Λ 2000GSR(C-A123)
クラウンモデル1/24

このキットを入手できたのは偶然でした。
気まぐれで普段は見ないヤフオク見ていたら、偶然格安で出ていたのを見つけたもので、
(カテゴリーが三菱のほうでなく、その他の方に出品されていましたが、これが三菱のカテゴリ内だったら、たぶん高騰してたんでないのかと)
ID持っている姉夫婦に代理で落としてもらったので、まあ、ほかにも入札がありましたけど、実質今のフジミのキットと同じくらいの値段で入手できました。

・・・もっとも、送料こそ別料金でしたが。

まぁ、プロフィールの方でヤフオクには手を出さない旨書いてましたけどもそれは金額が高い場合ですし、それでも通常の相場から考えたら割と安く入手できたんで、自分のスタンスからそう大きくは外れていないだろうと。
そのおかげもあって、製作に躊躇せずにすみましたから。

もっとも、当初はそういった購入の経緯があったのと希少になりつつある品物ですから、あえてキットのまま、下手にいじらないでそのまま作るつもりで作業を進めてたんですけど、作業の中途でボディ本体に一箇所(正確に言えば2箇所ですが)決定的なエラーが見つかり、それも本塗装を終え、ボディの研磨まで進めていた段階だっただけに、頭抱えて数日悩む羽目に・・・。

結局エラーを修正する事にした為に艶々になったボディに泣く泣くメスを入れる羽目になりましたわ。

まったく・・・

ほんとに・・・・・

『オレにどうしろっつうんじゃァァァ!!』

あ〜すっきりした♪(←ちょっとマテ!!)

とまぁ、果てしなく論点のズレまくった私情を挟むのはこのへんにして、実際、製作時点での予定が大幅に狂いとっとと完成させるつもりが長期戦を覚悟する事態に・・・
おかげでとんだロスタイムとなりましたが、何とか短期集中で片付けることが出来、こうして陽の目を見ることが出来ましたが・・・後日になってさらにとんでもないオチが潜んでいたことに気がついて・・・

『今更遅いわァァァ!!』

と思わず怒鳴ってしまいたくなった次第で、こうして文章を書き直している次第ですが。(2009年10月25日時点)

何やったかって?
それはこれからお教えいたします。

キットについて

意外と知られてないこのキット、実際に実車が出ていた時期にリリースされた物の様で、設計年次を考えればボディ形状、正面から見てキャビン部分の内側への倒れ込みが足りない気がする以外はかなりいい部類に入るのではないでしょうか?
ただ一箇所だけ、致命的な勘違いしている部分がありましたが・・・
どこかと言うと前後のバンパー、本来なら最上級仕様の『スーパーツーリング』にしか設定の無い北米仕様と同形状の衝撃吸収タイプになっていたこと。
実際、このエラーはほかのキットにも見られ、アオシマの1/20スケールのキットもGSRなのにこのバンパーでしたし。

さて、ここからは追記という形でのお詫びと訂正になりますが、実際にはGSRにも途中からこの衝撃吸収バンパーに仕様変更がされており、(昭和52年8月発行の実車カタログから確認)キットはおそらくこの時期に設計されたものと推測されますが、このカタログの時点で塗装色にも変更がかかっており、赤の塗装は朱色かかったソリッドの『カリフォルニアオレンジ』からワインレッドに近いメタリックの『キャニオンレッド』へと変更されているため、(キットのパッケージの色合いは『カリフォルニアオレンジ』に近い感じ、尚且つ実車の衝撃バンパー追加と塗色変更が同時に行われたかどうかが確認できないため)現時点では真偽は判りかねるということもご了承願います。(2009年10月25日追記)

それ以外はかなり拘っている様で、前後のランプ類もクリアーパーツですし、ミラーやハンドルの部品展開が半端でなくバラけてるし、シートやインパネも実車の形状をよく再現しながらもモーターライズの動力部をうまく纏めているし。
上げ底内装が当事の常識だったことを考えれば真面目に進んだ設計してるなと。まあ、このころからカーモデルのレベルが上がって内装などにも力を入れるメーカー(一例としてLS)も増え、過渡期だったのでは、とも言えますが。
その一方でドアの内張りこそ省略されてますけど、流石にそこまで望むのは高望みな気もしますし。

同じシリーズとしては2代目セリカLBとスプリンターLB(こちらは相互リンク先の模型電動士さんが製作していましたね)がありましたが、どちらも同じ完成度だったのは間違いないです。
なんで断言できるかって?
どっちも持ってますから。ただし、製作途中ですが(←いつになったら出来るのよ・・・)

ボディについて

実車を見る機会がほとんど無い所為もありますけど、先ほど述べたように、正面から見てキャビン部分の内側への倒れ込みが足りない気がする事と、バンパーが衝撃吸収タイプになっているエラーを除けば、気になる所は無く、販売時期を考えれば、レベルの高さに驚く次第・・・。

散々悩んだ末、ここはキットのオリジナル性よりも実車への忠実度を優先し、前後バンパーを慎重に切り出して加工、標準のメッキバンパーに改修することに・・・。

リアは何とか切り出すだけで済みましたがフロントはバンパー下のエプロン部分も加工しなければならなくなったため、結局再塗装する羽目になりました。また、実車はメッキということもあり、整形後、ハセガワの『ミラーフィニッシュ』を張り込みました。
わりとコシがあるのできちんと貼れるのか不安でしたが、実際には予想以上に曲面になじんでくれるため、しわにならずにきれいに仕上げることが出来ました。
なお、一枚ですべてを張るのではなく、左右角、真ん中の3枚に分けて張り込んでいます。

ボディカラーはGSRのイメージカラーともいえる赤にしました。
GSIクレオスの新色GX3ハーマンレッドを使用。
こちらも特に下地塗装をせずにそのまま本塗りしましたが、流石に改良されているだけあって、隠ぺい力が強く、下地が赤と言うこともありますが発色がよく、また平滑性にも優れているため、大した研ぎ出し作業はせずに済みました。(2000番のペーパーを部分部分に掛けコンパウンド掛けるだけで光りました)
でも実を言うとギャランの赤はオレンジがかっている色味だと言う話を聞きましたが、これだけ発色よければ問題はないでしょう・・・多分。

それと共に、サイドのストライプとフロントフェンダー上のGSRの文字をデカールを製作して貼り付けましたが・・・うまくいかないやねえ・・・。

むしろ問題だったのが各ウインドゥガラス。
当時の技術ではそこまで平滑に出来なかったのと長い年月で傷が入っていることもあり、ペーパーを当てて表面を平滑に慣らして表面のうねりともども削り落とし、コンパウンドで磨き倒してきれいにいたしました。
(右側の画像の中央から右の面だけ磨ぎ出してみましたが何もしていない左側と比較して見て文字の見え具合からどれだけのものかお分かりいただけるかと・・・。)

シャーシ、および内装について

この時代、上げ底が主流だったのに対し、電池ボックスをボンネット内に、モーターをリアシートより後に追いやることで室内の再現部分をきちんと残した近年のカーモデルのスタンスの手本ともいえる設計のため、室内で犠牲になる部分が無く、前後シートやインパネ、センターコンソールがきちんと再現されているのには驚きました。
ちなみに、インパネは本来ボディ側に尽きますが撮影のために取り外し(というか接着せず、ダボ穴に嵌めただけできちんと押えられているのにも驚きましたが)手に持った状態で撮影しております。
こちらも内装が赤なのでGSIクレオスのNo3赤にフラットベースを混ぜて塗装。
本来はシートの座面と背面の中央よりの部分がチェック柄なんですが、塗装で仕上げれる訳も無ければ、デカールのデータを作る技量も無く、今回は見送りました。

また、ステアリングも組み立て式という懲り様(画像撮るの忘れてました)ですが、ハンドル円周の大きさが小さいので、適切なサイズのものを探してキットのスポーク部分を組み合わせました。

ホイールの出来も秀逸・・・と言いたい位なんですが、リムの形状がすり鉢上になっているのが残念。
かといってここの修正は困難なのでそこはあえて目をつぶりました。

ちなみにホイール自体はメッキだったので、クリアコートの上、切削ポリッシュ風に仕上げるべく600番の不織布デ磨いたんですが・・・目が粗かったようでクリアもろともメッキが剥がれる始末。
やむなくメッキシルバーと通常のNo8シルバーを使い分けて塗り分けましたが、画像ではうまく伝わらないんで無いかと・・・。。

タイヤはフジミの14インチダンロップを使用。
手持ちで会うのがこれだけだったんですが。


外装について

とにかくメッキパーツの目立つ車で、フロントグリルはすみ入れをきちんと行なうことと、別パーツになっているヘッドライトを接着する際レンズを汚さないように気をつけることが注意点で、こういうレンズ類は私は木工ボンドを用いてます。クリアボンドを使うのが主流みたいですが、やたらと糸をひくのと、あと意外に思われそうですが透明のプラスチックだけは侵す性質があり(昔それで失敗した経験あり)どうにもいいイメージないんです。

また、ボンネット上のオーナメントはイマイ(現アオシマ)の同車からの流用、なんですが、実際は透明部品に色をさしているのが正解なんですよねえ・・・。
そんな技量も無いんであえてそのままにしましたけども)

リヤの場合、テールレンズの塗りわけが問題点。中央の横方向に一直線にシルバーのモールが実車にはあるのですが、この部分の塗りわけにえらく難儀して、実際見た目グダグダな有様・・・。
あと、本来GSRの文字に色が入るんですが何色なのかわからないんで当面はそのままに・・・

あと、バンパー内の各レンズも穴を開けて適当なサイズのクリアーパーツを加工してはめ込んでおります。

まとめ

こうして製作してみて思ったのは、思ったよりも出来が良く、また一部懲りすぎな嫌いこそありますが、全体的には作りやすく、いいキットであるといえますか。

また、現在もクラウンモデル社は存在している訳ですから・・・。

というわけで・・・

『再販してくれぇぇぇぇ〜!!』

あ〜すっきりした♪(←やかましい!!)

 (掲載日2009年9月22日、2009年10月25日追記)

 

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