1600GT-R(PR91W 1969−1971)

フジミ1/24

最近、色んな意味で話題になってるフジミから、まさかベレットが出るとは誰が予想できたでしょうか?

そりゃあ勿論、出してくれるのは非常に嬉しいですが、以外と言えば以外だし、良くぞやってくれましたと言えば、良くぞやってくれましただし、どうコメントしたものか・・・複雑な心境です。

勿論、嬉しいんですけどね、今までキットに恵まれなかった車種ですから・・・

キットについて

完全新作、何処かのシャーシをキャリーオーバーと言う事もまったく無い新作で、パッと見、問題もなさそうで、これがいろいろ問題の有るフジミの新作ですかと思うと、底力、侮りがたし・・・

まあ、ベレットに詳しい方からすれば、キャビン部分、ガラスの高さが低いと言う意見も聞きましたし、フロントのグリルの周りの部分、肉厚がある嫌いもありますが、基本的な特徴は掴んでおられるかと・・・というか、


『問題ありそうな所ありましたら教えてくらさ〜い』

と聞きたくなります。はい・・・

ボディについて

はっきり言って、先ほどの部分を気にしなければ、と言うかわたしゃ気になりませんが、凄いの一言。
非の打ち所ありません。表側は・・・

実は、問題は内側にありました。

シャーシのところで詳しく説明しますが、リアのトレッドに絡んで、リアフェンダーの肉厚が何だか厚いので、タイヤが当たると思われる部分を削っておく必要が有ります。

特に、タイヤ/ホイールを別な物に取り替えるのなら、尚更ですが、元々タイヤがかぶさる事も有るのでやりすぎは厳禁。

あまりやりすぎると削っている内に表側まで貫通してしまう恐れも有りますので。


 

まあ、後はお好みで、と言った所でしょうか。

ボディカラーなんですが、実は当初からブルーメタリックにするつもりあったものの、この青って、結構イメージに近づけるのに苦労しました。最初はGSIクレオスのNo57青竹色をベースに、No65インディブルーやら黒やら銀やら混ぜて吹いたんですが気に入らず、そのため、新たにベース色をNo76メタリックブルーに改めNo2黒やらNo,159スーパーシルバーを混ぜた物を吹き直したんですが最初よりましになったものの、これでもイマイチ気に入らず、なんですよねぇ・・・
かなり昔見た廃車体の実際の色はもっと明るめで緑かかってるはずですが・・・
(配合比はいろいろやったんでおぼえてません。もっとも、それ以前に全然当てになりませんし。)
まあ、あまり塗り重ねてもモールドが甘くなりますし、さらにメタリック塗装なんで、クリア吹かなきゃなりませんから、今回は妥協しました。

シャーシーについて

こちらの方は、最近のキットの例に漏れずフロント部のタイロットの組み付けの際強度が弱いことに気を付る事とフロントタイヤの組付けにおいてリベットとディスク間の公差が甘く、ガタが出ること、そして、リアのトレッド左右間のタイヤの距離が短く、タイヤが奥まってしまう事が欠点です。
その為フロントタイヤは回転を犠牲にして接着、固定したほうが無難だと思います。
(今回は其処までしませんでしたが)
リアに関してはキット付属のシャフトは使わず、他の寸法の長い金属シャフトや2ミリのプラ棒に置き換えた方が良いでしょう。また、その際、左右ともにシャーシ側と隙間が出来ますので、余ってるポリキャップを切ってスペーサーをかませた方が良いでしょう。
(今回は長めの金属シャフトに左右3ミリのスペーサーをかませました。)

また、車高が低いのですが、ノーマル状態でもこのくらいは低いと思いますので(あくまでも私の主観)このままでも悪くないかな、と思います。
また、ホイールですがこちらも出来は悪くも無く、よくも無く・・・と言いますのも、同じデザインの日東のギャランGTO-MRの出来の秀逸さを見てしまうと・・・
まあ、手にはいらんキットと比較するのもどうよと言われそうですし、塗装してみますと結構いい雰囲気ですからねぇ。
サイズもきちんと13インチですし。
(実は一番気になっていたのはホイールのサイズ、何せ、昔から、純正ホイールでさえ、平気で1、酷ければ、2インチはインチアップは当たり前でしたから)

しかし、どうにもこの状態では、バランスと言うもんが悪い。
どういうことかと思いきや・・・
やってくれました。実はこのキット付属のタイヤは同社のヴィッツに採用されて悪名高い(そこまでいうか・・・と怒られそう)215/50/15と言うサイズ表記の物なんですから・・・

但し、生産ロットによってはもっと出来のいいタイヤが入っているとも言われております。

とにかく、無い物に関してとやかく言っても始まらない。

と言うわけであうタイヤを探したんですが、これがなかなか見つからない。幸い、田宮のホンダS800市販バージョンの13インチが一致しましたんでこれに変えました。但し、ホイール内側の耳を削り取らないときちんと収まらないのでご注意をば・・・

なお、シャーシ全体の塗装は今回は、黒のパー吹きでおしまい。

内装について

シートの形状もいいし、インパネやコンソールも秀逸で言う事ないです。これで、仕上げが良かったら・・・まあ、軽くペーパーを当てれば問題は無いでしょう。わたしゃめんどくさいんでそのまま色塗りましたが・・・
あと、せっかくメーターのデカールつけるんですから、センターコンソール部の時計やラジオの部分もデカール付けてほしかったですねぇ。
ホーンボタンの所は・・・どうでしたっけ?
無かったと思いますが案外貼り忘れてるだけだと言われるとあっているような・・・

 今回は、バスタブ方式でなく、ちゃんと内張りを別体で作った所に良心を感じますねぇ。
塗装もセミグロスブラックを全面に吹いて、グレイの部分を筆塗りしましたが、まあ、仕上は、あまり じろじろ見てくださいな。と言うレベルです。
実際、シートの裏側、プラ板で窪みを塞ぐのを忘れたくらいですから・・・

外装について

メッキパーツの多いこと多いこと、嬉しい限りですねぇ。
但し、パーティングラインが見える面に出るのが困りもの。前後バンパーとミラーがそれなんですがメッキ部分の修正は結構困難(アルグラッドなどで塗りなおすのも手ですが大掛かりになりますし耐久性の面で不安)なので、あえてそのままにしました。
また、最大の難関はフロントグリル。塗り分けがかなり難しく、メッキは薄めた塗装を弾くので「GT」の文字がスミ入れしても上手くいかず、エナメルでは困難だったのでラッカー系にスイッチして塗りましたが、ま〜汚いのなんの。また、GT-Rは赤いストライプがはいるのですがここは塗装したのですが見事に失敗しました。
デカールを細切りしたものを使った方が良かったですねぇ。

 リヤセクションについても同じ事が言え、左右のテールランプハウジング、こちらも外周と反射面以外はブラックアウトでして、ここも気合一発筆でチマチマと塗りましたが・・・肩痛くなりましたがナ・・・
またGT-Rはリアパネルもブラック塗装ですが、ここは後期型との兼ね合いから、別パーツになっててこのモデル(つまりGT-R)だけに関しては結構親切♪
当然ブラックをエアブラシ塗装ですがGTにする場合など、ボディと同色にする場合、(後日紹介するGTホワイトと同じように)先に接着して、キチンと下地処理をしなければならないため、GT-R以外であれば、成型色は黒以外にしてほしいですが・・・

このキット一番の山場であり難関であるのはボンネットのブラック塗装とサイドストライプですがボンネットはルーバー部分のみデカールでは対処できないため塗装指示となってますが、いっぺんにボンネット丸ごと塗ったほうが速いのでGSIクレオスNo92セミグロスブラックを窓枠含めて塗りました。(最も埃が少しついてしまいましたがセミグロスなんで修正は手間。そのまま・・・手抜きしました)
その一方、ウインドイサッシは本来黒一色ではなく、前後ウインドウは中央部にメッキのモールが入るので、マルイのLBの様にクロームメッキデカールを細切りにして貼るべきなんですが、それに気付いたのはこの文章を書いている今!!(2004年12月19日午後9時半)すでに行き着けの模型店に2台ともに展示しているのでこれは後日の宿題です。・・・あ〜あ。

2005年1月30日追記、ウインドウモール修正いたしました。前後のモールはスタジオ24製メッキデカールを細切りし、左右はメタルックを貼りましたが・・・汚いねぇ・・・

サイドストライプはハセガワのセリカと同じ材質でかなり薄い為、千切ってしまう恐れが高く、現に私も左側一枚パーにしました。(まあ、もう一台は最初からストライプ無しにするつもりでしたからそちらを使いましたが)また、エンブレムのデカールも、細長い為、結構失敗する可能性が高い事と、どうも、糊も薄いみたいで乾燥してから剥がれる事やニス(透明な部分)が白くなってる部分もあり、マークセッター塗って処置する必要があったことも、報告しておきます。
特に、今回のようにクリアコートをしない場合、気付いたら手についていた、なんて事も起こりえますので。

まあ、幸いなことにエンブレムの部分はストライプとは別体ですし、ブラックボンネットとサイドストライプは(確か)注文装備で無い仕様(逆にこちらが注文装備なのかも・・・)も有りますのでもし不安でしたら、また、めんどくさいとお思いでしたら(笑)単色ストライプなしでも結構いい感じに仕上がると思います。

まとめ

まあ、今回は勢いで作った為、手の込んだ事はあえてしませんでしたが結構いい雰囲気に仕上がったと思います。
最終型1800GTのリリースは既に決まっているそうですが、(この前後グリルを移植すれ 最終型GT-Rもできますし、1600GT中後期型(どう区分けしていいか判らないほどマイナーチェンジしてるんで)もできますし。でもせっかくですから、初期型から1600GTをシリーズで出してほしいですよねぇ。
次のアイテムは同じいすゞの117クーペ!!しかも、こちらは主要モデルほとんど網羅してますからねぇ。
どうせなら、初代PF型ジェミニも出してほしいもんです。

間違っても・・・

『ベレットや117クーペからフローリアン作んないの〜?』

・・・などとは言わないで下さいませ。意地で作っちゃいましたから・・・♪
最も完成するとは思わんかったけど・・・

(掲載日2004年12月19日、2005年1月30日改修に伴い文章加筆修正、一部画像差し替え、2005年8月24日リンク追記)

 

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