Sports Cruising 前期型(1988-1990 E-CA31)
アオシマ1/24 |
この前期型にはかなり思い入れがありまして、昔作って失敗したものの既に中期型に改修され新品の入手は困難・・・
手元にある失敗したものを直そうと思うものの、ある部品の破損をどうするかで頭を悩ましてずっと手をかけれない状態が続いていた最中、HMEでお知り合いになりましたサークル『MMD-みんな模型大好き』にて痛車をメインに製作されておりますkita様からひょんな事から未組み立て品を譲って頂きましてこうして形に出来た次第。
kitaさまには改めて、この場を借りてお礼申し上げます。
ただ、今回は手持ちのキットとの交換という形で手に入れた次第なんですけれどもつくづく申し訳ない限りです・・・。
というのも・・・
アンタレートが違いすぎるでしょうが!!
いや、まあシティも2つ頂いたうちの一つで前の持ち主から有効活用してといわれたはいいんですけれど活用の仕方を間違ってると怒られかねないだけにねえ・・・
なお、シティのキットについてはきちんと前の持ち主に説明したら快諾していただきましたので・・・
んで、それなんてわらしべ長者?!
キットについて
元々この車種と兄弟車のローレルは新車デビュー直後にリリースされ、初版がモーターライズ仕様になっておりシャーシ関連部品はニッサン80年代車用の共通シャーシ(もっと言えばKDR30型鉄火面ターボC用)で、ボディとインテリアが新規専用部品になります。
その後、シャーシのモーターライズ機構が廃止されバリエーション展開でエッチング付やエアロつき、そしてエンジンつきと来て挙句の果てにド派手な改造車バージョンなんかも出た記憶があるのですが実車のマイチェンに伴って改修されその後ドリフト仕様のキットリリースによりさらに途中でMTに変更されて今に至ります。
その為すでに現在市場に流通しているのは中期型のマニュアル車となっており、中期のオートマおよび前期型は市場在庫を探すより手がないわけで、前期と中期の違いは・・・
・ボディのサイドモール位置とフロントバンパー下部のエアインテーク形状
・フロントグリルとテールランプ形状
・AT→MTにコンソール形状変更、ただし初期ロットの中期はATのまま
・ステアリングが3本から4本スポークに変更
・ホイール形状
といったところになります。中期から前期への改造となると割と細かい上に目立つ部分の改造となるだけに何気に難易度が高いので正直、お勧めは出来ないところです。
という訳で、今回は初版のノーマル仕様をベースとし、イメージカラーであったブルーイッシュシルバーで製作。
開いた状態のみ選択可能なサンルーフをサイズの合う他キットからガラスパネルを流用追加の上で可動可能なように架装したのが特に手を加えたところでしょうか。
ボディについて
全くの新規開発によるこのボディ、実車が丸みを帯びている印象のせいか、アオシマ特有の角ばった表現がやたらと気になる所・・・。
特に、リアフェンダーアーチ形状の曲率が上に行くに従って急になっている形状を修正
頂点となる一番上の部分に帯状のプラバンを貼り付けることによって上に向かうにしたがって曲線がなだらかになるように修正、この際急いで作業したために右リアドアの表面にうねりが出来たのが気になるところです・・・。
他には、フロントフェンダーからルーフにかけてのラインが特に角ばって怒り肩状態に感じましたのでその部分に走っているパーティングラインの修正と合わせてこちらに手を加えました。
また窓ガラス部分の合いが悪く、段差、特にフロントガラス部分がどうにも気になったため、窓枠部分を削り込んで面一に近くなるよう整形し、一体整形のガラス部品をフロント部分を切り離し、左右部分もうねりは見られましたので取り除いて透明プラバンに張り替えました。
あと気になったのがサンルーフ部分。
実のところ、このキットの最大の問題点はここにあって開口部分筋彫られてカッターでなぞれば開口できる選択式なんですけども、実は開口位置、実車に比べ、後よりなんですよねえ・・・
しかもフタとなるガラスパネルがパーツにないし。
かといって、ない仕様にするにもこういう方式の場合、大概表側にヒケが出てくる症状が出るんですよねえ・・・。
せっかくだし個人的にはサンルーフ仕様にしたかったのもあり、位置をカタログとにらめっこしながら前にずらして開口し、キットに付属していなかったガラスパネルを他のキットのものより流用しました。
下の画像の左側がキットの筋彫りどおりに開口した作り直す予定のボディで右が今回位置をずらして加工したボディ。
ウインドゥパーツのサンルーフ開口部分に注目してください。図らずともウインドゥの穴の位置がボディの穴の位置に対し適正位置に来る形になったのがお判り頂けるかと・・・。
基本的な工程自体はレパード前期型と同じになります。
レパードの使いまわしになりますが、サンルーフのガラスパネル、前方両端に虫ピンを短く切ったものを植え込み、その軸が引っかかることでチルトアップ機能は残すようにした・・・んですけど、上がったままでの固定がまたまた上手くいかず・・・。
またまたレパードの重複になりますけれど、意外と見落としがちなのが外周の黒いトリミング。説明書にも外周の枠の部分だけしか指示がありませんが、近年の実車の電動式のガラスサンルーフには大概このようなトリミング塗装がなされていますのでこのあたりは実車を参考にいていただくよりありませんが、こういう部分があるということで・・・。
(掲載日2010年10月31日)
NISSAN CEFIRO(A31)に戻ります