Build up Report.Vol2 -It's My Routine Work-

製作リポート第二回 『割といい加減な普段のやり方』
長谷川製作所1/24VW Type1 ゛BEETLE″

その1:最初にすることは・・・(前日の下ごしらえ)

さて、今回自宅でなく、ほかの場所での製作になりますゆえ、もっていけるものには限りがあります。
それと共に、この段階で出来る範囲のことを行っておくことも、当日の作業をスムーズにするために必要になります。

まず、ボディの下地処理から始めます。
今回、エアブラシ塗装といっても、缶スプレーで行うのと基本的になんら変わりありません。
ここで問題になるのは、この複雑なボディ形状。
曲面と段差が多いこのビートルの場合、全面的にボディ表面へのアシ付けとなるとペーパーでの作業は困難です。
そのため、今回はホームセンターなどで売っている研磨布の600番相当のものをボディ全体に満遍なく、それも特に段差のくぼんでいる部分を中心に作業を行います。

こちらが粗方研磨が終わった段階でのボディになります。
上の画像と見比べていただけるとお分かりのように艶がなくなっています。
この艶の消えた部分が研磨の終わったところですのでこの状態を目印にして作業を行っていきます。

ボディの左側にある茶色いたわし状の布が今回使用した研磨布です。
この布を使いやすいサイズに切って使用します。
今回は表面を見て削れたかを確認しながらの作業でしたので、あえて水を使わない『カラ研ぎ』で行いましたが、中性洗剤で洗いながら行うことによって、脱脂洗浄を兼ねて行うことも出来ます。
順序が逆というか言い忘れそうですがこのあと、きちんと中性洗剤で水洗いして乾燥させたのは言うまでもありません。

この時点でメインとなるボディカラーも決めておきましょう。
ビートルの場合、結構いろんな仕様があり、渋い色でビンテージルックにしたり反対に艶やかな色でキャルルックにしたりとさまざまな表情を見せてくれるのがこの車の持つキャラクターであり、最大の魅力。
ですが、今回は、一切の改造を行わないで、フルノーマル状態にする事から年式相応な地味めな色を選択。

そこで今回はグンゼMrカラーの95番『黄5号(クリームイエロー)』をチョイス。この色は残念ながら既に廃盤になっているため現在入手困難な色ですが、あえてこちらを選択。
この微妙にカラシ色なところがいいスパイスになるんで無いかと。(←何言ってんだか)
塗料自体年代モノですが、シンナー分が若干蒸発している以外問題は無く、エアブラシ用レべリングシンナーで希釈、このとききちんと攪拌しておかないと塗装時に泣きますのでしっかりと行っておきます。

それと共に、先に塗っておいたほうがいいライト関係のクリアーパーツもこの時点で塗っておきます。
持っていく塗料を減らすための措置です。

そして必要な塗料を最低限にすると共に、工具をまとめて出発準備してこの日は終了。明日に備えます。

ここまでの作業時間:30分から1時間

(掲載日2009年9月21日)

 

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