが綺麗に仕上がりました。

で、例によって、合うタイヤを探したんですが、いい加減在庫が尽きました・・・。

で、今回は田宮のスーパー7のバイアスタイヤに致しました。
わりといい雰囲気に仕上がりましたが、いかがでしょうか?


内装について

こちらに関してはインパネをハンドメイドのものを使用し、たのですが、後期型のコンソールに無理やり組み付け、センターの操作パネルをハンドメイド用の灰皿部分を取り除いた物に後期用のカセットデッキ部分を組み合わせてでっち上げ♪で、やはりインパネに無理があり、ボディと干渉してて、車高が上がったのも、それが原因だったりします・・・怪我の巧妙、ならぬ功名ですな。
塗装はGCIクレオスNo7ブラウンにホワイトを混ぜ単色に仕上ました。本来のXCは座面の部分、市松模様な感じですがかなり手間掛かる為、今回は見送りました。また、ステアリングもこの年代の物は全くデザインが違う革巻きの物。探しまくって似たデザインの物を見つけましたが、どのキットのものか不明な上に若干小さいのが無念な所・・・。
メーターパネルとセンターコンソール内側はNo2ブラックです。

・・・で、またこれもシートの裏側、プラ板で窪みを塞ぐのを忘れてました。

さらに、

外装について

フロントパネルが専用な為、バンパー取り付け穴は開口されてます。また、フェンダーミラーはシルバーです。

バンパーが専用で今度はきちんとゲートが見えない位置に来ているのは良いのですが左右面の表面が前後とも、荒れているのが残念な所・・・これは対処して欲しい所です。

また、ウインカーが成型色白なのが気になるところでもあります。なんでクリアーかメッキにしなかったんだろうか・・・

 リヤセクションについては後期型同様、説明書の指示が赤一色なんで画像を参照して塗り分けて下さいませ。

また、リヤサイドのリフレクターにつく車名のデカールも、後期型と逆で文字が黒なんですが共通の為、黒のまま・・・。と言うわけで貼っていません。



で、今回の最大のハイライト
フロントグリルはまずグリル部分を削り平らに均し、ハセガワのひし形メッシュ(小)を貼り付けたんですがどうにもおかしい・・・
良く見るとグリルの左右ライト間の下側ボディ同色のパネルが付いてる・・・
というわけで不要部品の後期型用のパネルから切り出して天地逆さまにしてパネルに接着と共に、グリルの下を削りました。(実際のこのパネルは横方向逆Rになっていますが、流石に其処までは無理でした・・・)勿論仮組みの段階で行ったのは言うまでもありません。センターのエンブレムはメッキランナーから削り出し、サイドのエンブレムのデカールを唐獅子の部分を切り出して貼りました。とは言えど、小さい所なので、グリルの中央部を削ってつや消し黒に塗って下の部分にボディ色に塗ったプラ板貼ってサイドエンブレムのデカールを中央に貼るだけでもそこそこ雰囲気は出ると思います。

後はハンドメイド、及び後期型と基本的に同じなので、そちらを作った方なら問題無いでしょう。

まとめ

とりあえず、フロントグリルの加工に手間取り、時間が掛かりました。

正直な所、グリルだけでも早急に対処して頂きたいというのが本音です。肝心な所ですからねぇ。

ただ、前期型とうたっている所を考えると案外中期型として別にリリースされるという事も、考えられなくないですけどねぇ。

ま、メーカーのフジミ模型様にはキツイ言い回しで恐縮ですが、これからよくなって欲しいと、そしてこのキットを手にして落胆してしまった方は私以外にもいるだろうという想いからですので何卒ご了承願えれば、またこれから製作するという方にはグリル製作の手間が掛かりますがそのためのヒントになれば、幸いです。

(掲載日2005年3月13日)

 

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