K's クラブセレクション 後期型(1991-1994 E-PS13)
アオシマ1/24 |
先日のハチロクトレノに引き続いて、シルビアがリリースされると言う情報こそ方々で聞いてはいたんですが、リリースは当面先になるものと思ってました。
なぜかと言えば、前作のハチロクトレノがかなり長引いたことももちろんの事、ご存知な方も多いかと思いますがニッサンの版権問題。しかも、スカイラインに関しては、それをビジネスにするというマスコミの報道もあったくらいで、下手をすれば、日産車のキットそのものすべて、生産を中止されるかもしれないという危惧も合ったのですから。
(あくまでも私見でしかありませんが、キットの販売に対するロイヤルティが高額だったり、あるいは従来車種の販売の条件として現行車種の新規キット販売を条件付けられて、そちらが売れなければ(きつい言い方ですが現行車種のキット、それもキット化されていない車種で欲しいのなんてないですし)その分のコストも従来キットに上乗せ、なんてことになれば、販売ペースの採算に合わなくなる恐れがでてそうなれば当然商売にならないですから、それによって赤字になることを回避するために、販売停止となるのは明白ですし)
ま、こうしてリリースされたと言うことは、私たちが思うほど版権問題はこじれておらず良好な状況になったと見ていいでしょう。
・・・もっとも、こんなにも早くリリースされるだなんて到底思いませんでしたが。
そんな状況ですから、当初、買う予定であり、ほぼ同じくリリースされたレビンをさしおいて即効で作りましたよ。
・・・おかげで更新ペースめちゃくちゃになりましたが。
申しわけありませんが今しばらくお待ちくださいませ』
キットについて
すでに田宮とフジミが新車リリースから程なくリリースされており、(ちなみに共に前期型ですが)こちらは後期型。で、アドバンテージとしてはエンジンが再現されていることと、内装、特にドアの内張りが別体(アオシマの美点)になっていること、それとヘッドライトが鏡面がメッキで尚且つ6連プロジェクタータイプと4灯ハロゲンタイプが選択可能なことでしょう。
反対に欠点としてはシャーシが先にリリースされているS15型シルビアのものを流用していることで、それによって、ホイールベースが2ミリ程長い事しょうか。
ただ、このおかげで、早い時期にリリースできたわけですし、見た感じ違和感はないですから、私はさほど気にならないですが。
・・・・・ということは、このキットのエンジンをS15のキットに移植できる、ということですか?(やってみてないんで断言できませんが)
また、タッチが硬い通例のアオシマのキットに見られる表現は、このキットでは良い具合に緩和されていると思います。キットのパーツ構成を見る限り、どうやら前期型もリリースされる可能性もありそうです。
なお、デカールについては、K'sの標準車のほかに同クラブセレクション(エンブレムが銀地でトランプのクラブのマークが入ってます)、そしてQ's用の物も2種類入っておりますが、こちら(Q's用)を使う場合、前バンパー左側のエアインテークを塞がないとなりません。純正オプションのバンパースポイラータイプのもの(フジミのシルエイティに付いてるタイプのバンパー)だったら問題なかったんですけどねぇ・・・
今回はK'sクラブセレクションとするため、プロジェクターランプとリヤスポイラー、そして切削ポリッシュタイプの純正アルミホイール(←キットに入ってませんが後述)を装着します。
ボディについて
先に述べましたようにS15型からのシャーシ流用により、ホイールベースが長いとのことですが、見た感じ、それによるプロポーションの破綻は見られませんし、むしろ、ワイド&ロー感が強調されて、かえって良い感じになっているかと思います。
パーティングラインがルーフの左右両端とトランクの端面に見られる以外はうまく隠れるよう処理されてますし、段差もほとんどないので軽くペーパー(600から1000番位)を掛けるだけでよいでしょう。
ただ、こちらもボンネットの隙間がほとんど無い状態で、固定するのであれば筋彫りすれば良い話なので問題ないですが、開閉する場合、引っかかって可動できなくなったり、接触部の塗装が割れたり剥がれたりする恐れがありますので、左右両端を削る必要があります。ただ、その場合端面が直線でないので慎重にやらないと隙間がばらばらになって見栄えも悪くなります。
また、ボンネットですが、残念ながら、裏面が真っ平らで、補強材のモールドが入っていないのが残念なところ。また、ヒンジは開閉するとき、途中で引っかかる症状がありましたのでボディ側の穴を広げておきました。
今回は、クラブセレクションということでプロジェクタータイプのヘッドライトなのですが、キットには標準タイプのライトも入っており選択式となっています。ただし正確には完成すると差し替え出来ないですが。
今回は比較のために、双方を差し替え可能としてみたわけなんですが、どうしたかというと、ライト枠のバンパー取り付け部を加工いたしました。
バンパーに接着する部分の丸の部分を切り取り、プラ板でコの字に切った物をバンパー裏側に貼り付けてその部分に出来た穴に接着する部分の残った出っ張りを差し込む形にしました。こうすることで全体の位置を調整することも出来ます。(実は組んだときライト自体が前に出っ張っててまして・・・)
ライトもそうですが、グリルのモールドも掘りが浅いのか、実車のイメージとはかけ離れているような・・・
それと、後期型は『SILVIA』の文字がもう一回り小さいのですが、キットでは前期型の大きさにモールドされており、これは修正できませんからねぇ、
残念なところです。
ちなみにプロジェクター側にはGSIクレオスNo102スモークグレーを吹いたんですがメッキの上では食いつきが悪く、グリルの部分、接着時に剥がれてきたため、そこだけ剥がしてしまいました。
テールランプは各色色別になってて作りやすかったです。ただ、エンブレムのデカール、印刷が薄いのか、はたまた薄い色を塗った所為か、ほとんど目立たないのは欠点ですねぇ。
ボディカラーは今回は後期型ということで、『イエロイッシュシルバーツートーン』をチョイス。
と言っても、実を言えば、当初は『パープリッシュシルバーツートーン』にするつもりで塗料を漁ってたら、グンゼ産業時代のMrカラーNo103ガンステンレスのデットストックを発見。この色にNo.4イエローとNo58オレンジを混ぜて調色。といっても、最初に塗った色はオレンジ入れすぎて失敗。今度は黄色を多めに再度作り直し、巻き込むホコリと格闘しながら、結局は丸々一瓶使う羽目に・・・。
もちろん、スーパークリアーIIを上塗りしたのは当然ですが。
で、この色を通常のシルバーから作るのであれば、No4イエローをメインに、No78のシャインレッドとNo6ブラウンで微妙に調整すれば同じ色を作れるのではないかと思います。
ただ、この場合、クリアーイエローを銀に混ぜるのはやめておいた方がいいと思います。
なぜかと言うと、クリアーを上塗りする際、銀と混ざっていたクリアーイエローが溶け出して混ざり合ってしまい、まだら模様になるためで(実は昔この方法で大失敗した経験あり)それでしたら、むしろシルバーを吹いてクリアーイエローを全体にかけ、完全に乾燥してからクリアーをかける(この場合デカールの上から吹くのと同じ要領で、少しづつかけることがポイント)方が失敗が少ないかと思います。
とはいえ、結構この方法はリスクが高いので不要なボディとか、シャーシ裏面などで練習してから行なうことをお勧めします。
そして下半分はNo2黒とNo8シルバーを混色したものをウエストラインから下に塗装。この部分は『ブルーイッシュシルバーツートーン』(前期型のみ)『ライムグリーンツートーン』(前後期共通)『パープリッシュシルバーツートーン』(後期型のみ)と共通となります。他に、後期型専用色としては『クリスタルホワイト』と『スーパーレッド』があります。
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