Σ 2000 GSR(C-A123A)
フジミ模型
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こちらはある程度形になって数年経つんですが、いまだに手が回っていない部分もあり、掲載すべきかどうか見合わせておりましたが、兄弟車のΛを出したなら、やはりこちらも出すべきかと思い掲載に至った次第・・・。
実際には外装しかできていない(それも完全に出来た訳でもなく)状態なんで室内などは未だ必要なパーツの製作も出来ていないので主に外装部分をメインに掲載いたします。
本音を言えば一通りの体裁が整ってから掲載するべきなんでしょうが、まあ、今となっては希少なキットで、完成品を見かける機会が殆ど無いですし、この際だから、少しくらいのことは気にせずにということで・・・。
という訳で暫定状態ですがここに掲載する次第です。
ほかの部分が出来たら画像を追加すればいい話、ですしねえ。
キットについて
まずフジミというメーカーに対しては皆さんの評価、と言うか意見の分かれるところかと思いますが、私個人の私見で言えば、やたらと振幅の激しいメーカーだなと。
ぶっちゃけてどういう事かと言えば、このキット自体は80年代初頭の設計になると思いますがそのころのフジミのボディ、結構実車の雰囲気を良く捕らえた品物が多いんですよねえ・・・その代わり、シャーシや内装はおざなりでしたけど。
この年代のシルビア/ガゼールのHBとか、カローラレビン/スプリンタートレノとか。あと最近再販されたカマロとトランザムもこの年代になりますか。
この次に出たインチアップの初期のになると一転してやたら平べったいボディになって再現度云々以前の出来になっちゃったし。(大体81〜82年ごろ)
厳密に言えば、このΣもそのシリーズの一つであったんですが、共通シャーシながらも、ボディの完成度だけで言えば、今でも十分通用する出来なんですよねえ、あと同年代だとピアッツァも(ちなみにこちらは専用のシャーシまで作ってましたが)その中に入りますか。
最初は、実車写真をパッケージに用いてましたが、後にシャコタンの絵柄に変わり、さらにラメ塗装仕様にもなり、それ以降はぱったり再販しなくなったと思います。
ボディ(外装)について
実車を見る機会がほとんど無い所為もあり、今となっては実物と違うなと思う部分がよく判らないのですが、雰囲気だけで言えば実車の特徴を良く捕らえてるのでないかと。
今となっては容易に入手できるキットでは無いのもあり、基本的には改修は行わなかった、とはいっても部分部分で省略されている部分こそ、追加加工はしましたが・・・。
それはどの部分かというと、前後のバンパー。
実車では上級モデルに付く左右とセンターのラバーパッドが再現されておらず、下級グレードのメッキのみの仕様になっているため、その部分だけは追加しましたが。
なお、バンパー自体はボディと一体整形なので、メッキの部分に、メタルックを張り込んでおきましたが。
リヤの場合、各エンブレムがデカールになっているのでそれをそのまま使用したんですが、ボディカラーが白系統なので目立たない事・・・
実車の資料(といってもGSRで無かったですが)をみたら淵の部分が黒くトリミングされてる見たいで・・・
折を見てデカール自作して貼りなおさなければならないかもしれません。
それ以外は、まあ左右のテールランプだけなんできちんと塗り分けしているんで問題ないかと。
ボディカラーはパッケージの実車写真と同様、白にしました。
といっても見たところ、アイボリーに近い色調だったので、グンゼ産業時代のMrカラーNo99のアイボリーと白を混ぜて塗装。
でも、実を言うと最初は赤に塗ったんですけど、どうにも納得がいかず、そのままな状態だったんですが、(仕上がりがどうにも、というのと、この車のイメージに合ってるのかという気持ちがあって)結局、ブレーキフルードに漬け込んで総剥離してやり直すことに。
まあ、その甲斐あってイメージに合う色に仕上がったからまあ良しとしました。
あとGSRはフロントリップ部と左右両サイドのドア下側にストライプと”2000GSR”の文字の入ったステッカーが貼っているのですがこちらもなかなかデカール作るにもデータが無く、頓挫している次第です。
あと、各モール類もメタルックを張り込んで仕上げました。
シャーシ、および内装について
シャーシに関しては特に語るところも無く、シリーズ共通の部品となっていて、いまだに一部車種に(といっても古くからの車種だけですが)使われているという・・・
ただ、ストラットの部品、車高調整が可能な設計なんですがその一方で軸の部分がやたらと細く折り易いので車高を最初に決めてスペーサーを接着して強度を確保する必要があること、位ですかねえ・・・。
ホイール自体は出来云々言う以前に社外品がランダムに入っているのがこの時代のフジミのキットの特徴で、ホイールだけ別売りなんかもしてましたねえ。
せっかくなんでここは純正ホイールを履かすことにしました。
ちょうどいい物が余っていましたんで。
物は日東のギャランGTO-MR用の13インチスチールホイール。リム部分が実車もメッキだったので中央部分のみガンメタに塗りましたが、年数立ってるせいもあって色もメッキも剥がれてきてるし・・・
なんとかせねば。
内装に関しては先に説明したとおり、未だ未完成・・・
というのも、インパネとリアシートこそ純正のものが入ってましたが(これより前のシリーズだとこちらも共通部品だったことなんかもあります、このメーカーは)シートとステアリングが共通化のために社外品になっているためと、資料がなかなか無いため、どのような形状なのかも判らず・・・
まとめ
こうして考えてみると、当時のフジミ、結構レベルが高い完成度だったのに何でああもおかしくなってしまったんだろうか・・・。
まあ、こればかりは部外者なんでああだこうだは言えないんでしょうけど、歴史は繰り返すというのもそれはどうなのかと言いたくなる物の、実際そうだからコメントのしようが無く。
とにかく、今の品質、もしくはそれ以上に良くなって欲しいというのが消費者の立場として言えることなんで。
というわけで・・・
結局立ち消えになったようですけど、実際の所どうなんだろうか・・・いまだに引きずってるんですけど。
1/32の2トンの旧車トラック(ちょうどこの少しあとだったんですよねえ、登場したのが)出すための融資を引き出すための口実でしかなかったんじゃないかと邪推もしたくなりますが・・・
(掲載日2009年9月22日)
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