Modefication Report Vol.2 Section:5
5:ホイールの複製

ホイールにつきましては結構市販パーツが出ていますし、他のキットからの流用や、加工なんてことも以前のセクションで述べましたが、ここではそのホイールがワンセットしかなく、既にほかのものに使っていたり、また、破損してしまい同じものが入手できない場合なんかについて一席。
どうしてもこれでなければならないというこだわりを持ちたくなると、既に別のものについてるものを外すのもはばかれる一方、壊してしまったりしたらどうにもならないのも無理からぬ話で。

良く紹介されている方法としてはシリコンゴムで型を作ってレジンで複製というのが一般的になりつつある話なんですが・・・

そんな設備投資する金も複製する技術も持ってねえよ!!わるかったな〜(怒)

以上、私の魂の叫びでした♪(←ダマレや)

そんな訳で、其処までの設備を掛けずに複製する方法をご紹介します。

この画像は、既に入手困難となっておりますマルイ1/24ジャパンターボの純正アルミを表面側のみですが、複製したもので、この状態だけでは装着は出来ませんが同径のいらないホイールと組み合わせることで装着可能になります。

では、どのようにして行ったかというと・・・

別のホイールのもので恐縮ですが、
(アオシマ1/24ソアラ2800GT用のもので当初はこれをブラックリミテッドに使うつもりでした)
まず、必要なものは型取君(型思いという商品名のものもありますし、お湯丸君というものも使用可能だとか・・・)と、熱湯に耐える容器、そして熱湯になります。

まず、型取くんを熱湯に入れて柔らかくなるのを待ちます。
当然ですが、熱湯にご注意をば。
そして柔らかくなりましたらお湯から取り出してこねて棒状にします。
そしてこのとき、水分を完全に取り除かないとその水が邪魔をしてきちんと型がトレースできませんのでPC用エアダスターを吹きかけるなりティッシュや水取り用スポンジなどで水分を除去し・・・

すぐにさめてしまいますので(さめると硬くなってうまく型が取れない)棒状の先端部分をホイールの中心に来るように押し当ててホイール全体を包む様に押し付けます。

この状態で型取り君が硬くなるのを待ちます。
このときあせってしまうと完全に硬化せずに外すことになってしまい、型が変形しますのでじっくり腰をすえて、落ち着いていきましょう。

そして型を抜くことになりますが、ここで気をつけなければならないのは、元の部品がうまく抜けてくるかどうか。
今回のものは穴が開いてませんので問題ないですが、穴が開いている場合、型が穴の部分を通り過ぎて引っかかったりすることが無いか、もし、そうなった場合は彫刻等などで裏側にはみ出してきた余分な型の部分を削る必要があります。(型取君自体は柔らかいので切り取りは容易)この段階で、きちんと形がトレースできていないようでしたら、空気や除去できなかった水分が悪影響していますので、もう一度やり直す必要があります。
ただ、この型取り君はお湯に入れれば何度でも使えますのでコツをつかむまでじっくり練習することが出来ます。シリコン型だとこうは容易に行きませんからねえ。

そしてぬいた型のディスク部を複製する訳ですが、ここではプラリペアを用いておりますが、ポリパテなどでも複製は可能です。
ただし、レジンなど、硬化時に発熱する材料は当然使えません。熱で型が溶けますから。
この段階で整形した部品を確認して問題が無ければ、(型の複製がうまくいかない場合もありますので)必要数の複製に入ります。

画像がボケてて恐縮ですがこのような感じになります。ホイール外周がバリが出ていますが、おそらく型を押し付けた際に変形したものだと思います。
以上はこの方法で始めたばかりのころの画像ですので。見栄えは悪いですがホイールの表面自体はきちんとトレースされていますんでうまくいったのではないかと。

今回のようにホイール全体だけでなく、中心部分だけ複製して、リムが深いホイールに合わせるなんて方法なんかもありますので、アイディア次第でいろんなホイールを作れるのではないでしょうか。 (掲載日2009年1月2日)

 

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