TRUENO GTV TWINCAM16 初期型(1983-1984 E-AE86)
アオシマ1/24

異例ではありますが今回は2部構成でお送りいたします。

エンジンルームについて

今回はサービスしてエンジンルーム、大き目の画像でお送りします♪

・・・もっとも、アラだらけで、恥さらしてるだけとも言いますが・・・orz

エンジンルームに関しては、左右ストラット取り付けナット、すなわちエンジンルーム中央部左右についている円形のパーツ(部品番号104番)の周り3箇所にナットが付くんですが、バリエーション展開でストラットタワーバー(ボディ補強用のアフターパーツでストラット取り付けナットを解して固定される)のパーツをつけるのか、省略されてることと、デカールが『4A-G』(この位置からだとエアクリーナーからのインテークパイプで見えない)しかなく、他がすべて省略されているのは残念。インテークマニホールド(部品番号110番)の『T-VIS』やヒューズボックス(部品番号117番)のヒューズ配置図とか、こういう所がきちんとしていれば、もっと見栄えがよくなるんですけどねぇ。

組み立てはラジエーターホース(部品番号108番)のエンジン側のつける位置が判りずらかった以外、特に問題ないですが、塗装指示にいくつかミスが。かいつまんで説明すると

1:エンジン本体(部品番号112番と121番)とオイルパン、(シャーシに一体)
誤:全体がNo8シルバー
正:エンジン下2/3(段差になっている。ただし、円形の部分は除く)とオイルパンはNo92セミグロスブラック

2:ヘッドカバー(部品番号122番)の一部とタイミングベルトカバー(部品番号111番)
誤:No33つや消し黒(フラットブラック)
正:No92セミグロスブラック

3:エキゾーストマニホールド(部品番号111番)
誤:No8シルバー
正:No61焼鉄色、または錆びを表現(笑)

画像:ヘッドカバー(部品番号122番)の文字の色
誤:『TOYOTA』の文字No65インディブルー
正:『16VALVE』の文字No65インディブルー)

・・・とドサクサにまぎれて私のミスもちゃっかり書いたわけですが・・・

ごめんなさい ora

それはさておいて、説明書では水性の番号ですがこちらでは油性の番号であることをご了承願います。まぁ、色の名称でお分かりいただけると思います。
3:のエキゾーストマニホールドですが実車は鋳鉄製のため、この色にしましたが、あえてシルバーにしてクリアーカラーで焼けの表現をしてステンレス製のタコ足にしてみるのも面白いかと思います。
また、指摘した部分の黒ですが、実車は割と艶がありますので、No2の艶ありの黒でもよろしいかと思います。

後、ヘッドカバーに関しては、プラグコードを追加する場合で赤や黄色などの色を使う場合、コードの刺さる部分の外周、つまり、円形のモールドの所も同色に塗る必要があります。

今回こそ省略したわけですが、その理由はもう片方コードの刺さる側であるディストリビューター(略してデスビ)本体が小さく、穴を開けるのが大変なためです。

なお、今回はGTVと言うことでべルトのパーツ、助手席側にのびるベルトと円筒状の部分を切り取りました。てっきり、パワステのベーンポンプかと思ったんですが、大きさからして、どうやらエアコンのコンプレッサーが付いてるみたいで・・・で、パワステのリザーバータンク(部品番号117番のヒューズボックスと一体の円筒状の部品)、つけないつもりでいましたが、こちらは取り付けピンを削り忘れると言う大ボケかまし、止む無く付いたままにしてますが・・・。(←意味ねぇだろ!!)

シャーシについて

こちらに関しては、タイロッドが細く、取り付け時に折れないよう注意する必要があることと、スプリングを組み込む関係上、接着は確実に行なわないと車体が斜めになるかと思いきや、さほど影響なかったりします。
実はリヤのサスペンションが片側奥まで入らずに接着剤が固まってしまい、若干だったためか、はたまた自重によって、均等に荷重が掛かったためか、姿勢が落ち着いてたのには驚きました。もっとも、今回は運が良かったとも言え、下手をすればボディとの組み込み時に外れてくることだって考えられます。

実は今回、シャーシ本体及び構成部品の塗装は行なっていません。例によって手を抜いたと言われればそれまでですが、塗装によって、接着面の接合力が弱まることを考慮してでもあります。
ちなみに、エンジンルームこそボディ色を塗ってますがマスキングせず、塗装した後で黒くなるところ(フロントメンバーやラジエーター基部など)を筆塗りしています。
また、マフラーですが本体がメッキで、つや消し黒の指示ですが、メッキを剥がすのも手間が掛かるし、テールパイプ、メッキ部品が別に入っているため、あえてメッキのままとしました。ホイールも今回はキット封入のワタナベ(←黒整形と思えそうですが、ちゃんと塗装済みです)のままと言うこともありますし、アクセント、と言うことで。
話が前後しましたが、タイヤのサイドウォールに何も書いてないのがアオシマらしくないですねぇ。本当であれば、交換したいところですし、本音を言えば、ホイールも純正にしたい所ですが、『GTV』はスチールでしかも特殊なデザインタイプ。どのようなものかと言えば、、ホットワークスの頭文字D仕様のAE86レビンのミニカーについてるタイプ。ちなみにこちらは、むやみにインチアップされているため使えず、他のキットからの流用どころかベースに使えそうなのも見当たらないので、あえてそのままです。『GT APEX』だったら純正アルミとしてセリカXXのが使えるんですけど、わざわざ『GTV』に付ける人はいないでしょうし・・・ねぇ。(好みのアルミホイールつけるでしょうし)

管理人追記。AE86レビンのミニカー、アオシマ製と書いておりましたが、正確には、ホットワークスの頭文字D仕様AE86レビンのミニカーのものでした。関係者の方々、ならびにご閲覧の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
ご指摘してくださいました『有楽町マリオンのからくり時計』様には感謝いたします。(2006年11月25日)

そして、このキットに限らず、アオシマの特徴と言えるギミックが金属スプリングを用いて可動可能にされたサスペンション。

以外に知られて無いかもしれませんが(知ってる人は知ってるでしょうけど)20年も前からこのギミックを採用してたんですねぇ。(前述のザ・チューニングカーシリーズ)それ以前の、1/20スケールでは割とありましたが、1/24では、このシリーズが初めてでなかったかと思いますが。

しかも、ギミックを組みながら、実車の構造に近いパーツ構成と再現性には恐れ入る次第です。

で、どんなもんかといいますと・・・

あの〜大して変わんないんですけど・・・orz

アオシマのキットに対して、どうも車高が低い印象があるのも一因かと思いますけど、どうでしょ?
特に、フロントが低く、尚且つ、タイヤの外側がフェンダーの内側に干渉していたのも拍車を掛けているようです。
フルノーマル仕様にこだわるのでしたら、フロントだけでも車高を上げたほうがいいでしょうし、これに更に車高を落とすのでしたら、フェンダーの内側を干渉しないように削るか、ホイールの取り付け位置を奥に入る様にする必要がありそうです。

内装について


前述のように、前席が角ばっている感じがする以外、何にも言うことありません。前席の裏側の窪みを埋めることと、シートベルトのアンカーを追加すれば完璧です。

で、ここは塗装にこだわるところです。なぜなら、黒一色の内装が設定してませんから。手ぇ抜けねぇだろが!!(←抜くな!!)
説明書の指示のブラウン系内装は『GT APEX』の赤/黒、白/黒、及び白、赤に設定があり(当時のカタログから推定)『GTV』では黒基調にグレーと青基調にライトブルー?の2種類(前者はカタログから、後者は店主(管理人)が実車を確認して推定)があったと思います。で、今回は青基調にして見ましたが・・・・完全に調色ミス。記憶を頼りに調色したものの、完成した作品を前述の実車の元オーナーに見せたところ、まだ明るい色調だったそうです。そのため、今回の色ではなく、実際に近い色調を記載しますと、メインがNo65インディブルー+適量のNo30フラットベースによる半艶、ただしシートは布地ですので、完全なフラットで明るい部分、No72ミディアムブルーが一番近いのではないでしょうか?
と言いつつ、今回は半艶の濃いめのブルーを全体に軽くエアブラシで一吹きして明るい青と黒の部分を筆で色指しておしまい。マスキングも何もせず、色の境目にこそ面相筆で注意して筆を動かしましたが、それでも若干はみ出しました・・・。ですが、ウインドガラス越しでしか見えないところですので、さほど気にはならないかと。

まとめと言うな!・・・でなくてまとめという名の戯言

今回は果てしない長文、かつ何言ってんだかわかんない取り留めの無い文章となり、恐縮ですが、久しぶりと言うことで、何卒ご容赦願います。

で、今回はもう一つ、裏テーマ、と言えるものがありまして、世間一般、カーモデルの製作に関していろいろとノウハウがありますが、どうにもそのノウハウに絶対に沿わないといけない、というか考えが蔓延してるのか、方々のサイトに来る初心者で質問者の方々がそうしないといけないんですか?とか書き込むのを見るにつけ、情報に縛られて、かえって何も出来なくなってるんじゃないだろうか、と思うんです。偉い人が言ったから絶対やんなければいけない、とかそうしないと周りから文句を言われたりしそう、とか。
そんなことねぇだろ、というかそんな奴相手にすんな。といいたいですね。わたしゃ。どうも、右に倣え、というか、事なかれ主義で主体性がない、というか、上の命令は絶対だという風潮というか。趣味の世界なんだから、そんな空気を持ち込むなっての。ねぇ。
まぁ、中にはその情報どうりに作れば、必ず同じに作れると勘違いしておられる方もいるようですが。それも今まで造ったことの無い方が特に。
情報が氾濫する現代、大切なのはその情報が自分にとって必要なのかどうかを見極めることであって、何でもかんでも取り込むことではない。
有意義、かつ重要なことが埋もれていることもあれば、飛び交っているのが全くのデマと言うことだってあります。
伝聞に縛られていては楽しめないですし、何より、行動してみないと何も始まらない。勿論、取り返しの付かない失敗をしないように考えながら行動するのは勿論ですが。
もっと、楽観して、自分にあった方法で回数をこなして、その一方で情報を見聞きして自分に必要か使捨選択すると共に、自分にできるか、それとももう少し後にすべきかをそのときの自分のスキルを考えて、生かしていけばよいことですから。

そう言った意味では世間のお約束事をまるっきり無視して製作した今回の制作方法は真面目なモデラーの皆様にしてみれば、
ナメとんのかてめぇ!?と怒られそうな、安直、かついい加減な制作方法です。

ですが、一見手抜きと思われそうなこのような方法でも、丁寧に行なえば、これ位の物は出来る。そう言いたかったんです。勿論、今回は完成を急いだが故、かなりの工程を省略しましたので正規の手順を踏んだ作品には完成度という点において、見劣りするのは当然ですが、それは各自自分にあったペースと努力で進めていけば、自然とレベルは上がっていく。私はそう思っています。

いうなれば、模型原理主義に対するアンチテーゼ、という奴ですか。

(掲載日2006年8月2日)

 

前編に戻ります 

Showroom TOYOTAに戻ります

SPRINTER 5th に戻ります

Frontに戻ります