944 Turbo S(Type 951 1988)
944ターボS ハセガワ1/24

Porsche 944 Turbo S (E-951 1988)

さて、このハセガワのポルシェ944ターボの連作第2弾は限定販売されましたターボS。
これもいずれは作りたいとずっと思っていた車種で一昨年のHME、札幌モデルカーoffミーティングさんのコラボテーマのポルシェ祭に合わせて製作、出展し函館の展示会にも展示いたしましたのでご存知の方もおいでかと思います。

一見ボディカラーが違うだけにみえて外装こそそれだけでいいものの、細かいところの修正に手間がかかり、何気に苦労いたしました。

そんな製作過程をまとめてみましたのでこういった改造法もあるということで♪
改造かと言われればまあ微妙な部分もありますが、定義的に考えたらキットお仕着せでない時点で十分改造と言えるんではないかと思いますが、いかがでしょうか?

製作コンセプト

先に製作しました944ターボと並べて出展するためのバリエーションとして限定販売されましたターボSモデルとして製作、ボディカラーは専用の赤みがかったシャンパンゴールドメタリックに、これまた専用シート地の赤のチェック内装、そして翌年のターボ/S2で正式採用される専用アルミを再現しました。

基本これらの部分の加工になりますので順を追って説明します。

 

ボディについて

基本的にボディ自体には変更点はなく、製作時においても特別加工を要した部分はありませんでした。

こちらもフロント側のウインカー/フォグランプレンズの合いの悪さは相変わらずで(同一キットだから当たり前ですが)
こちらは仮組みとすり合わせはきちんと行いました。

ただし、こちらもランプの反射鏡のパーツが無いのにこの文章書くまで気づきませんでした。(←バカ)その為フォグランプがやたらと暗い印象になっちゃいました。

またヘッドライトウォッシャー部分、ピンバイスで開口したのですが伸ばしランナーを植え込むつもりでしたけれどボンネットお呼びライト部分周りの塗装が上手くいかず、この部分の修正をするつもりでしたが直すかどうか逡巡して今に至るという・・・でまたしても忘れていると言うダメ加減。

リア周りではテールランプ、デフォルトで製作したほうと同様に6分割の分割線を黒くするべきだとは思うのですがこの部分を塗り分けるのは割と難しく、綺麗に塗れるのならまだしも、多分上手くはいかないと判断しあえて塗りませんでした。

手抜きと言われればそれまでですけども、全体のバランスと自分のできる範囲を考えてあえて省略するのもまた一つの方法だと思いますけど、いかがでしょ?

また『turbo S』のエンブレム、キットはモールドですが実車はそんなに段差はなく(立体状のステッカー)この際なので削り取りアルプスのプリンターで印刷したものに変更しております。
で、このリアエンブレム、参考に中古車販売サイトで見つけた中古販売車両を参考にしたのですが、その後に見つけた当時に新車インプレッション記事の画像ではSのマークは付かず、単に『turbo』のみとなっておりまして・・・初期モデル(あるいは広報用に貸し出した固体のみ)が『turbo』で中途で『turbo S』に変わったのか、はたまた純正には無く社外品でそういうステッカーがあるのかさて・・・

ボディカラーはターボS専用色のローズメタリックと形容したいほんのり赤みがかかったシャンパンゴールドっぽいシルバーで、正式名称ローズシルバーメタリックマイカと言うそうです。

グンゼ産業Mrカラー時代のNo8シルバーをベースに、GSIクレオスの色の源イエローを混ぜそこからEXカラーウイノーブラックを混ぜてシャンパンゴールドにした状態から色の源マゼンダを少しづつ調合しローズシルバーに仕上げました。もちろん、クリアコートは毎度本塗りからすぐクリアー混色、クリアーのみと進めているのは言うまでもありません。

ただ、ボンネット、特にヘッドライト周りの塗装を失敗しており、幸い画像では目立ってはいないんですけども、この部分をどうするか、いまだ悩んでいたりします。

 

シャーシーについて

基本的にはデフォルトで製作したほうに内容が準じており実車ではいろいろと違うのでしょうけれども製作時において目立つところでなければ、どこが変わっているのか判らないのもあり基本こちらもストレートに製作。

エンジン組み込みに相当難儀したのは言うまでもありませんが(←わかったから)

その為、実質唯一の変更点はこのターボSで先行採用され翌年モデルのターボ/S2ni正式採用されるホイールだけでした。

デザインが同じフジミの911カレラ2/4(タイプ964)用のものをそのまま・・・と言うわけには行かずこれもまた944用に改造するハメになりました。
何でかと言うと944と964ではホイールオフセットが異なるためそれぞれ別もので、しかも944にいたっては前後でサイズだけでなく形状そのものすら違うと言うオチで・・・
画像左がリア用で幅が広く、更にセンターのディッシュ部分が奥まったいわゆる深リムといえる形状で画像右のフロントも964とはディッシュ部分の形状が異なるためそれぞれの形状に合わせてリュ−ターにつけて削って加工しております。 >

 

内装について

今回製作のこのモデル最大の特徴と言える部分はこの赤系統のチェック模様のシートパターン。
これが一番難儀しました。実車資料の画像を基にちまちまとウインドゥズのペイントでちまちまと模様を書いてそれをデータに起し、画像の色を拾って模様をまとめ、アルプスのプリンターで印刷。

話が前後しますがシートはリアのシートバックが左右分割式になっており(キットでは一体でこれはターボSだけでなく944シリーズ自体が中途で2分割式に改められた事によります)中央から切断し整形。

チェック模様となる座面はデカールの発色を良くする為に整形色の白を生かす為にマスキングしグンゼ産業Mrカラーのあずき色をベースに色の源マゼンダを混ぜたものをステアリングを含めて塗装したうえでタミヤのエナメルXF-16セミグロスブラックでブラック部分を筆塗りしております。

とにもかくにもデカールを貼るのが相当難儀しました。
何せ曲面ばかりな上にシートの各面によって模様の位置が違うため全面に1枚丸ごと貼れば良いと言う訳でなく部分部分に分けて切り出して隣の面とのつじつまを合わせなければならず、遠めに見ればまあそれなりですが良く見るとかなり汚い出来になってしまいました・・・。

もうやりたくねぇ〜

まとめと言う名のたわ言

今回は連作となりました改造作その1としてこのターボSを選んだ次第で先のデフォルトで製作したほうとの違いについてまとめて見ました。

既に形にしてから2年はたっており、また、ライト周りの塗装など、気になる部分なんかもありますが、結構いい雰囲気に仕上がったと思います。

改造といってもいつものように切った貼った削った炙った開口した挙句の果てに作り変えたなんてことは無く、内容自体も塗装の変更や部品の差し替えなど改造と言うレベルには無いかもしれませんがキットの状態とは違う使用にした時点で十分に改造と言えるのではないでしょうか?

一言言える事があるとすれば

『形変えるだけが改造じゃねぇぜ。』

今回はそんなネタはまだ続きますので見捨てないでください!!(←落ち着け) 。

(掲載日2013年3月3日)

 

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