Modefication Report Special-2 Section:2
2:荷台部分の作成
『童友社1/24改造 ダットサンサニートラックDeluxe』

荷台背面

今回ピックアップトラックという事で荷台部分を造ることになるのですがリブの表現をどうするかに悩まされました。

まずリアガラス部分の形状をマスキングテープで型紙を取って0.5ミリプラ板で背面パネルの土台を形作り・・・

0.3ミリプラ板で同じ形状に切り出したものにガラス開口部とリブ部分の穴を開口、その2枚を貼り合わせ・・・

そしてリブ部分の淵に光硬化パテを薄く塗ります。

そして窪みの部分を整形するのですけれど・・・
ご覧のように上手く整形できなかったのが残念な所。
この光硬化パテ、どうも薄く塗ると食い付きが悪いのかぺーパーがけの段階で剥がれてくる症状に見舞われました。

残念ながら余り時間も掛けれない為、このあたりはある程度のところで妥協せざるを得なかったのですが…

そして形ができたら最後に上面の淵部分にプラ棒を這わせます。

荷台側面

次に左右内側ですがこれも0.5ミリプラ板で土台部分を切り出し、先に作った背面をあわせ形状を確認し・・・

そこにマスキングテープで型紙を作りリブやふた部分の位置関係を把握し書き込みます。(左上)
その型紙をスキャン。このときに一緒に定規も並べた状態で取り込んでおりますがその訳は後述。ここでペイントツールを使い手書き部分をまっすぐにラインを引きなおします。(右上)
そうして形が出来ましたら左右反転させると反対側の型紙も出来ます。これをプリントアウトするのですが(左下)、プリンターやソフトによっては希望した数値で印刷できない、あるいは誤差が出る可能性を考えると何かしらの基準が欲しい、ということで先ほど定規を一緒に取り込んだのはその確認の為だったりします(右下)

後は両面テープを0.2ミリプラ板に貼ってリブ部分を切り出せばいいのですが、これもまた結構難しく・・・
筋彫りも終それでも何とか切り出すことができましたが・・・

ちなみにこの部分は背面と組み合わせたあとでの貼りつけます。そうして背面と左右並べたのが左の画像になります。そうして左右と背面を組み合わせてから内側のパネルを張り合わせたのが右の画像です。

こうしてボディとのフィッティングを確認、位置や形状のすり合わせを行ってからリアガラス部分を開口しました。
なお、この部分は接着は行いません。
理由はこの状態では内装、特にシートの固定ができなくなるためでこの部分派別に塗装を行い完成直前にはめ込んで固定できるように製作しておりますので・・・

そうして形になってから床面になりますがここは1.2ミリプラ板をタイヤハウス部分を切り欠いた上ではめあわせ、リブ部分をカタログを参考におおよその形状と位置関係を割り出してマジックで書いていきます。

0.4ミリ黒色プラ板を短冊状に切りリブ部分に貼り付けていきます。

タイヤハウスはエポキシパテで大まかな形を作るのですが、床面と側面は完全に別にする為、側面部分に付かないようにマスキングテープで養生して整形(No52)、硬化後形を整えます。(

ここでカタログ を参考にリブの位置関係の確認とタイヤハウスの形状を確認します。

荷台側面のロープフックも頭を悩ませた部分でかなり細く、接着部分の厚みが無いので金属線での埋め込みは断念し細めのブラ帯板を使うことに。
まず丸やすりに巻付けて曲がりクセをつけ、等間隔になるよう円周の一箇所をニッパーで切断します。

その切れ端の中からできのよさそうな物を選んで均等に貼り付けました。

こうして形にしたのがこの状態になります。なお、この時点で床面は別の状態のままで塗装まで行いますがこれはボディに先に側面を嵌め合わせ、最後に床面を落とし込む形にしている為です。

テールゲート作成

今回ピックアップトラックという事で荷台部分を造ることになるのですがリブの表現をどうするかに悩まされました。

バックパネル部分を切除してテールゲートに変更するのですがこの際にランナーで左右パネルを接着、連結して歪みが生じないようにした上でパネルを取り除き、左右両端部分をプラ板などで整形し下端のパネルを新造、そして1.2ミリのプラ板でテールゲートのサイズに切り出します。

この切り出したプラ板の裏面に等間隔に筋を彫ります。これはテールゲートのR部分の形だしのために曲げやすくする為です。

そうして車体に宛がいながら湾曲させて形だしして、形状が合いましたら表面の段差部分を形作ります

この際に左サイドが割れてしまいましたので補強を行いつつ、形が決まりましたら・・・

裏面の形状を整える為プラ板で整形、ここもリブ部分をプラ板で切り出すのですが・・・どうにも等間隔に行かず何度も作り直しました

テールゲートヒンジ作成

テールゲートを別にしたのですからせっかくなので開閉できるように、という事で私が行う開閉ヒンジの作り方をご紹介しましょう。
用意するのは細くてある程度固い金属線、今回は虫ピンの柄の部分とプラ板の切れ端など、今回はランナーの番号タグ、これらを用います。

まずムシピンよりわずかに太いドリルでタグの端それも穴を開ける向きからは中心部分(出ないとすぐに壊れる為)に慎重に穴を開け貫通させて虫ピンを通します。
次に金属線を左右90度に折り曲げ、今回はプラの土台部分を露出させる為に回転軸を外側に出しつつも金属線の取り付け部分を奥に収める為若干曲げて調整しております。

そして金属線の入る穴をテールゲート側に開口し、番号タグ部分を車体側に接着することで可動式にしております。

荷台回りは以上になり、次に細かい艤装関係のページになります。

(掲載日2014年9月15日)

 

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