Modefication Report Special-2 Section:3
3:ボディ艤装関係の工作
『童友社1/24改造 ダットサンサニートラックDeluxe』

ボディ修整など

今回ピックアップトラックへの改造と言う事で普段葉使わないサーフェイサー(以下サフェ)を使ってみたのですが・・・
今回使ったのは造形村のEXサフェ。
SMP24のTAKAさんのお勧めの物で今回使ってみましたが・・・
ペーパーで修整していたら結果、この画像の側面のように殆ど残らなかったと言う・・・

なお、これは私の使い方の問題であってこのサーフェイサーの本来の使い方とは違っていると言う事も含みおき願います。
というのも私の場合こういった傷消し工程はサフェではなく黒にクリアーを吹いたもの(最初に黒を吹いて次にクリアーを混ぜて吹く)で行っている為で、その理由ですが皆さんはクリアーを吹きすぎてモールドガだるくなったり埋まってしまったなんて経験はお有りでしょうか?これはクリアーの樹脂分で戸幕が厚くなるため起こる物ですが、この欠点を逆手にとっての事で、ある程度のペーパー傷はクリアーの樹脂分で埋まってくれるからです。

ただ、今回はその欠点の影響をもろに受ける事になったのですが詳しい事は後ほど・・・

ドア・オープニングラインは後端部分、すなわち開口部はクーペとトラックでは長さが違う為、後ろ側オープニングラインをドアノブ共々先に埋めておき、彫りなおすのですが私の場合マジックでラインを大まかに書いてそのラインをカッターでなぞりある程度切れ込みを入れたらBMCタガネ(私は0.3ミリを使用してます)で掘り込んでいきます。

サイドに凸状にプレスが入っているのですがキットのモールドはどうも太すぎる気が・・・
という事でプラ棒を貼り付け瞬間接着剤を盛り、プラ棒を削りつつなだらかなプレスラインになるように整形します。

・・・もっとも、塗装の厚み、というか予想以上に重ね塗りしたため実際できた時には対して細くなってくれなかったというオチが付きましたが!!(←マテや)

ある程度の形状の修整が終わり、そうして黒+クリアー吹いて800番のペーパーで均せば対外の傷は埋まるので(画像撮影し損ねました)ペーパーで整形して下地処理をおえボディカラーに・・・
に行く直前にネットショップで見つけ購入した製作する年式に該当の(昭和48年モデル)カタログが到着。
表紙を見てみたらボンネットに一筋のラインが・・・
という事でこちらもプラ帯を貼って整形します。

カタログを入手したのもあり、といっても色あせなどを考慮しておおよそ参考するに留めGSIクレオスのGXカラークールホワイトを元にMrカラー156スーパーホワイトを混ぜ合わせGXカラーウイノーブラック、色の源のシアンとマゼンダで色のトーンを調整しました。
そうしてカップ6分目まで色を入れ、ボディカラーが満遍なく染まりましたら(大体2回吹き)すぐにそのカップに2分目ほど残るので同じくらいのクリアーを混ぜて(全部で4分目ほど)吹き、そして間髪入れず最後にクリアーを(3分目位)吹きます。

普通なら途中途中で乾燥させるのがセオリーなのは判るのですけど、吹く分量を抑えつつかつ溶剤の割合を少なめにしている事もあるのでタレる事はないですしつや出す際のペーパーがけにおいてもクリアーが剥がれて段差が出ることもないうえに(クリア層とカラー層の間が融合している事と、双方の間が混ざった状態のため)作業時間を短縮できる為だったりします。

ただ、この方法もいろんなやり方で経験を積んで失敗しつつ対策した上で見つけた方法ですので。

そうして乾燥させるのですがプラ板でボディを橋渡しして逆さまにした状態で乾燥機に入れておきます。
これは乾燥機の温熱はしたから上へ上っていくのでボンネットやルーフ部分に熱を当てやすくする目的からです。

とはいえ失敗はつき物でせっかく作ったカウルトップルーバーが埋まってしまいました。まあ左側を見てのように対処できましたけど。(No93) これは言うまでもなくクリアーの吹きすぎによるもので、この欠点に気づいたからこそ逆手にとってある程度のペーパー傷はクリアーの樹脂分で埋めているのですが・・・
実は今回はベースの色を一旦塗ってその上から再調色しなおして重ね塗りしているのも一因で、 とはいえこのままというわけにも行かないので対処をば。

さりとてルーバー部分、このまま下手に筋彫りしようとしたらくぼみだけでなくその周りも巻き込んで剥がれて悲惨な事になりますので廻りごと全体を纏めて剥がします。
このときは塗装した翌日で塗膜は完全に硬化していなかったため塗膜を容易に剥がせたからで、まずルーバーの輪郭部分にカッターで切り込みを軽く入れて(No94)彫刻刀を軽く当てて表面をなぞるように剥がします。ルーバー部分まで刃を押し込まないのがポイントです。
次にケガキ針をルーバーの溝に当てがって溝に入っている塗料を軽くなぞりながらかき出します。

そうして剥がす事に成功しました。この際ボンネット中央のプレスラインの幅も広がっていましたのでそこも修整する為に削っております。

尚、この後でボンネット部分以外をマスキングして補修塗装をしたのは言うまでもありません。

ボディの塗装が乾燥後、KOVAX社製のバフレックスK2000で表面の荒れを除去しK3000で更になだらかになるように研磨、そしてユニコン社製FMC830-P(No99)であらかたのツヤを出しハセガワのセラミックコンパウンドで仕上げました。

今回、初期のモデルということでキットのクーペ用(76年以降の中期ではこちらに準じた形状になるのですが)を元にセダン系のものに改めます。
よくよく見てみるとさほど大げさな改造をしなくても何とかなりそうなのでまず開口部分を開ける為に4隅にドリルで穴を開けます。
裏返してこの穴をガイドにリューターで彫っていきます。
この加工の最後に裏からエッチングメッシュの入るのり代を用意しておきます。

そうして表側の傷をつけないように(ドリルの穴の深さと見比べて)掘り込んで貫通させる前にストップして表側からカッターでなぞると刳り貫けます
ヘッドライト廻りも含めエッチングソーやらタガネやらを駆使し破損に気をつけつつそれでも壊れては直しを繰り返し、整形中のバンパーとともにあてがってみて確認し・・・

、問題がなければ傷埋めに黒にクリアーを混ぜた物を吹いてペーパーで表面を均します。
そして網の部分にはエッチングメッシュを張ります。今回はファインモールド社製のもので網の寸法が近いものがありますのでそれを使用します。

裏から彫った段差に収まるように切り出して、はめ込みます。

メッキ部分には毎度頭を悩ませるのですけれど、今回はメッキパーツにスパッツスティックを使用して見ました。
最初に黒を吹いてクリアーをかけて磨いて塗ったのですけれど、グリルは入り組んだ形状ながら綺麗に仕上がった反面、バンパーのメッキ感がどうもしっくり来ない・・・
下地の磨きが悪かったのか塗り方が悪かったのか・・・(
そのためバンパーのみハセガワのミラーフィニッシュを使用。
腰が強く、切れにくいため使いづらい反面、粘着力があり曲面も引っ張って延ばす事が出来る為よほど複雑でない限り使えると思います

フェンダーミラーは当初丸板のものを使用するつもり(製作開始時に確認できた画像がスタンダードでそれについていたのが丸型だった為)だったのですが、カタログ入手によりスタンダード用と判明、今回デラックスとするため角板タイプとするためアオシマのセドリックSTD用を流用したんですけれどどうにも違和感が・・・フェンダーミラーは当初丸板のものを使用するつもり(製作開始時に確認できた画像がそれだった為)だったのですが、カタログ入手によりスタンダード用と判明、今回デラックスとするため角板タイプとするためアオシマのセドリックSTD用を流用したんですけれどどうにも違和感が・・・
そのためカタログ画像と見比べるとステーの長さが違う事が判明。
まあ確かに車種ごとにものが違う事もありえない話でないだけに日東のヨタ8用のものを流用する事で対処しました。

今回デラックスということでピラーについているアンテナを再現。まず虫ピンを寸法合わせて切って0.2ミリプラ板に穴を開けた物を通して端を折り曲げ・・・
折り曲げた部分を瞬間接着剤がつかない容器に穴を開けて差し込んで差し込んだ所に黒い瞬着を盛り付け(硬化したら外して整形これがアンテナの土台になります。

テールゲートを開いたとき押さえになるチェーン、これ、標準装備な上によくよく見るとチェーンがビニールチューブの中を通っていると言うまた面倒なことに・・・
これを再現するべく極小チェーンを買ってきて黒い瞬着に入ってるノズルを用意、このノズルにチェーンを通しノズルを伸ばしランナーの要領で熱して引っ張ってチェーンにかぶさるようにして見ました。

テールレンズはガイアノーツのUVジェルクリアを盛り付けて整形、硬化後に剥がして整形し着色、メッキ枠はミラーフィニッシュを短冊状に切って貼り付けました。
フロントウインカーレンズは意外と肉厚のある一体整形品でキットはボディ一体整形な上に同じ形状のはあっても同じ厚さのがないためフジミのKPGC10のレンズにハセガワのS30Zのテールランプを削って整形したものを土台にして反射鏡にミラーフィニッシュを貼りUVジェルクリアで貼り合わせ接着しております。

リアガラスについている荷物突入防止用のバーはプラ帯の中央をスジ彫りし、両端を削って伸ばしランナーでネジを再現。
塗装の際、厚紙を両面テープに張って塗装するのですが、室内側からも見えるためその部分を切り書いておけば両面同時に塗れるようになります。
テールゲートストッパーはサイズ的に合う棒状の部品を切り出して中央部に穴を開けた物をバックパネルに開口して埋め込んでいます。

ワイパーは今回はエッチングを使用。バルケッタが最近リリースした国産旧車用を用いてみました。従来のものは現行タイプのブレードしかなかったのですがこちらは様々な当時の車種に対応して作られたうえに今までのものではブレード部分の薄さが気になったのですけど3枚張り合わせでリアリティを追求していることから使用してみましたが、精度の高いピンセットがないと作りづらいですがそれに見合う価値はあると思います。

ボディ周りは以上になり次にシャーシ/室内側の工作にはいります。

(掲載日2014年9月15日)

 

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