Sports Cruising 前期型(1988-1990 E-CA31)
アオシマ1/24

長くなりましたのでこちらの後編に続きますが、前後スポイラーは両面テープでの固定ですので、このように外す事も出来ます

フロント周りはとにかく前面を覆うクリアパネル。
前回失敗した最大の要因は実はここで左右開口部の下の部分が割れやすく事実割れて修繕不能になったのが理由。
しかも ボディとの合いが悪いので慎重にやらないとヒビ入ります・・・というか入りましたorz。
合いが悪いのはクリアパーツ全般に言えることで左右クリアランスランプも隙間が開きます・・・メンドイのでそのままですが。
その一方でウインカーが一体整形のためクリアオレンジを筆挿ししたけれど・・・見ての通りのザマなんで後でやり直します。


リヤ周りは一体整形なんですがフロントと違い、左右両端の合う部分を少し整形するだけで収まりましたけれど、ランプ類を色分けするのが一苦労。裏から色を塗ったのですけれど、どうにもズレてしまいバックランプ部分が・・・
また本来ならばセンターガーニッシュ中央に「NISSAN」のデカールが付きますけれどデカールの色が薄い上に、実車はクロームのタンポ印刷だったはず・・・。
エンブレムをエッチングのものにした兼ね合いもあってデカールを作り直す予定です。

もう一つ、ずっと気になっていたのがこのドアミラー
前回製作したときもそうですけれど、完成させてネット上に掲載している方々の作品見てもどうにも違和感バリバリで・・・
そのため、カタログはもちろんのこと、ネット上に出ている画像をよ〜く見て気づいたことは・・・

サイズデカくね?

その為、外周と厚みを削って何とか違和感がない所まで修正しました。


ボディカラーはイメージカラーの、『ブルーイッシュシルバー』をチョイス。
GSIクレオスのMrカラーNo8シルバーに色の源のシアンとマゼンダを調合しNo2ブラックでトーンを落としたんですけれども、これがなかなか納得のいく色にならず・・・。。


2回作ったモノの納得いかず、さらにこの2色を混ぜて調合しなおしたモノの、塗ってみても違和感が拭い切れず・・・
HME2010への出品の時間的な制約もあったので妥協しましたが当日この車を知る方々からこの色であっているとお褒めの言葉を頂きました。

その為、今回は色に重厚感を出すために下地にブラックを吹いて1500番のペーパーで研磨して艶を落としたところで窓枠などブラック部分をマスキング。
普段はメタリック系の場合メタリックの粒子で隠蔽できるので下地は気にしないのですけれど、今回は色みの明るい色ということと、ブラック部分を後から塗って失敗するケースが結構多く、それならば、先に黒塗ってマスキングしたほうが速いかという算段もあっての実験でしたが今回はうまい具合にいきました。
また、左フェンダー上部に注目。黒い部分が剥がれてますがこれはボディ修正が足りないと判断してさらに削り込んだものです。これ見てどれだけ角ばっていたかが判っていただけるかと・・・。

もちろん、本塗装後にスーパークリアーIIを半分に割った色を吹き、そしてクリアーの上塗りを(乾燥のインターバルを置かずに一気に)したのは私の定番ですが。
で、サイドウインドゥのメッキのトリミングがかなり目立つ車ですので、ドアノブを含めハセガワのミラーフィニッシュを使用しました。

また、今回はたまたまになりますがこの車種用のエッチングパーツを持っていましたので(おそらく中期型用のもの)それらを使用、黒い部分がありますのでMrカラーのブラックを筆挿しして台座ごと全体に1500番のペーパーをかけてその後で何もつけずにコピー紙にこすり付け表面を研磨しました。
ただ、エッチングパーツは久し振りだっただけに最初に付けようとした左サイドのバッチを紛失してしまい、そこだけはモールド部分にメタルックを張って色差ししてごまかしましたが・・・。

もう一つ、金属部分で気になってたのがこのアンテナ。
キットではボディにモールドされてますけれどどの道作業進行上邪魔になるので0.3〜0.4ミリのピンバイスで穴を開けておき、塗装、磨きだし終了後に虫ピンを差し込むのですが、固定する段階でウェーブの黒い瞬間接着剤を柄の途中に少しだけ点付けし虫ピンを根元まで差し込むと接着剤の黒い部分がわずかに残り、その部分がアンテナの基部になります。(柄の部分は接着剤乾燥後に裏側から切り取ります)
接着剤の量を見極めるのが難しい部分ですが(プラバンなどで事前に練習したほうがよいかと)ピンの固定はもちろん、基部のプラスチック部分の表現が実車のように見える為、意外と効果は大きいですので機会があればぜひお試しを・・・。 。


シャーシについて

こちらに関しては、共通シャーシですので既にポイントわかっておられる方も居るかと思いますが、フロントのサスパーツ部品の軸が細く、折れやすいので組み立て時にそのあたりに気をつけなければならないのと(といってもフジミの板シャーシよりはマシですが)サスアームをシャーシに固定し、接着剤が固まったあとでアームの軸からはみだして余った部分を切ったほうが折れにくくなります。
車高も問題なく収まりましたが・・・。
実は実車と形状が異なり、特に後サスペンション、パーツ形状が実車と全く違います。
そのためボディカラーに塗っておしまいにしました。

実はエンジン付き用のパーツ一式があるのでそちらも作ろうと思ったんですけれど、ボンネットを切り離すとボディの強度がなくなり隙間が出来たりすることや、ボンネット自体を押える部分がなく(エンジン付きについているクリアボンネットには押えるピンがありますが、そちらを作る時間が無かったのもあり見送りました。

内装について

アオシマといえば毎度シート形状が角ばっている気がするんですけれども、このセフィーロに関してはさほどそんな印象もなく、共通シャーシを使用する構造上の弊害から何気に底が浅いことを除けば何も言うことはなく・・・シートバックをプラバン張って裏打ちを(珍しく)行ったのが変更点。

ただ一つだけ気をつけることがあるとするならば、左右のシート、実は形状そのものが違い、助手席のシート形状が複雑になっています(パートナーコンフォータブルシートといってシートバックが途中で折れる構造)。そのため、間違わないように気をつけなければなりません。

後はシート地の塗装ですが、実車解説で述べたとおり、2種類の色と3種類の表皮があり、キットの説明書ではつや消し黒の指定になっており、オフブラックの「ELEGANT」か「MODERN」のイメージなんでしょうけれど、個人的にはこのボディカラーには同じオフブラックの「DANDY」、これに尽きる訳で(カタログでも推奨コーディネイトになってますし)グレー地のホームスパン織物をどう表現するか・・・
今回は簡易な方法で表現するべくグレーを吹いた後でつや消しブラックを軽くかけ、斑点状に見える程度に吹いていますけれど・・・いかがなもんでしょうねぇ。

まとめという名のたわ言

まあ正直なところ、今になって新品のキットが手に入るとは到底思っておらず、また手持ちのを修理するにもどうしようかと思いあぐねていただけに今回は幸運でした、と共に、このキット自体、入手困難な反面人気的にはこちらの方がありそうと思うのは私だけででしょうか・・・。

そう思う一方で完成させた後のこと、というかつい最近なんですけれどアオシマの新製品情報にこんなニュースが・・・。

FD3S RX-7 1991年式 1991年に誕生したピュアスポーツカーRX-7(FD型)が新規フロントバンパーにて復活します。

こっちも前期型復刻せんかい!!(←落ち着け!!)

いや、真面目な話し、できることならほんとに復刻してほしいです。

(掲載日2010年10月31日)

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