Lift Back 2000GT(RA25 1973−1975)
東京マルイ玩具1/24改造

2004年静岡ホビーショウ合同展示会『Car Pla Net』ブース出品作品

このキットは小学生のころ、作った事も有り、昔から思い入れのある一品。
手元に中学生のころテキト―に作って廃車寸前だった物をレストア途中の物があるものの(レストア完了相成りました。2009年9月21日追記)、ひょんな事から、昨年のHMEの会場にてお知り合いになったAさんと言う方が、ぜひとも完成させてくださいと、格安で譲って下さったキット。
(嘘みたいですがホントの話)そんな貴重品をフル開閉かまして製作してしまったわたしゃ救い様ありません(←自分で言ってりゃ世話無いわ・・・・)

キットについて

知ってる人は知っている往年の東京マルイ玩具の名作キットの内の一つであります。

数あるリフトバックのキットの中で最高傑作といっても過言ではありません。
ただ、箱絵が街道レーサー仕様な為、ノーマルに組めないかとお思いの方がいるかもしれませんが、さにあらず。
実はある程度までならノーマルにも組めるんです。(箱の横にちゃんとノーマル状態での完成写真があります)
長い事生産中止していますが再生産すれば間違いなく売れると思うんですけどねぇ・・・。

ヤフオクなんか見てると

『高すぎて作れっかい!!バーロー』

と怒鳴りたくなる有様ですから・・・

ボディについて

はっきり言って、と言うか設計年次(80年代初期)を考えれば、凄いの一言。非の打ち所ありません。スジ彫りが浅く、ダルい以外は。

・・・だからといってフル開閉してしまうのもどうよと突っ込まれそうですが、気が付いたらこうなってた、としか言い様がないんですけど、どうしましょ。(←知るかい!!)
例によって、虫ピン加工のヒンジで各部開閉と補強を行った上で、塗装に入るわけなんですがエンブレムやエアアウトレットは、モールドを生かすため、メタルックを先に張ってマスキング、養生しておきます。

ボディカラーなんですが、当初はダークブルーメタリックにしたものの、イマイチ気に入らず、結局オリオン・ターコイズ・メタリックに塗り直す事に(正確にはオリオンターコイズではなく、別の色でしたけど正式な名称がわからず・・・実際にはカジュアルターコイズと言う名称でしたが。)
・・・TA22のものとはにべつに作った色でGSIクレオスのNo65インディブルーをベースに、No66デイトナグリーンを混ぜ、No,8シルバーを混ぜた物なんですが、(配合比は適当。青6に対し緑2で、銀2位)雑誌で見た色なんで実際の色と合っているのか判りませんが雰囲気としてはいいかな、と。
但し、この色は確か極初期のみの設定で、本来であればサイドのエンブレムも変更(ゴシック体で無く筆記体となる)しなければならなくなる物の、モールドの出来が良く、勿体無いんでそのまま。

シャーシーについて

こちらの方は、モーターライズなので、、破損の心配はしなくてもいいと思います。
また、ノーマル状態でも、車高が低いのですが、(シャコタンにするともう見事なまでににぺったんこ♪)履いてるタイヤの事とのバランスを考えたら、このままでも悪くないかな、と思います。
ただ、リヤはセンターからずれてるので、取り付け穴を開口しなおしました。

また、ホイールですが、こちらも、アオシマのセリカに付属のトヨタ純正テッチンホイールを使いましたが、先に述べたようにこの色は極初期のみの設定で、その場合、テッチンながらデサインが違い、童友社のセリカLB用のものになりますがそこまで予算もないし、エンブレムの件もあるんでこちらもそのまま。あまり拘っても疲れるだけです。タイヤは田宮のミシュラン14インチです。
サイドストライプも自作したのは良かったのですが・・・『20000GT』って何さ?!
何でこんなボケをかましたのか・・・。

シャーシ全体の塗装は今回は、ハセガワのセリカの説明書の指示に従いました。

さて、ここからが本番、エンジンの搭載とテールゲート開閉に伴い、シャーシにプラ板で隔壁を追加、フロントのタイヤハウスの内側(つまりエンジンルーム側)をプラ板でかさ上げして、尚且つドア内張りをドアの部分を分離してシャーシに着けました。

でも、ここで実は重大なミスをしてることに気付いていなかった・・・

それはエンジンルーム。
今回、さかつう製2T-Gをベースにオイルパンとミッションを取り外し、プラグコードの位置を変え、18R-Gに見えるように搭載した物の、横幅がぎりぎり・・・
そう、かさ上げに気を取られ、タイヤハウスの左右幅、確認してませんでした・・・
製作当事は展示会へ出品のため、資料も時間も無い為、後適当にエアクリーナーケースやらなにやらデッチ上げてごまかしました。

内装について

シートの形状もいいし、インパネやコンソールも秀逸で言う事ないです。これで純正ステアリングが入っていれば・・・(実はキットに入っているのはナルディクラシックのみ)
と言うわけで、アオシマのセリカLB用のものに再現されていなかったホーンスイッチを追加して取り付け。

 今回、シートには、シート座面の部分、モデラーズのカーボンデカールを使用して見ました。
遠巻きに見るとなかなかいいと思いますが・・・。
また、リヤシートの背面、どうも起き過ぎな気がしましたんで一旦座面と分離して角度を調整してシャーシにつけました。

あと、テールゲートが開くので丸見えになる荷室部も、タイヤハウス部とスペアタイヤカバーをポリパテで自作、荷室の床面はフェルトシート(商品名しらんかった・・・)をつける予定だった物の、見つからず、苦肉の策でスポンジシートを付けました。

因みにもう一つ説明をば。
テールゲートのダンパーは、虫ピンの頭を直角に曲げた物にエッチングパーツ(さかつうの2T-Gの物因みに真ちゅう製)の端材の帯の所、穴をあけ、ゲート側の押さえにして外径1ミリ、内径0.6ミリの真ちゅうパイプを組み合わせました。
本当なら画像を撮るべきでしたが・・・

外装について、

ヘッドライトの奥側は本来麦球を入れて電飾のため、箱組みになっていますが、この部分を切除して反射鏡を他キットより流用すると共に、で唯一、致命的な欠点が一つ。
それはフロントバンパー。実車と形状が違っており、前面にある折り目がなく、その為、長くなってるんです。その為、ヤスリで整形して加工しました。
でも本当は前ウインカーの下の部分、もう少し大きくえぐれているのが正解なんですが、そこまでは気が回らず・・・こうなりました。


ハセガワのセリカほどではないものの、細かいパーツの割りと多い事。特にレンズ類、すべてクリアーパーツなのは嬉しい物の、サイドウインカー紛失してしまう有様・・・で、ここだけ塗装で誤魔化すという・・しかも、右の画像を良く見るとお判りかと思いますがバンパーにつくリフレクター(反射板)も付け忘れる有様・・・。


 フロントグリルの塗装についてですが、こちらもハセガワセリカの項でも述べましたが、シルバーと黒の混色を塗る部分は、グリル外周だけではなく、ボディのグリルが入る部分の周り、つまりグリルとバンパーの間も塗装する必要があります。
ヘッドライトのリムとエンブレム、今回、GSIクレオスより発売されてました『メッキシルバー』(現在は廃盤で市場在庫のみ)を筆塗りしましたが、かなりいい雰囲気になりました。メッキ部分はすべてこれを使いましたが、(キットのメッキがつや消しシルバーなので)その一方、ウインドイサッシはメタルックのほかに、スタジオ27より発売されているクロームメッキデカールを使いました。
ただ、こちらはデカール自体硬い材質な上、その上からマークセッターなどを使うとやたらと溶けて、余分なとこを切るのに難儀しました。
その為、一定の幅に予めきっておいて貼った方がいいです。(今回、メッキモール幅が狭いテールゲートはこの方法で仕上げました)
また、デカールの材質上クリアコートは掛けてません。果たして、耐久性はどうなるか・・・
(あれから年数経ちましたがいまだに問題ない状態であることをご報告します2009年9月21日追記)


 

まとめ

なんだかんだで勢いに任せて作ったわけで、実際、未完成な有様ですが、形になってほっとしています。AさんもHMEの会場で見たらきっと喜んでくれるでしょう。

ほんと、エアガンで儲けてんだから、こちらにまわす余裕ぐらいあったっていと思うんですけどねぇ。真面目な話し、金型がちゃんとあるのであれば、当時のパッケージのままでかまいませんから車関係復刻していただきたいものです。

(掲載日2004年6月3日、2009年9月21日文章修正、および画像入れ替えおよび追加)

 

 

 

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