DELTA HF4WD (1986-1987)

ハセガワ1/24

 きっかけは、98年、HMEに参加していた私がお世話になっていた(まあ、スタンスとしては札幌オフミと同じでしたが)あるサークル(既に活動は終了してます)から誘われた事によるものだった・・・

次回のテーマはデルタにするので市販バージョンを製作協力してほしいとの事だった。最初、最終型のエヴォルツイオーネを、という話だったものの、(そちらも作ったけど)他の方々が気合をいれてラリーバージョンを制作されてるのにわたしひとりストレート組み(実際はTからUへ改造したため手の込んだものになったが・・・)では悪いとおもい、デルタに関する資料を見たとき眼にとまったのが、件のHF4WDだった・・・。 

そう、ラリーフィールドに最初に撃ってでたグループAデルタ・・・。

すべては、この車からはじまった。

本当は、この車でおわるはずだったのに・・・。

結局、私の諸事情により、参加できなくなり、中断してましたが、2002年、久しぶりにHMEに参加する目処が立った事により、同年8月、完成に漕ぎ着けました。

キットについて

 ハセガワが、カーモデルに本腰をいれラリー車に力を入れ始めたころだからもう結構たつけど今の目でみても1級の出来だと思います。ただし、足回りの強度が弱いので、組むとき気を付けないとすぐに折れます。(私もみごとに折りました。)

改造について

今回のメインは、インテグラーレ16Vから4WDへの逆改造なんですが、変更点は・・・

1. ボディの改造(ブリスターフェンダーから通状のフェンダー及びボンネットのバルジの削除)
2.車幅が狭まる事に対するトレッドの調整
3.バンパーの形状変更
と、いった所。例によって文章にすると簡単だけど、実際にやるとなると大掛かり。

ちなみに、モデルカーズ誌において、プロモデルフィニッシャー、北澤氏が既に製作なさってますが私が完成させたのは当該誌が出る前…(ちなみに、2002年HME札幌オフミブースにて出品しましたのでご存知の方もおいでと思います。)

まず、ボディ前後左右のブリスターフェンダー部と、ボンネットの、パワーバルジを、エッチングソーで、切り離し、開いた穴を埋める形として1.2mmプラ板で、廻りと、ツライチになる様に、瞬間接着剤で固定し、平ヤスリで平坦にならし、ペーパーがけ後、切り離したブリスターフェンダーを、型紙にして、フェンダーアーチをくりぬき、0.5mmプラ板でフェンダーフレア部を整形、また、この時、前後バンパーの、両サイドを、絞り込み新たに作ったフェンダーに、合うように、固定。バンパーのモールも削り落として、新たにプラ板(0.5ミリ)で作り直し。

次に、パワーバルジをくり貫いたボンネットは、プラ板で埋めた所と、元々の所の境目を断面が、窪むように、またルーバーを、実車写真を参考に、筋彫る。と、書くのは簡単やるのは大変。ルーバーは、0.5mmの穴を両端にあけデザインナイフで地道に彫りました・・・。はっきりいってそうとう根気がいる作業。やってて目は痛くなるわ頭痛くなるわ大変でした。そして、ボンネット上にあるエア・スクープは、プラ板、パテなどで、原形を作り、プラ板による、ヒート・プレス加工。これのおかげで、ルーバーの粗が目立たなくて済みました。
塗装は、グンゼMrカラーのNO158イタリアン・レッド。 エアブラシ吹きして研ぎ出し。ただし、クリアコートはしていません。

次にシャシーは、ディスクローター部の幅を詰めてホイールをつけても車幅から はみ出さない様加工。 ホイールは、同じデザインながら、本来ひとまわり、小さくなければならない物の、(実車15インチから、14インチ)これを加工するには、モデラでもないと、到底無理。 まあ、デザインが同じな ので、今回はそのまま。でもやっぱりバランスが悪い。かといって、ホイール・アーチをこれ以上大きくすればボディ側のバランスが悪くなるし・・・。後、細かい所では、ドアノブを、プラ板で製作したくらいですかねぇ。(作業時どうしても邪魔になる為)

改造点は以上の二点なのですがはっきりいって大作業。文にするより、写真や絵でみたほうが解りやすいと思います。あとは、キットストレートで、問題ない(実車も違いがない為。少なくとも自分で調べた範囲では・・・)と、思います。 また車名のロゴはパソコンで原版を作成し、アルプスプリンタで。

まとめ・・・てんだろーか? こうして、文章にすると、かくも短い。いいんだろーか・・・。 ま、それはともかく、このHF4WD、実は、以前、函館で、何回か見たことがあるんです。もっとも、札幌ナンバーでしたが・・・。(ちなみに、この作例とおなじ赤のボディ色)この車を、作ろうと思ったのも、そのときのことが、頭のなかに、残っていたからかもしれません・・・。インテグラーレは最近よくみかけるんですけどねえ。 そうでなければ、まず、作らなかったでしょう。なぜかって?

はっきりいってこの車、全然興味がなかったから。はい。

こんな事言うと怒られるかもしれませんが・・・。

 

参考資料 (株式会社)ネコ・パブリッシング刊 カー・マガジン1994年12月号、特集"ランチャ・デルタ・インテグラーレ"より また、同社刊、アイ・ラブ・インテグラーレにこの特集記事が、転載されています。
(掲載日2004年4月21日 文章作成日2002年3月)

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