1600EC ハンドメイド(PA90E 1969−1972)
フジミ1/24改造

ベレットに引き続き、今度は117クーペ、しかもシリーズほとんど網羅するって言うんですからどうしましょう・・・

まあ、当然作るんですけどねぇ・・・

しかし、出してくれるのは非常に嬉しいですが、ほんと、どうしちゃったんだか、一昔前だったらまず出なかったであろうアイテムですからねぇ。

まあ、結構売れてるみたいですから良いんですけど、結構潜在需要があったんですねぇ・・・

それだけ、皆さん待ち焦がれていたという事でしょう。

キットについて

こちらも完全新作、しかも、ベレット以上に気合の入ったパーツ構成、フジミの底力、つくづく侮りがたし・・・

まあ、117クーペに詳しい方からすれば、もしかしたら、と言うこともあるかもしれませんが、基本的な特徴は掴んでおられるかと。

しかし、かなり気合が入っているのは判るんですがパーフェクトと言えない所がいくつか・・・それも、完成度うんぬん以前の問題で。それも含めて説明します。

ボディについて

はっきり言って、ベレット以上に、凄いの一言。

ボディの下の部分にバリがあるのを除けば。特に後ろのシャーシ取り付け穴が酷く、そのままではシャーシにかまなかった(穴の部分にカッターの刃をさして薄いバリをつついて対処)事と、2回目に買ったキットではその状況が緩和されていた事も報告しておきます。

ピラーのま〜細い事細い事。あ〜たサイドのピラー丸ごとクロームメッキの別パーツですぜ、ダンナ♪

そのサイドピラー、致命的欠点がありました。

このメッキ、どうもやたらと薄いのか、角の所、メッキがはげてきてるという・・・。

今回、製作を急いだ為、クリアーをかけなかったんですがそれでも、あまりにもハゲるのが速すぎるような・・・
その為、メッキパーツ全て、クリアーを最初にかけることをお勧めいたします。

2005年2月28日管理人追記左右モール、クリア塗装済みの新品と交換いたしました



話が前後しましたが、ボディは金型の表面処理の時間が充分に取れなかったのか?表面がまるでステンレスのヘアライン仕上のごとく一方向に縦傷が入っているため傷の方向から直角に600番のペーパーを当て、フロントフェンダー上面部のみ有るパーティングラインを同時に消しました。(他の部分は開口部に合わせるというかなり親切な設計なだけに残念。)


バリエーション展開の為、前後エプロン部が別パーツなんですが、この繋ぎ目を消す作業が必要です。今回は瞬間接着剤を表の継ぎ目に塗ってペーパーで仕上ました。
また、もう一つ、このキットの欠点ですがこの初期型の場合、中期型と共通の為にバンパー取り付け穴をあける必要があるのですが説明書にはその記載が無いと来たもんだ・・・
しかも、それに気付いたのも塗装を終えた後。バンパーつける段階で気付きました。
裏側から見て、長方形の窪みが4ヶ所あり、この画像で右端側にマジックで印つけてますが外側の2箇所を開口する必要があります。

また、フロントエプロンをつける際、フロントグリルを嵌めた状態で行わないと後でグリルが収まらなかったり、隙間が出る恐れもありますゆえ、ご注意をば・・・。



ボディカラーはライトブルーグリーンメタリック、と言っても、設定があった色なのか判らないのですがこの色の実車を見たことがありまして、いい色だったので迷わず塗りました。でもこの青も、結構イメージに近づけるのに苦労しました。ベレットの失敗を踏まえ、GSIクレオスのNo65インディブルーに、No64ルマングリーンを6:4位の割合で混ぜNo8シルバーを少量いれた物を吹きました。塗っている間はイメージに合ってるか不安でしたが、完成すると、結構いい色になりました。勿論メタリック塗装なんで、No158スーパークリアIIを吹きました。但し、デカールへのクリア塗装はしていません。(時間短縮とデカール損傷のリスクを避ける為)

シャーシーについて

こちらの方のキット、フロント部のタイロット周りの組み付けの強度が高められており(その分見栄えは悪くなりますがむしろこれで正解だと思います)、しかもリアに関してはアクスル一式が別パーツと言う凝り様。
しかも、ベレットと違いフロントタイヤががたつく症状も無く、かなり勉強した後がうかがえます。
これでマフラーのパイプの穴がきちんと開口してたなら。


その為、パイプ部分、金属パイプに交換しました。

パイプ部を切り取り、中心からやや下にオフセットして開口し、中間を少し曲げたパイプを瞬間接着剤で固定(実車も曲がっている為)。

また、ホイールですがこちらも出来は結構よく、サイズもきちんと14インチ・・・なのはいいのですがメッキの質が良くないんです。実車ではシルバー塗装のホイールに(恐らく)ステンレスの円周ヘアライン仕上げのカバーがつくので、その表現を如何しようか思案中です。(結構面倒そう・・・)

2005年2月28日追記

メッキを家庭用漂白剤で剥離してリューターにシャフトで取り付けて400番のペーパーをかけ、アルグラッドIIを吹き付けました。

最も、一回目はすぐに剥がれて2回目で何とかなりましたが・・・

しかし、このキットも付属のタイヤはベレットと同じもの・・・
タイヤくらい新調して欲しい物です。このサイズの細身のタイヤって結構使い道ありそうなんですけどねぇ・・・(そう思ってんのアンタだけだってか?)

とにかく、合うタイヤを探したんですが、これもまたなかなか見つからない。幸い、ハセガワの510ブルーバードの14インチが一致しましたんでこれに変えました。但し・・・ラリー仕様の、ですが。
(今思ったんですけど510も13インチだったと思うんですけどねぇ・・・フジミが流行らせたインチアップの風潮がハセガワにも飛び火したか、と思うのは私だけでしょうか・・・)

なお、シャーシ全体の塗装は今回も黒のパー吹きでおしまい。

内装について

シートの形状もいいし、インパネやコンソールも秀逸で言う事ないですし、仕上げも良いです。これでサイドブレーキステッキ(センターレバー式じゃ無いんです。このクルマ)忘れてなければ・・・
あと、せっかくメーターのデカールつけるんですから、センターコンソール部の時計やラジオの部分、グローブボックスのエンブレムにもデカール付けてほしかったですねぇ。ホーンボタンの所もついてませんし。
また、塗装はGCIクレオス木目のメーターパネルとステアリング、シフトノブはNo7茶にNo46クリアオレンジを重ね塗りしましたけど上手くいかなかった・・・。

 今回も、バスタブ方式でなく、ちゃんと内張りを別体で作った所に良心を感じますねぇ。
塗装はNo2黒をやや濃い目に、且つ遠くからエアブラシで吹いてざらついた半艶の感じにしましたけど、どうでしょう。まあ、仕上は、あまり じろじろ見てくださいな。と言うレベルです。
実際、これもシートの裏側、プラ板で窪みを塞ぐのを忘れたくらいですから・・・

外装について

メッキパーツの多いこと多いこと、嬉しい限りですねぇ。
さっきも述べたように耐久性がない事を除けば・・・

フロントグリルは何とかスミ入れで仕上ました。
ただ、センターのエンブレムをデカール処理してましたけどここはモールドの方が良かったと思うんですけど・・・ねぇ。

 リヤセクションについても同じ事が言え、右のテールランプハウジング、こちらも外周のメッキ、半分以上はげてます。
ただ、こちらは成型が白色でして、目立たないのが幸いですが。
で、テールレンズ外周が黒く縁取られてるのでマジックで外周なぞりましたが、いかがでしょう?
また、リアパネルも別パーツなんですが継ぎ目の部分、トランクの境界線の部分を消さないように接着して、キチンと下地処理をしなければならないため、結構手間が掛かります。


先ほど述べた左右のメッキのモールはきちんと接着面のメッキをはがずと共に、接着剤をはみ出さない様注意する必要があり、ここではモデラーズの流し込みタイプを少量、使いましたがクリアボンドの方が失敗の恐れが少ないと思います。また、ランナーとのゲートの部分が見えるところにあるのも困り者。CSIクレオスのメッキシルバーでタッチアップと共に、前後のウインドウモール(つまり窓枠)と左右サイドのモールをメタルックを張りました。

細かい所ではサイドイウインカーがメッキなんですがクリアオレンジに塗ると結構いい感じです。(裏にシルバーを塗るよりも楽だし、台座がメッキなんで)

あと、ドアの鍵穴は例によって穴をあけ、虫ピンなんですがピンバイスで開けるのでなく虫ピンの先端を熱して穴をあけ、融けた穴の周りを黒く塗ってみました。

エンブレムのデカールも、ベレットと同じ薄い上に細長い為、貼る部分にマークセッター塗って処置しました。

まとめ

とりあえず、今回も様子を見るためと勢いで作った為、手の込んだ事はあえてしませんでしたが結構いい雰囲気に仕上がったと思います。

ただ、作ってみて思った事はわりと手間の掛かる所も有り、全くさくさく進んだわけでない、と言うこともまた事実。はっきり言って、初めて作る方には適さないキットです。

ですが、完成できないわけでないのはこうして出来ている事からお分かりかとおもいます。

このキットを組んでみてなぜか懐かしさを感じたのは車が古いからでは断じてなく、一昔前なら当たり前だったプラモデルの基本である、バリ取りやすり合わせが必要であったから。

ベテランの方でしたらその作業はたやすく、魅力的なキットだと思いますし、初心者からスキルアップしようと思う方でしたらぜひとも挑戦して欲しいキットであると思います。

あと、しつこいようですが、・・・

『117クーペからフローリアン作んないの〜?』

・・・などとは言わないで下さいませ、真面目に。もう作っちゃいましたから・・・

2005年2月27日追記 後期型にECのデカールが付属していましたので貼り付けた画像と入れ替えました。

(掲載日2005年1月29日、2005年2月28日一部改修に伴い画像入れ替え、2005年8月24日一部リンク追加)

 

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