Modefication Report Vol.3 Section:2
2:開閉機構の追加
『フジミ1/24いすゞ117クーペ☆☆XC-J』

穴を開けたら次は動くようにしたいのが人情ですが・・・。

中には取り外し式のものもありますし、無理してやる必要ないといわれりゃそれまでですが、やってみる価値はある作業だと思います。

サンルーフ付のキットの場合、可働させる構造になっている物もありますが、どうしても、屋根の裏側の部分が張り出すため、それを対処する目的も兼ねて作業してみます。
・・・ぶっちゃけた話、サンルーフの板をスライドさせるレールを組み込めばいいんですが、どうすればいいか・・・

まぁ、複雑な構造を考えてたらいつになるか判りません。
お気楽に行きましょうか。

必要なものは、0.5ミリの白色プラ板とマスキングテープ(幅の広いものがベスト)細いサインペン、後はカッターとエッチングソー、あるいはガラス部品を切り出す方法を他にご存知であればそれに必要な工具になります。

まず、ガラス部品の干渉する部分を切除しなければなりません。
ここが最大の難関になるかと思います。

今回は一体のものを前後に分けて、(フロントガラスとリヤガラス+左右リヤサイド)窓側のガラスは取り除きました。コレはサンルーフを閉める時のためで、左右のこの部分から指を入れて閉めるためです。

切り取り方としては、ガラスと左右窓枠を仮付けして、切る位置をケガいて、エッチングソーで切り離しました。

ここで重要なのは透明部品は着色樹脂よりも、硬くて脆い(すぐにひびが入る)ので、慎重に行わなければなりません。

切除が終わりましたら、次に、屋根の裏面にマスキングテープを屋根一面を覆う感じで貼り付けて、屋根と開口部をサインペンでマーキングして、プラ板に貼り付けて、屋根の面、ガラスの入る部分が干渉しないように切り出して、次に、サンルーフの開口部を、サインペンで印をつけた線から2ミリほど内側で開口。コレは実車でもそうですがサンルーフの板の押さえになります。

次に、開口部の後ろのほう、すなわち格納される部分を開口部よりも小さい寸法で長方形に切り出して、切り出した板は本体接着後に開口したサンルーフ板に張り付けますので無くさない様ご注意をば。また、切り抜かれたほうの寸法はサンルーフが最後まで開口する位置を現物あわせで確認しながら調整が必要です。
(撮影の都合上、画像ではすでに接着後になっており、調整はこの段階でしてもいいでしょう)
これがサンルーフのガイドレールになります。

そして、本体を付ける前にもう一つ、加工が必要です。
それは、サンルーフ板が閉位置のときに屋根の面と面一にする必要があり、前のほうは後述しますが、後ろのほうはそのまま付けますと下がった状態になります。
そこで、持ち上げる爪を用意いたします。まず、上図を見てお分かりのように開口部左右両端を切り欠いて・・・

爪となった部分を上に持ち上げ、尚且つ端のほうのみ、下になるように折り曲げます。
そうすることによって、開くときに後ろを押さえて押し込めば中に入るようになります。

以上の加工が終わりましたら、本体への接着になります。

ここで注意することは、サンルーフ板の格納スペースを設ける必要があるということです。
格納される屋根の後ろの部分はサンルーフ板の厚さより、余裕を見て、プラ板を重ね合わせて、尚且つサンルーフ板が干渉しないようにレール本体の両端につけて(このとき、サンルーフ板をあてがって確認するといいでしょう)から、屋根の裏面に接着、そして前の部分は直接屋根本体に接着して、途中が斜めに坂になるよう(上の画像のほうがわかりやすいですが・・・)に取り付けます。

そして、サンルーフ板に先ほど切り出した板を位置を確認しながら貼り付けます。本来なら、板を取れないようにするべきかと思いますが、今回はそこまで行ないませんでした。
なぜかと言うと、可動させると傷が付いてしまうので定期的に磨いているからです。

(掲載日2007年1月4日)

 

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