Townride N 中期型(1990-1992 E-A31)
アオシマ1/24

せっかく前期型を作ったんだから今まで見向きもしなかった(実をいえば前期型が手に入らない状態では手を付けたくなかった)中期型のほうも手をかけようと相成ったものの、ただフツーに作っても誰も興味なんか示さないでしょうから、という以前に毎度だれも見向きもしないような変なグレードに拘って作ってばっかりなんだから、ここは期待にこたえないといけません♪(←誰も期待しとらん)

手元にあった部品取りになったキット、肝心のボディをどうしたのかすらもう遠い記憶の彼方・・・。
そんな訳で今回は新たに入手しましたよ。

それも2つも。しかもどっちもD1仕様という何考えてんだと突っ込まれそうですが。
というのも・・・

だって定価の半額なんだから現行品買うより安いでしょうが!!

1台分消費税込み価格で2台買えたんだから

(しかも税サービス♪)文句あるかい!!

ちなみにどこで買ったというご質問はお答えできませんのでご了承願います。地元でだったんですけれどねぇ。
いや、ホント最近のプラモデルの価格高騰って、何とかなりません?

いや、真面目な話、実はつい最近再販されたバージョン、道央のある模型屋さんが閉店セールするってんで行った際に半額で買う機会があったものの、そのときは作ることもないだろとスルーしてたんですわ。
丁度同じ日の1時間ほど前に前期型を頂いたせいもあるんですけれどねぇ。
そんな経緯あったせいもあって普通に買う気にはなれなかったのが偽らざる本音、そんな最中で格安で手に入ったのはラッキーでした。

キットについて

前期型で述べましたように元々この車種と兄弟車のローレルは新車デビュー直後にリリースされ、実車のマイチェンに伴って改修されその後ドリフト仕様のキットリリースによりさらに途中でMTに変更されて今に至ります。

その為すでに現在市場に流通しているのは中期型のマニュアル車となっており、中期のオートマは市場在庫、あるいは中古販売店などで探すより手がないわけですが・・・別に気にするところでもないかと。

そんな経緯はさておいて、今回は現行流通品のマニュアルの中期型をベースとし、誰もやらない仕様にするべくカタログを見てこの中期型から設定された角型ヘッドライト仕様のNモデルとして製作。
このN仕様はタウンライドとツーリングに設定あり、双方の違いは搭載エンジンがシングルカムかツインカムかしかなく、実際外観および内装から双方を識別する手立てがないのですが、マニュアルになっていることも加味し、一番安いグレードを選んだというイメージでタウンライドNとして製作。
ボディカラーはカタログのN仕様に掲載されていたダークレッドパールにて製作。
開いた状態のみ選択可能なサンルーフは今回架装せず、ヘッドライトを改造する意外はボディの若干の修正とドアミラーのサイズ修正を行った意外、ほぼストレートに製作しました。

ボディについて

既に20年近く経つ事もあって、金型に疲労が出ているみたいで各部にうねりが出てしまっているこのボディ、どの道修正しなきゃならないんですから、前期型同様にアオシマ特有の角ばった表現を修正することに、といってもリアフェンダーアーチは今回見送りました。

・・・いや、さほど興味ある車でもないし、今回はあまり手を加えないで作りたかったんで、ってヘッドライト変える時点で手ぇ込んでるだろといわれそうですが。

その為、今回はボディ各部のうねり修正のためにまずブラックをパー吹きし、400番と600番のペーパーをかけてパネル表面を平滑にするとともに、フロントフェンダーからルーフにかけてのラインが特に角ばって怒り肩状態に感じましたのでその部分に走っているパーティングラインの修正と合わせてこちらに手を加えるだけに留めました。
あと気になったのがサンルーフ部分。ルーフ裏側にあるこちらの分割線は表にヒケてきていましたのでこの部分を重点的に研いでヒケの部分を平滑にしました。
なお合いが悪く段差の激しい、窓ガラス部分ですが今回はあえてそのままとしました。まあ、比較になるかと思いまして。

今回の製作の最大のポイントであるフロントフェイス、標準ではメインフレーム部分と透明パネルに分割されるパーツ構成ですが、今回は透明パーツは使わず、メインフレームがボディ表面に面一になる位置に固定し、左右ヘッドライトの穴を埋めた上で、リューターでライトの鏡面部分を掘り込んでハセガワのミラーフィニッシュ貼り付け、センター部分をガンメタに塗装してクリアー吹いておきました。実車だと透明部品だと思いますけれどそこまでは追求せずお気楽な加工で済ませております。
また、ヘッドライトのレンズをアオシマのレパードアルティマ後期型より流用、形状を整えた上で取り付けております。

フロント周りは先に説明しましたヘッドライト意外は特に語る部分も少なく、合いが悪い左右クリアランスランプも隙間が開きますが、今回は製作したヘッドライトとつながりの兼ね合いもあり後端を削って長さをつめるとともに、前端部分のR部分も削ってヘッドライト部分と面一となるように削り合わせて磨きました。
その一方でウインカーが一体整形のためメタルックを貼った後でクリアオレンジを筆挿ししたけれど・・・
どうかしてるぜ!!(←そりゃアンタだ!!)
・・・もといボディ色と同化してて目立たないという・・・。

リヤ周りは一体整形なんですがフロントと違い、左右両端の合う部分を少し整形するだけで収まりましたけれど、こちらもこちらでランプ類を色分けするのが一苦労。
外周が濃い赤になっているため、まずウインカー部分を塗った後で中央部分丸ごとマスキングしてクリアレッドに若干黒を混ぜ、ウインカーとバックランプ部分をメタルック張ってマスキング(といっても塗装後も剥がさない)してクリアレッドにクリアオレンジ混ぜて塗ったんですけれど・・・全く持って見分けが付かなくなりました・・・。パーツは余分にあるのでまたやり直します。
また『CEFIRO』のエンブレムとセンターガーニッシュ中央の『NISSAN』のデカールを付けましたけれどデカールが曲がっている上に実車はクローム・・・。
まあ、今回はあえてそのままにしましたが。

ボディカラーは、『ダークレッドパール』をチョイス。
GSIクレオスのMrカラーNo160グランベリーレッドパールをそのまま、といっても最初は濃いだろうとメタリックレッドを混ぜたんですけれども、ムラになるは明るすぎるわ・・・

2回目は混ぜずにビンのまま塗りましたけれど、これでピッタリだったという・・・orz

カンと言うのはつくづくアテになりませんねぇ・・・。

もちろん、本塗装後にスーパークリアー、今回はIIIを半分に割った色を吹き、そしてクリアーの上塗りを(乾燥のインターバルを置かずに一気に)したのは私の定番ですが。
で、サイドウインドゥのメッキのトリミングがかなり目立つ車ですので、ドアノブを含めハセガワのTF(トライフィニッシュ) シリーズのミラーフィニッシュを使用、それに伴い、各部モール部分のブラックトリムもTF(トライフィニッシュ) シリーズのつや消し黒フィニッシュを使用しました。

コスト的には割高に感じるかもしれませんけれども、マスキングして塗装にかかる手間や時間、また失敗したときの修正にかかる時間(場合によっては再塗装、何てことにも・・・って大げさですが)や材料費(塗料だけでなくマスキングテープ等)を考えたら決して高いものでないかとも思いますけれど・・・
特にこちらはなぜかサイドモールがブラック、それも幅が狭い上に開口部の筋彫りの段差などでマスキングするのがかなり大変ですから今回は安全策をとった次第です。

もっとも窓枠のトリミングが上手くいかず、画像を見てみたらはみ出ているのに盛大に凹んだ次第ですが。

シャーシについて

こちらに関しては、重複しますけれども、共通シャーシですので既にポイントわかっておられる方も居るかと思いますが、フロントのサスパーツ部品の軸が細く、折れやすいので組み立て時にそのあたりに気をつけなければならないのと(といってもフジミの板シャーシよりはマシですが)サスアームをシャーシに固定し、接着剤が固まったあとでアームの軸からはみだして余った部分を切ったほうが折れにくくなります。
車高も問題なく収まりましたが・・・。
実は実車と形状が異なり、特に後サスペンション、パーツ形状が実車と全く違います。
そのため何も塗らずおしまいにしました。

また、燃料タンク部分が別パーツですけれど、そのままつけると一体のスペアタイヤハウス部分が中央より過ぎるので位置を調整する必要があります。

あとはマフラーなんですが、シングルカム仕様車、シングルなのかデュアルなのかが分からず、(キットはデュアル)オプション部品の楕円テールパイプでごまかしました。

あと、タイヤ/ホイールも廉価グレードということでホイールカバーにしようと思ったものの、形状が似ているホイールが手持ちになく、しかも通風孔の部分の形状が特殊なので自作しようにも作りきれないため、今回は純正アルミをそのまま使いました。

内装について

アオシマといえば毎度シート形状が角ばっている気がするんですけれども、このセフィーロに関してはさほどそんな印象もなく、共通シャーシを使用する構造上の弊害から何気に底が浅いことを除けば何も言うことはなく・・・今回手を抜いてシートバックをプラバン張って裏打ちをしなかったんですけれども、後ろからの画像を見ていただければ一発でバレバレです。

またまた重複ですが、、助手席のシート形状が複雑になっています(パートナーコンフォータブルシートといってシートバックが途中で折れる構造)。そのため、間違わないように気をつけなければなりません。

後はシート地の塗装ですが、実車解説で述べたのは前期型で中期では、種類が削減されており「MODERN」が廃止され、「DANDY」「ELEGANT」の2種類となり、これに前期で中途設定された『エクセーヌ』の3種類で、シート色がグレーなのはこのエクセーヌのみとなり、あとはすべてブラウンになります。(尚、種類によって色調が違いますが)
キットの説明書ではつや消し黒の指定になっておりますがこれは単に前期の原稿をそのまま引き継いだだけのようです。
今回は色調には拘らず、というか何度か調色してみたもののどうにも上手くいかなかったので簡易な方法にしてみました。
シート色はMrカラーNo19サンディブラウン(現在カタログ落ちみたいですが)にインパネ系統を自作の調合色(色の割合どころか何色を使ったのかすら判らないという・・・)、そしてカーペットはNo133土地色という・・・どれも入手困難だろと怒られそうですが、これでも実際の色とは違うんですよねえ・・・。

いかがなもんでしょ?

まとめという名のたわ言

実のところ、正直にいえば前期型が完成したのでせっかくだからと安直な理由だけで作った次第。
まあ、今でも手に入るんだから別に急いで作る必要も、ましてや作る理由すら全くなかったですからねえ・・・。
とはいえ極初期ロットといえる前期と作り比べてみたらやはり年数たっている分すんなり行かない部分があるのもまた事実。

そう思う一方で基本はそんなに悪くはないので少し手を加えればシャキッとする好キットだと思います。

まあ、欲を言えばやっぱり前期型も復刻して欲しいところ、なんで改修してしまったんだろうと嘆きたくはありますけれども・・・

後期型に改修されなかっただけマシか。(←マテや)

え?アンタ2個買ったんだから残りで作るんじゃないのかって?
不人気以前に不認知過ぎて誰も知らないでしょ(←ヒデェやつ)
真面目な話し、前後バンパー加工するのが手間だからやりたくないです。

(掲載日2010年11月24日)

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