3.0 Ultima Twincam 前期型(1986-1988 E-UF31)
アオシマ1/24 |
さてレパード3部作(実はもう一台あるんですけども)と相成りました一台は新規に作られました前期型。
いや、まさか実車の登場から20年も経った今になって出て来るとは全く予想も付きませんでしたよ、わたしゃ。
今だから白状しますけども、実を言うと後期型をベースにこの前期型を作ろうとボディをいじくってたものがあるにはあるんですよ。
ただ、全く違うインパネをどうするかとか、テールランプのスリット部のボディカラーを考えずに塗装して、しかもその色が尽きてしまったことからす〜っかり頓挫しちゃってたんですよねえ・・・。
で、どうすべきか考えてるうちに時間がたってしまったワケですけども・・・。
ほんとに・・・
はいそこのあなた、そりゃほったらかしだったアンタのことだろとか言うな。
キットについて
すでに後期型がリリースされておりますが、あちらと共通なのはシャーシ関連部品(実はニッサン80年代車用の共通シャーシ)のみで他は全くの新設計。
内装くらい別に共通でもいいんじゃね?と 思いそうですけど、実は後期はアルティマターボ用に標準(他グレードにメーカーオプション)の本皮シートで形状はともかく表面が全く異なるという意外な落とし穴があったりします。
あと他にも、ガラス関係も前後ランプ類は全く異なる形状ということもあってこれまた新規で作られています。もっとも、後期型は設計年次の問題もあってあまりいい形状とは言いがたい(特にリアの熱線関係)ですから、これは正解かと。
あと、ホイールも全く同形状なんですけど、これまた新規の作り起しという。
どうせつくるならきちんとした寸法にして欲しいところですが(実は実車は15インチですがタイヤの関係で16インチ)タイヤの問題があるから、なんでしょうねぇ。
ちなみにこのホイール、改修されたものかと思えばじつは形状が違い新規に作られた物ですけれど、後期改修版はBBSホイールしか入っていないので実質前期専用になっていたりします。
ただ、残念なのがバリエーション展開として中途で採用されたグランドセレクション(マルチAVシステム搭載車)に組めないということ。
『あぶない刑事』にでた仕様がそれで無いせいなんでしょうかねえ・・・。
どうせなら2リッターモデル用のエンブレムもセットしてくれたら言うこと無いんですけども・・・ねぇ。(後期型と違い外観は全車共通)
もっとも、実際にはシートの形状が全く違うんでそれも無理がある話かもしれませんが。
あと、ボディカラーによって2つの仕様(完全ノーマルとカスタム仕様)に振り分けられてますけど、他の色に作る人もいることを考えると塗装指示だけでも詳しく掲載して欲しいところですけどねえ・・・。
まあ、2色しかないのには後述するほかの理由もあるにはあるのでしょうけども。
という訳で、今回はノーマル仕様をベースとし、キット指定のブルーツートンで製作。
選択可能なサンルーフを架装したのが特に手を加えたところでしょうか。
ボディについて
先に述べましたように後期型からの流用や改修でなく、全くの新規開発によるこのボディ、実車も角ばった印象が強いせいもあってかアオシマ特有の角ばった表現がさほど気にならなかったりします。
パーティングラインも後期型を既に組まれた方なら特に問題ないでしょうし、さほど気にはならなかったというのが第一印象、というか印象が無いというか・・・。
ただ、せっかく別パーツにしたリア側のシャーシ固定部、表のバンパー側にわずかに引けが出てきたのが残念といえば残念なところ。
後期型で見られた症状を避けるため、あえて別部品にしたんでしょうけども。
あと気になったのがサンルーフ部分。こちらは裏側から開口部分筋彫られてカッターでなぞれば開口できる選択式なんですけども、こういう方式の場合、大概表側にヒケが出てくる症状が出るんですよねえ・・・。
せっかくだしヒケを修正するよりも開口した方が手っ取り早いんで開口した次第ですけど、バリエーションの『あぶ刑事』使用を作られる場合、目立つところですので修正が必要になります。
また、サンルーフについてですが、これまでの場合スライドして開閉できるギミックが主流でしたがこのキットの場合、裏側にその開閉部分が出っ張るのを嫌ってかスライド機構は無く、閉状態とチルトアップした状態の選択式となっていますけど、それでは面白くないので・・・
基本的にウインドゥパーツの中央後ろ側をくり貫いてプラバンの細切りを両端に接着。
ただし、それだけではスムーズに入らないのでサンルーフ後端のボディの厚みを斜めに削って段差をなくします。
それに伴ってサンルーフのガラスパネル、前方両端に虫ピンを短く切ったものを植え込んだんですが、穴を開ける際傷が入ったのと、接着が上手くいかず、見栄えが悪くなったのが残念なところ。なお、当初はチルトアップ機能は残すようにしたはずなんですけど、上がったままでの固定が上手くいかず・・・。
それと、意外と見落としがちなのが外周の黒いトリミング。説明書にも外周の枠の部分だけしか指示がありませんが、近年の実車の電動式のガラスサンルーフには大概このようなトリミング塗装がなされていますのでこのあたりは実車を参考にいていただくよりありませんが、こういう部分があるということで・・・。
リヤ周りは各ランプ類は色分けされているため、それを組み込むのが手間がかかることと、テールランプに段差部分にボディカラーが入るんですが、この部分がデカールになっており、青と金の2色が入っています。(これが先ほど述べたボディカラーに関する事柄)ただ、クリアコートすることや、それ以前にまっすぐ上手に貼れる自信がなかったんでここはモールの入る赤いレンズを先にボディに固定しマスキングして塗装しましたが・・・当たり前ですが上記2色以外のボディカラーとするのならば、やはりマスキングして塗らなければなりません。
どうせ色別にするなら、このスリット部分をボディ側に整形して欲しかったもんです。まあ、強度的に難しいとは思いますけども。
ボディカラーは今回はキットのパッケージに習って、『ダークブルーツートーン』をチョイス。
GSIクレオスのMrカラーフタロシアンブルーとシルバーの2色を説明書の支持通りの塗装。
もちろん、デカール貼り付けの後にスーパークリアーIIを上塗りしたのは定番ですが。
で、メッキのトリミングがかなり目立つ車ですので、ウインドゥモールとドアノブはハセガワのミラーフィニッシュを使用し、サイドモールのメッキモールは画材店で入手した0.5ミリのレトララインのクロームメッキを使用。
ミラーフィニッシュはメタルックやベアメタルと違い、ビニール系のシールにメッキを施した感じで曲面にも十分追従する一方、表面の凸凹にも影響されますのでアルミ箔と同様表面に気を配る必要があります。
こちらに関しては、共通シャーシですので既にポイントわかっておられる方も居るかと思いますけれど、前サスペンション、タイヤの付く部品の軸が細く、折れやすいので組み立て時にそのあたりに気をつけなければならないのと(といってもフジミの板シャーシよりはましですが)サスアームをシャーシに固定し、接着剤が固まったあとでアームの軸からはみだして余った部分を切ったほうが折れにくくなります。
あと、このシャーシ、車高が選択できるんですけれども、帯に短し襷に長し・・・適正な位置にならないんですよねえ・・・後期型にも言えることですが。
管理人追記:
当方の転送掲載ミスで上記ページ、アップロードされておりませんでした。
ご閲覧の皆様に大変後迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。(2010年10月12日)
内装について
毎度シート形状が角ばっている気がすることを除けば何も言うことはなく、シートバックにも専用のパーツを付ける等最近の設計だけあってかなり進歩していることと思います。
ただ一つだけ気をつけることがあるとするならば、左右のシート、実は形状そのものが違い、助手席のシート形状が複雑になっています(パートナーコンフォータブルシートといってシートバックが途中で折れる構造)。そのため、間違わないように気をつけなければなりません。
後はシート地の塗装ですが、モケット地を表現するべくグレーを吹いた跡でつや消しブラックを軽くかける程度に吹いていますけれど・・・いかがなもんでしょうねぇ。
まとめという名のたわ言
なんだかんだで更新できず、すっかり忘れられてると思いますけれど、このキット自体、他の方々が取り上げてくださっていましたし私が上げる必要ないかなぁ〜なんて思ってたというのもありますが、(実際には多忙な状況で更新する余裕がなかったため)このような方法もある、程度に見ていただければ幸いで、尚且つシャーシ以外には特に致命的な問題なく、さらに気になるところなんかも他の方々が取り上げてくださいましたしそちらの方がもっと参考になったんでないだろうかと。
言い訳にもなりませんけどもねぇ。