Modefication Report Special-1 Section:3 3:外装部品の追加加工 『フジミ1/24改造 トヨタ クラウンセダン Super Deluxe』 |
もう一つ、この車の側面の重要な位置を占めるのはクロームメッキのフェンダーアーチ。
この部分を作るためにまずは0.4ミリの黒いプラ板を帯状に切ったものをフェンダーアーチに合うように丸め・・・
フェンダーアーチに這わせて貼り付けます。
前後バンパーは近年再販された2000ターボ用が後期型セダンと全く同じ形状でしかも再販版ではメッキと言うありがたい限りで早速あてがったら・・・なんかやたらとゴツイ。
実際にはごついというよりも前に出すぎ。出ているなら引っ込めればいいという道理なんだけれど・・・。
ボディ下側から見るとこれでもぎりぎりで更に引っ込めるとなるとフロントパネル側を削るかバンパーを肉抜きするしかなく、しかもシャーシ取り付けの為に負担が掛かる部分・・・道理が通らなければ無理するしかなくどちらも削り込んで辻褄を合わせましたがこれだけでもかなり難儀いたしました。
その甲斐あってか実車と見比べて違和感が無い所まで修正できました。
こうして加工が終わった物のメッキはどうするのか?
読者の皆様ならメッキ調塗料となると思いますが田舎住まいなわたしとしてはなかなか入手できる代物でなく、また面積が広い上に触る割合が多いので剥がれる恐れも考慮しなければならないというのもありますが、さほど曲面の多くないこのバンパーでしたらハセガワのミラークロームで十分仕上げることが出来ます。
コツは端から少しずつ気泡が入らないように引っ張りながら貼ることである程度の局面であれば十分対応出来ます。(引っ張りすぎると駄目ですが・・・)
そして開口部を切り抜くのですが角の所から対角線上に切り込みをいれて内側に折りこむ様に貼っていき裏側まで貼ると綺麗にいきますし、今回のわたしのように開口部のふちにデザインナイフを這わせて余分な所を切り取るという方法もあります。
フェンダーミラーはキットの物を形状修正しました。
当初、アオシマのセンチュリーの物が同じだろうと思ってあてがってみると全くの別物。そのため全然似ていないながらも肉厚があるのでこれを削ってヤスリで形を変更。それと共にピンバイスですてー部分に穴を開け虫ピンの柄を差し込むことで取り付けの支柱にしており、ガンメタに塗装の後メッキ部分をハセガワのミラークロームを張りつけ、鏡面も100円ショップで見つけた接着式のミラーシートを切り出して取り付けました。
ヘッドライト部分も大幅に異なる為まず土台部分としてボディにエポキシパテ(今回はセメダインの木工用を使用)を充填し硬化後にリューターで反射鏡部を彫って整形、外周のリム部分を0.2ミリの透明プラ板で、ヘッドライトとフォグランプの仕切りを0.5ミリ幅に切ったプラ板で組み立てました。
土台部分が完成したらはめ込みボディ側のモールも(この車の場合ヘッドライトのモールが2重なので)エバーグリーンの角材(0.1ミリ厚0.2ミリ幅)で整形。
レンズ部分は左右クリアランスとフォグランプこそキットの物を加工できたのですがヘッドライト部分は使えない為イマイ-アオシマのカローラセダン用を流用。
具体的にはレンズ本体をサイドレンズから切り離し左右幅を詰めて整形、加工しました。
ライト土台部分はハセガワのミラークロームを使用しております。これは前述のようにメッキ調塗料が入手困難だったことによるある意味で苦肉の策ではありますが、反射鏡部分を先に貼り付けてからリム部分をと無理に一体で貼ろうとせずセクションごとに分けて行いました。またこの段階でフォグランプのレンズがついておりますがレンズの修正は最初に行わないでミラークロームの厚み分狭くなることを見越して貼り付け直後に行った為です。
ところがサイドレンズをはめるとどうにも違和感が・・・レンズカット部分を修整してなかったのもさることながらどうにも・・・
ということで・・・
サイド部分の反射鏡部分にタバコの箱の中に入っている銀紙をつけました。
様はサイドやウインカーなどのレンズは透明ではなく細かいカットが施されてまして、銀紙の表面でそれを再現したということです。
ちなみにこれはわたしのアイディアではなく友人から頂いたアドバイスなんです。
形状が全く異なるのはエールランプにも言え、ここはキットのパーツはもとより流用できそうな似た形状のが無いので思い切って自作します。
ボディのレンズの入る開口部にエポキシパテを充填しスリットを彫るなどして原型を作ります。
そしてその原型を型取り用の熱湯で柔らかくなるゴムに押し当ててプラリペアのクリアーを充填し製作しております。
フロントグリルはエバーグリーンの0.75ミリプラ板『メタルサイディング』を使用しました。
この板は等間隔に横方向に筋が彫っているのでそれに縦枠を彫っていきグリルにあわせて形作り中央部で山折り。
中央のやや上側にHTのフロントグリルエンブレムを埋め込む穴を円形にリューターで掘っておきます。
ボディとあてがって形が出来ましたら
メタルックを全面に張り込み・・・。
そしてエナメルの黒とシルバーを混ぜ合わせた自家製グレイメタリックをエアブラシで吹いて・・・
感想させてボディに固定してからエナメル溶剤を含ませた綿棒でそっとなぞればメッキ部分のメタルックが現れます。
また、この段階でバンパー内臓のフロントウインカーレンズも固定しております。
ボディ廻りに関する大まかな改造は以上になります
(掲載日2014年3月10日)
『Modefication Report Special.1 鬼クラセダン製作記』に戻ります