Build up Report.Vol1 -Return to Basic-

                                   製作リポート第一回 『基本に立ち返る』

5:塗装『仕上げ』工程

さて、塗装を修正しましたら、お次は仕上げです。
といいましても、これからの作業自体は必ずやらなければいけない訳では有りません。

実際、見てお分かりのように、この時点で結構綺麗に仕上がりましたし♪(←自画自賛)

まあ、それはさておき、塗りあがりましたら、完成させたい気持ちがはやりますが、まずは、乾燥です。季節にもよりますが、缶スプレー塗装で、特に今回のメタリック塗装のように塗装作業を2工程行った場合、一週間くらい、自然乾燥させたほうがいいでしょう。

これから行うのは『研ぎ出し』といいまして、カーモデルの製作記では割りと耳にする言葉ですが
結構、仕上げに行うと言うスタンスがございます。が、私の場合、仕上げではなく、リカバリーの意味合いの方が強く、割りと避けては通れないんです。

『必ずやらなければいけない訳では有りません。』
と今言ったばっかりじゃね〜か!!

と言う突っ込みが聞こえてきそうですが、勿論訳は有ります。
塗装が乾燥した時点で、埃の付着がなく、塗装面が平滑に仕上がってさえいれば、(そしてその仕上がりに満足すれば、ですが)別に必要、と言う訳ではないんです。

ですが、へタレなわたしゃ先ほどのセクションでも述べましたが結構埃が着いたり、傷入ったりと、ヘマばかりしとります。その為の修正として行っているわけなんです。
ともかく、皆さま、特に初めての方の場合、必ず必要と言うわけではありません。ですが、仕上がりがよくなる方法として紹介いたします。

基本的にこの方法はメタリックやパール顔料の入らない所謂ソリッド色でしたら、そのままの状態でも可能ですが、なれない内はクリアーを上塗りして行った方が良いでしょう。もし、万が一下地が出てしまっても、クリアーを掛けなおせば修正は簡単ですし。(ソリッド色の場合、明るい色だと上塗りしても下地だ出たところと色が変わってしまいます)と言うわけで、簡潔にご説明をば・・・

研ぎ出しその1:まずはペーパー掛け

ボンネットの一部分と屋根を見てください。

この部分、艶がなくなっているのがお分かりと思います。
この部分、耐水ペーパーの2000番をかけて塗装面の細かい凹凸を(塗装が乾くと乾燥した面が全体的に表面が波をうねった感じになります)均した物です。とりあえず表面が軽く傷ついたくらいで留めておいた方がよいでしょう。あまりやりすぎるとエッジの部分の塗装が剥がれたり、ヘタすると下地が出たりします。
また埃の付着があった場合でペーパーで取り除いて軽く削って除去できた場合も(下地が出なかった、あるいはクリヤー塗装した場合、クリヤー層のみの研磨で済んだ場合)ペーパーの番手を細かくしていく事でこの工程に移行できます。

研ぎ出しその2:コンパウンドを掛ける

この画像の屋根の部分を見てください。

ペーパーを掛けた跡が消えておりますが画像処理したのではありません。
コンパウンドを掛けて、ペーパー目を消した物です。
因みに、今回は田宮の物をティッシュにつけて使いましたが、
Tシャツの古い物でも良いでしょう。
また特に銘柄には拘らなくて良いと思います。
但し、実車用に販売されている物は缶スプレーの塗膜に対して攻撃性が高い物もありますのでプラモデル用のものを使う事をお勧めします。


この作業全般のコツとしては力を掛けず、軽く掛ける事、また、次の工程に移る際水洗いして綺麗にする事です。力を掛けすぎるとかえって傷をつけたりすることもあるためです。

気合入れて作るのは良いんですが、
気合入れすぎてもかえって失敗する事もあります。
肩の力抜いて、気楽な気持ちで行いましょう。

まあ、ここまでくると完成を急ぎたい気持ちはわかりますけど、焦るのは禁物です。のんびり行きましょう。

こちらは磨きあがった状態です。実際には良く見ると細かいキズはいくつか有りますけど、顔が写るくらいまで光っています。

慣れない内はいきなり全体を掛ける前に目立たない所で試してみた方が良いかと思いますが、コツさえ掴めば難しい物ではありません。



 

(掲載日2004年12月4日)

 

次の工程に移ります(準備中)

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