. まさか40年も経ってから新規で出すとは思いもよらず・・・
 HONDA CIVIC 1200 RS 3Door Hatch Back (SB1 1972-1973)
ホンダ シビック1200RS 3ドアハッチバック ハセガワ1/24

HONDA CIVIC 1200 RS 3Door Hatch Back (SB1 1972-1973)

最近カーモデル、それもこと旧車に関して怒涛な勢いでリリースしているハセガワの今度の新作はシビック・・・
いや、Nコロが出ただけでも十分にビックリなんですが、まさか今になってシビック、それも初代をキット化するとは予想だにしてませんでしたから。
だってねぇ・・・

国産名車1/24シリーズでミニカー出たばっかりなんですから

それもあるから販売数的に不利なんじゃないのかな〜と思っていまして。
まあ実際にフタを開ければかなり好調なセールスらしく安心しましたけど・・・。

で、旧車といえばいつも速攻で早作りしてたくせしてま〜たん出遅れたのね

と間違いなく言われそうですけど、そりゃ私としても早く掲載したかったんですけどねぇ

毎度仕事も忙しく、発売日過ぎているのに気づかなかったものだから、 私が買いに言ったらいつも早く入る店は既に売り切れ・・・

たまたま買いに行ったタイミングが遅かったのか・・・(ここしばらく忙しかった為)
はたまたその店の入荷数が少なかったのか・・・
その後で別件で入った家電量販店で全く偶然最後の一つをゲットしたけど、正直速攻で完成できる内容でなく、なんだかんだでバタバタしてたものだから・・・

しかもモデルカーズ出展のウチのクルマの製作の納期に追われてなおの事余裕ありませんでしたので・・・

まあ、幸いな事に先に完成させた方がいらっしゃりネットで掲載されていましたのでわたしが急ぐ事も無くなった、と言うのもありますけど、せっかくなので今回はメーカー側の新しい試みに一つ挑戦してみる事に致しましたが・・・

デカールなんか嫌いだ!!(←子供か!!)

そんな感じで予想外に時間がかかってしまい、てんやわんやでした上にデカール以外で特に制作上問題となるような箇所もなかったので無理に急ぐこともまあなかったかな、と思いまして・・・

って去年ジムニー作っていた時も似たような事書いてたなぁ・・・。

おととしNコロ作ってる時もおんなじこと書いてたけど(←マテや)

おかげでクリスマスに更新する羽目になったわ!!(←それ関係ない)

そんなこんなで今回も出遅れましたが定番な速攻早組みとして一切のディテールアップは行わずにストレートに製作。

仕様としてはあえて定番のオレンジやモスグリーンは外してダークブルーで製作。

デカール貼るのに予想以上に手間と時間が・・・何気にお金もかかったけど(←マテや)というそんな間抜けな経緯がありましたが、何とか形にする事が出来、晴れて掲載と相成りました。

キットについて

言わずもがなな完全新作、エンジンレスながら完全フルディスプレイでタイヤまで新規で作成と何気に相当な気合が入ってる一方で、今回のモデルとなったRSは実はタイヤサイズが専用(標準が12インチバイアスに対してこちらは13インチラジアル)で、フロントのホイールアーチが大きい専用フェンダーという意外と知られていない・・・と言うか私も知らんかった。
そのためバリエーション展開を得意とする・・・というか今のこのご時勢、そうしないと金型代が償却できないだけに、RSだけで終わる・・・と思いきやパーツを良く見れば他のグレード展開も視野に入れているみたいなのでそうなるとボディ、特にフェンダーの所がどうなるか、またタイヤ/ホイールをどうするかが気になるところです。

まあRS以外はシートも形状違う上にホイールとおなじランナーな所からホイールは別になるでしょうし、タイヤもサニトラ用を流用できるはず・・・

という事で、仮組段階でサニトラ用のをあてがって見ました♪。

とまあこんな感じで、キットのホイールはピンがホイール側にある方法ですのでサニトラ用の場合前輪用2キット分(あちらはピン式とポリキャップ式を前後で分けてる兼用式)必要になると共に他のホイールの場合、加工が必要・・・と言いたい所ですけどオフセットの問題とホイールハウスのサイズの問題からつけることの出来るホイール、幅が狭い物でないと納まらないのでかなり限定されるか、はたまたはみ出す事前提で考えないと・・・
それとフロントのフェンダーのすき間が気になるところ・・・
まあその辺はアーチの所にプラ板の帯を貼って対処は出来ますし、案外この箇所のみ別に型を用意する、と言う可能性も考えられますからRS以外を作るのはバリエーションの展開を待ってからでも遅くはないかと。

ただ、バリエーションといっても流石に4/5ドアは需要の面でどれくらいの潜在需要があるのかが読めないですしグレードを何処まで広げるのかもさることながら(個人的には貧相なバンパーの下級グレードも希望)初期モデルならまだしも、ノーズの長い1500のエンジンになる後期が出るのかどうかも・・・。

なんにしても可能であれば、幅広い展開していただきたいキットの一つではあります。そしてキット自体の内容も最新なだけあって出来や製作面においてよほどの問題となるようなところは無く、ただ、欲を言えばパーツの整形をメッキも含めてブラックにして欲しかった所ですねぇ。手抜きと言われそうですけど。
ほぼグレー整形なんですが実車の場合シャーシも内装も外装部品もブラックでこんな事書くと怒られそうですけど、黒ならわざわざ塗らなくても整形色のままでも鑑賞に堪えると思うんですよねぇ。
シートもインパネもグリル部品もビニールやプラで実物塗装していませんから。

またメッキ部品もフロントグリル枠、収まらないのと接着シロ確保の為一部メッキをはがしたのですか剥がしすぎて整形色の白が一部表に露出してしまい、これが黒だったら目立たなかったのに・・・と思う次第。

そんな一部気になる箇所こそありますけど初代シビックとしても1/24は同時掲載のエーダイシビック版含めどれもこれも入手は困難なビンテージ品しかなかった今までの現状を打破してくれる存在で、シビックの歴史を考えると無くてはならないだけに嬉しいキットリリースだと思います。

ボディについて

基本的に、パーティングラインもリアピラーの上の方に斜めに入っている以外全くといっていいほど目立たない為処理は楽、ただ、各オープニングラインのスジボリは毎度のハセガワタッチで浅いのでここは0.3ミリのBMCタガネで掘り込んでおきました。

フロント周りはメッキとプラ部品とクリア部品を巧みに使って見事に再現されています。

ただ、前述のようにメッキのグリル枠、塗装次第では塗膜の厚さで収まらなくなる可能性とプラ用接着剤の場合メッキ剥がす際剥がしすぎて一部整形色が露出してしまいます、と言うかしまいました。ですのでこの位置のすり合わせを行った上で慎重に行うか接着剤を検討する必要あるかと。

他にはエンブレムのパーツが別と言う気合の入ったパーツ割な上にその上にデカールを貼る事が結構大変かと・・・

って良く見りゃセンターエンブレムのデカール曲がってるし?!。


リア周りもエンブレムがメッキでパーツ&デカール化されておりますが切り離すのも大変ですので自信がない場合はデカールを貼るだけでも十分鑑賞には堪えるかと。
と言うか、こっちはこっちでエンブレムの上にデカール貼るのを忘れているし・・・。

デカールと言えばリアガラスの熱線もジムニー同様なんですがこちらもフィルムの透明度が低くまた左右の縦線部分、裏から貼ると白くなるのが悩ましい所。本来は表から張るんでしょうか?実際は印刷の工程上からやむをえないんでしょうけどこれなら表から貼ってクリアコート、でしょうかねぇ・・・。

さらにもう一つ、HONDAのセンターエンブレム、これは流石に各パーツごとに整形は難しかったらしく、ランナーのタグの所にモールドされててタグの所をヤスリで削って文字を切り出しましたが、これはこれでやる価値ありましたけども、なかなか大変でした・・・。


ボディカラーについて

さて、ボディ色と言えば、RSと言えば定番なのはイメージカラーのオレンジかモスグリーン。
エーダイグリップのこそ赤にしましたけどこれはパッケージの画が赤だったから。
他にどんな色あったっけと思っていたら、『Creativity -MODEL CAR BUILDERS SOCIETY-』にてOさんという方から投稿情報をいただきまして(私もお世話になっているブロガーさんなのですがこの情報がクリエイティビティのみの掲載という事やそちらではFB上のルールで実名なのでオンラインリテラシー的な側面で今回はイニシャル表記とさせて頂きます)されていない事や、専用色がオレンジと緑メタでモスグリーンは共通色らしく、他に赤と紺があったとの事。
まあ、オレンジは他の方がと思っていましたしパス。現に既に作られた方もいらっしゃいますし、モスグリーンも同じく。緑メタは現車の画像が無く、逆に紺が見つかりましたのでこの色で、という事で決定。

GSIクレオスの限定色ブリビアスブルー、こちらをベースにしましたが、この色はかつてMrカラーNo5のブルーを復刻したもので現在のは白が混じった明るめのコバルトブルー調に対して透過色の見事な紺色。ただそのままだと下地の影響を受けやすく八色が良くないのでGXカラーのクールホワイトとスージーブルーを混ぜてやや明るめ、かつ青方向に振った感じに調色して塗りました♪


それよりも一番難関だったのは実はデカール。

窓枠がメッキ部分とゴム部分の2箇所に分かれるため塗り分けがかなり困難、なのでここををデカールで処理と言うのは斬新な発送なんだけど・・・
デカール貼りのが苦手なわたしゃ苦行そのもの・・・。
しかもメッキじゃなくてシルバー処理なのでメッキの各パーツとのアピアランスが・・・。

流石にメッキのデカールとなると更にコストも割高になるだけに致し方ないんでしょうけど、それ以前にフィルムが薄すぎるものだからちぎれるは剥がれるわ軟化剤塗ると溶けるはもうさんざん。
しかも大きめに作られてるからはみ出した箇所を切る必要あるんですがこれもなかなか上手くいかず・・・。

結局もう1台分からデカール使い回しするハメに。いまさらだけどミラーフィニッシュやラピーの細切りで処理すればよかったか。


シャーシについて

シャーシ側のパーツ点数も少なく、その一方で各パーツが細い為、特にフロント廻りを組み込む際になおの事折損に気をつけることと後述のリアのホイール位置を確認する事が重要になりますか。

今回サスペンションの車高選択のギミックが無かったのが唯一残念と言えば残念な所で・・・

その前にシャコタンにする車か?と言われそうな気もしなくも無いですが。

あと足回りを組む前にマフラーを付け忘れると知恵の輪のごとくマフラーを納めるのに捻らないとならなくなる羽目になります。アタマもですが(←マテや)
足回りを仮組みでクリアボンドで付けたんですがそのままつや消し黒を吹いてリアサス剥がさずにマフラー付けようとしたのがそもそもの間違い。マフラーパーツを開店させて何とか収まりましたけど・・・。

今回気になった箇所がそのリアサス。画像右側が加工前で左が加工後。

右側の加工前のようにそのまま組むとネガティブキャンバー、いわゆるハの字状態になるのでブレーキドラムのパーツにストラットをつける際、タイヤ・ホイールをつけて地面と垂直になるように押さえておく必要あります。
左側がやたらとポジキャン、つまり内股状態に見えますがこれはカメラアングルとホイールとドラムブレーキのパーツにぐらつきがあるためで接地状態で正規になります。

内装について

このキットの内装はバスタブ状ながらドア内張りのモールドもきちんと表現されています。

ただ、これでウインドレギュレーターハンドルがデカールなのは意見が分かれそうですけど。
外から見る限りそんなに気にはなりませんが、立体感に乏しくなるだけにここと同じくデカールの内側ドアハンドル共々別パーツ化してくれたらなおの事良かったですけどねぇ。

また、デカールと言えばシートのハトメもデカールで再現されているのはいいんですけども位置決めがわかりにくく、左右に分割ではなく、一枚で纏めた方が作業しやすかったというのが本音です。

まとめという名の戯言

今回もまた発売日から間をおいてしまう結果になり既に作られている方もいらっしゃるだけに参考にはならないかもしれません・・・。

まあそれでも好きで作って好きで効してサイトに掲載しておりますゆえこんなやり方もあるんだぁ〜と思っていただければと思います。・・・

ぶっちゃけデカール貼り忘れている箇所色々ありますから♪!!

・・・いや、それでもどうしても時間に追われながらなんでそこは多めに見ていただければと思います。
実際、後から追加で作業すればいいことですしそこが完成品と違って弄れる要素がある事こそ、プラモデルの最大の楽しみ方なんじゃないかな、って思うんですよ、わたしゃ。


(掲載日2017年12月24日)

 

Showroom HONDAに戻ります

HONDA CIVIC (1st) に戻ります

Frontに戻ります