GTS-R(E-HR31)
フジミ1/24 |
昨年ハセガワがキット化するまで唯一の存在でしたフジミ、私も長い事何度も作りましてお世話になりました♪
だからといってこれで作らない、と言う事は全く無く、当初は新たにもう1台作るつもりでいたんですけど・・・
そんな余裕が全くなくなっちゃいまして、仕方が無いから以前作ったモノを引っ張り出しましたよ!!
と言うことで10年(下手したらもっと前・・・)の物でお見苦しい点もございますが比較としての掲載ですので平にご容赦願えれば幸いかと・・・。
いや、だってねぇ・・・。
以上、心の叫びでした(←ダマレや)
とまぁ、なんだかんだ言いつつも新車デビューから30年、長く作られてきただけにそれなりに思い入れだってありますからねぇ〜。
キットについて
実車デビューから程なく4ドアハードトップがキット化、とヨーロピアンコレクション仕様というオプション仕様でもキット展開されハイソ・カーシリーズやワイドフェンダー仕様など様々なバリエーション展開がなされ、2ドアGTSの登場時にもしっかり追従してキット化、トミーカイラM30の実質的な試作モデルのハルトゲHS30(ハルトゲの国内代理店でしたトミタオートによる製作だそうです)を展開、実車マイナーチェンジの際に金型改修により後期に変更されると共にGTS-Rも展開、その後はGTS-RをメインにGTS-Xとハードトップを定期的にスポット生産、トミーカイラM30もスポット販売され現在はGTS-Xが前期対応のパーツが追加されたコンバーチブルとなっており、GTS-Rは現行ロットではサメエラフェンダー仕様のパーツとワイドタイヤがサービスパーツとして入っております。
フジミのインチアップシリーズにおいて定番商品として長く販売されているだけに実際に作られた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、GTS-Rが内装がGTS-Xのままなのが残念な所で内装のフル再現に挑戦された方もいらっしゃるのでは、といいつつ私も失敗したのですけれども・・・。
そのため実はこれ、レカロのシート入れたりステアリングを変えてマフラー変えたりしていたんですけどインプレッション性を優先して内装含めてシャーシを新たにストレートに製作したものに組み替えて掲載いたします
ボディについて
実車を見る機会がいまはほとんど無いですけど、当時もそんなに数えるほどしかなかったわたしゃ田舎モン(←ダマレや)
モーターライズ全盛時代の共通シャーシ(いわゆる板シャーシ)の為実際の1/24寸法よりもオーバーサイズで特に横幅が広いためやたらと迫力があるようにも見えます♪
ボディについては年数たっているためロットによってはバリやヒケなどが気になる箇所もありますが、当時としては技術的に進んでいる設計だったためか致命的な問題点は無く、その一方でボディの肉厚が薄いためウインドゥパーツを接着する際にプラモデル用接着剤をべったりつけてしまうと乾燥時に接着部分のルーフ周りが表側まで溶かしてデコボコになってしまう恐れがありますので注意が必要です。
ボディカラーはGTS-R専用色のブルーブラック。
しかも整形色が白なのをいい事に窓枠とサイドプロテクションモールも整形色をマスキングしてそのままとこの頃から手を抜いていた次第♪
まあGXカラーの隠ぺい力の強さのおかげでそれを応用して下地を黒に塗っているんですけどねぇ〜。
外装について
このキットの場合気になる所は2点ありまして・・・フロントグリルが前期のGTSの文字を取り除いただけの物で後期の物とは形状が異なること。
そしてヘッドランプの反射鏡がキットの説明書では前期のままのためそのままではプロジェクターライトの表現にならず、そのため不要部品のハードトップ用グリルから反射鏡を切り出して組み付けなければならないことで反射鏡はこの方法で何とか納めましたけど、グリルに関しては自作するより無く、ぱっと見ただけではそんなに気にならないせいかそのまま組んでしまうんですよねぇ・・・。
後フロントスポイラーなんですが、GTS-Rは固定式なのですけどGTS用はオートスポイラーが可動式でパーツ化されております。
リヤの場合、テールレンズとガーニッシュ一体のクリア整形なので塗り分けるのですけれど、後期専用丸テールの表現がどうしても上手く行かなかった為、たんにクリアレッドを塗っておしまいにしてたんですよねぇ・・・
そこ以外は特に問題なく、と言うかそこが最大のポイントともいえるんですけども・・・ねぇ。
他に気になるところといえばドアミラーの形状が実物と全然似てなかったために同社のフェアレディ300ZRのパーツを加工してつけてました。(今回比較の為キットの物に変更)
デカールは張りやすくフォルムもしっかりしているのでさほど問題点はないです。
シャーシについて
基本共通シャーシなのでディテールの面で語る所は無く、その反面車高の調整が容易に行えると共に幅広のタイヤ・ホイールも収まる懐の深さ?もあります。
ただ、フロント側ストラットの部品の軸が細く長い為に強度が足りず折れやすい傾向がありますので車高調整用のスペーサーをつけましたら接着剤を流し込み、残っている字句の長さを2ミリほどにカットして強度を確保するほうがよろしいかと。
また、マフラーはキットに付属のアルミパイプを半分に切ってマフラーカッターにとのことなんですけど、径が太すぎる上にカッターでカットしようにもすぐに潰れてしまうので、他のマフラーか、あるいはキットのマフラーに穴を開口して対処する方がよろしいかと思います。
このキットに付属のホイールはBBS-RS、純正オプションはBBS-RGという15インチのワンピースタイプに対してこちらは3ピース16インチ、まあこちらのほうが高級品でしたし同じBBSと言うことで新たに金型を起こすよりもこちらを使った方がコストダウンになるとの判断だったのでしょうけれど・・・
そのためこのシリーズでは例外的に純正ホイールがなかったんですよねぇ・・・
取り付け方法も前側をビスで留める方式で最新の一部キットでポリキャップ式になったみたいですが他のホイールに変える場合でタイヤのパーツに平ビスは言っている場合、前側の軸穴が2ミリより細いですのでドリルで穴を広げておかないとシャフト(リベット)自体引っかかって入りませんのでご注意ください。
内装について
内装に関しては標準車のGTS-Xのままでこのキットでは社外シート(実はインチアップシリーズ初期から使われていた板シャーシに整形されているものでコルビューGT5というシートですが近年のものにはFC3SサバンナRX-7用のモノに変わっているケースもあるとか)をリアシート共々グレーに塗装指示となっております。
このキットの内装部品が旧式のシャーシにあわせるのに結構設計上大変だったみたいでリアシートと左右内張りの接着位置が曖昧なので多少強引に瞬着で固定しております。
またこのキットのもう一つの特徴としてチルトステアリングのギミックがあるのですが金型が疲弊してかバリが多いので、今回は固定しています。
まとめ
こうして久しぶりに向き合ってみると、作るのが大変な所が内装に集中しており、割と手間がかかるキットなんですけど苦労して形にするとボディ形状のカッコよさもあいまって苦労しただけの甲斐がある達成感を感じるキットだと思います。
もちろん、ユーザーのなかにはスムーズに作れないからダメなキットだ、と仰る方もおいででしょうが、私が子供の頃なんてそもそもスムーズに作れるキットなんてそんなに無かったですしこれよりも作るのが大変なキットもたくさんありますし。それに比べたらまだ作りやすいほう、むしろ作りづらい困難をいかにして対処していく事で製作スキルを上げて行ったくらいですから、初心者の方には確かにお勧めはしかねる一方である程度の経験を積んできた方でしたら工作のテクニックを磨く事ができると思いますゆえ、挑戦する価値は十分にあると思います。
世の中には作りやすいキットもありますけど、作りづらいキットもありますから。
私としては一言だけ・・・
たまにはこういった作りづらいキットと戯れるのも一興かと思いますよ♪
(掲載日2019年1月7日)
Frontへ戻ります