Coupe GT 中期型(S124A 1973−1975)
フジミ1/24改造

お久しぶりでの掲載は、中期GT、ずっとネタとして考えていたものですけれどなかなか形になすることの出来なかった1台です。

このキットがでてもう5年、実際私がすぐに作ったののから数えてもそれだけの年数たっているというのにといわれそうですけれど・・・。

実際のところ言えば、それ以上に手の込んだものにかかってて、いまだに出来ないものもありますから、まあ早い方でないのかな、と。

そんなこんなで考えたらキット状態から考えたら後期GTだって立派な改造になる訳ですからねえ。
後期を作ったら中期GTも、というのもまた自然な流れですけれど。

そんな中期と後期がごちゃ混ぜなキット、後期と対にするべく、ようやっとですが陽の目を見ることが出来ました。
後期にくらべると、お手軽な改造とはいえませんが・・・。

でも、本音を言えば、台数稼ぎの苦肉の策であり、ある意味手抜きと言われそうですがぜんぜん手抜きになりません。なんせ・・・

『構想数年製作数ヶ月、実質作業時間は数日間!!』

・・・いいんだろうか、こんなんで。

キットについて

後期GTのおさらいになってしまいますが、こちらにするにしても同じことですので、でどういうことかといいますと、キットはフロントグリルの変更された後期型、なのは判るんですが、後期型でも2種類ありまして、まず、1973年7月にこのグリルになり、キットのパッケージ写真も、この年代のGTの写真なんですが、よく見ると、バンパーの下の部分、キットの物と形状が違います。 そう、フロントスカート、つまりバンパーの下の部分、スポイラー状(当時風に言えばエアダム・スポイラー)になっておりますが、これは1975年10月に昭和51年排気ガス規制適合車になり、『MAZDA』エンブレムが現在の書体に変更されたモデルから採用のためこの年式の車には装着されていません。

さらに言うと実車はこの部分、フロントグリルやライト枠を含むフロントパネルと一体整形になっています。

そんなわけで、今回は1973年のGTに改修しながら説明いたします。
え?1973-1975年って書いてるだろって?
実際には73年の途中から排気ガス適合車となりAP GTになるためAPのエンブレムが必要になりますのであしからず。それにバッチ自体、省略しても問題ないでしょ?
それ以前の話としてこのAPで無いGT、生産次期が極端に短いから実際何台現存するの?という突っ込みは野暮というものです。(←そうか?)

改造について

基本的には後期GTに重複になりますので改造した部分についての説明にとどめます。

ぶっちゃけた話、キットについてるスポイラーを無い状態に加工すればいい話でして、
まず、スポイラーとなっている部分を今回は画像で見ての通り切り離しています。基本わたしゃカッターで地道に切っていますけれども、要は取り除けばいいだけの話でエッチングソーなりカッターなりで切るなり、ヤスリやリューターなりで削るなりで加工すれば良いだけのことだったりします。。


そして開いた部分の裏側にプラバンを張って裏打ちしてから、表側にプラリペアを充填し形状を整えました。

実はこれ以降の画像を撮るのを忘れていたみたいで(文章作成時に気づいた次第)完成状態での説明になってしまいますが、中央部分が盛り上がり左右部分が一段くぼんだ形状となります。
ただ、ここの部分は資料を見ながらとはいえ、実際には創造に頼った部分も多く、言葉で説明のしようが無い部分でもあり、実際にやってみようと思う方がいらっしゃいましたら無責任なようですが思い思いにやっていただいたほうが良いかと思います。

ボディカラーはライトブラウンにして見ました。
70年代の車の場合割と原色系のハデ目な色目が多く、メタリック塗装が普及しだしたのもこのころからだと思いますので。
もっとも、実際に設定があった色なのかどうかは判りませんけれども、雰囲気重視ということで一つ・・・。

GSIクレオスのNo7ブラウンにNo8シルバーとNo4イエローを混ぜて吹きましたが、結構いい色になっているとは思いますけれどもいかがでしょうか?

あとは、グリル周りとウインドゥモールは長谷川のミラーフィニッシュを使用・・・したのは良いんですけれど、サイドのドア下を走っているモールに張るのを忘れてました(←間抜け!!)

、ヘッドライトの反射鏡はしわになるため、こちらはGSRのクロームマスターを使用。大まかな形に切って綿棒でまっすぐ押さえるとしわにならず綺麗に貼れます。

フロントに関しては、特にこれといって問題は無いんですが、ワイパーの塗装、後期GTでこそ黒ですがこれは中期型の場合どうだったか確認が取れなかったのでシルバーにしております。
フロントグリル部のバッチの部分ですが中央のバッチの上部にREの文字が入らないという話しも聞きましたけれど、新しくデカール作るならばすべてそろえたいですしお手軽にといえませんからねえ・・・。実際、本来『RE12』の文字が入るのですが、キットに入っていませんし。

 リヤセクションに関してのデカールの貼り付けですが、30番の『MAZDA』旧ロゴの貼り付けとセンター部に31番の『RE12』と左ライト下に『5Speed』エンブレムが付きますが本来は左トランク端に『GT』のバッチも着きます。ちなみに、これは1973年以前のGTの場合で、中途で仕様変更されて排気ガス規制適合のAP GTになりますとAPのバッチが付きますが単に『AP』の文字だけで、33番のモノとは全く違います。なおこのAPモデルになって初めてリアマフラーエンドが角型になります。
マフラーが角型でないと突っ込まれそうですがこれで正解です。

ボディ以外について

基本的には後期GTも全くといっていいほど同じ作業で内装については手持ちに資料が無く、どのような形状だったのか判らないのでキットのままとしています。
あとはタイヤをアオシマのシティなどに使われている13インチピレリP6に変更しただけです。
ホントはアンテナも作るべきかとも思ったんですけれど、年式とグレードによってはガラス埋め込み式だという話も聞いてるだけに戸惑うところなんですよねえ・・・。

まとめ

今回は久しぶりの掲載、それも後期の前期のGTという言わなきゃわかんないだろと突っ込まれそうですが雰囲気に仕上がったと思います。

キット自体のエラーを直すことが目的ではあったんですけれども、なんだかんだで楽しめた次第ですし、他の人と異なる仕様にすることも出来、またまた『ヒネクレもんのハズシ系もデラー』としての面目躍如、とまではいきませんが面目は保てたんで無いかと。(どんな面目じゃ?!)

こうして考えると素材としてはしっかりしていますし、車種やグレード別に仕様変更するのは容易な気がします。

ホイールを気にしなければデカール作れる方であれば、資料さえあればSXとかGSとか標準車なんかもやれるでしょうし。

え?グランドファミリア?

さあどうでしょうねぇ〜♪

(掲載日2010年9月22日)

 

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