Estate Van
1400 4WD(A64 1971-1973)
ヤマダ模型−童友社1/21改造 1/24再改修 |
こちらも事の
経緯はこちらを見ていただくとして、今回の企画にあわせて、RXの改修作業との並行作業で手を付けましたこちらのバン。
実は、RXの完成後、もう一台比較検討用に買ったもの(こちらの切った部分をで黒く印つけたもの)をベースにして手を付けたものの、途中でほったらかしてた物。
それをこの機会に製作、完成させようとしたものの・・・
どこにやったのかすら判んなくなってしまい、探すのにえらい手間取ったという、バカとしか言いようが無い、そんな自分に完敗。
しかし・・・期日が決まっている最中、完成できる保証も無いというのに毎度の事ながら相当無謀な事するわたしゃ一体・・・
おまけに、モデルカーズの特集において、AMT社製スバルブラッドをベースに製作しているとの話を伺っており、そちらがベースとなると、後期型と考えるのが妥当であろうと。
もともと、排気ガス規制による大幅なマイナーチェンジがかかる前の年代にするつもりであったものの、年式によって大幅な違いがあることを知らんかったこの馬鹿、またしても余計な苦労を背負い込んで敗北する始末・・・。
その最大の理由がテールゲート形状の違い。
実は手元にあった資料は初期型は前側からの写真しかなく、他はすべて一枚ものの跳ね上げ式ゲートの車両のみ。
実はこの形状は73年に形状変更が行なわれて以降のモデルで、それ以前のは上下分割式のタイプだったんです。
そのことを全然知らんかったものだから、あの複雑な形状のテールゲートを必死に作ってて、ふと極初期型のカタログが載っていたカー&ドライバー誌があるのを思い出して本の山を引っかきまわして見つけたそれを見たらば・・・
必死こいて整形してた時間返せ!!(←無理だ)
・・・事前の準備は確実に。
で、73年以降のモデルにすべきか、はたまた極初期型にすべきか、散々悩んだ末、RXとの整合性と優先して極初期型にて製作。
泣く泣く整形したテールゲートを切り取りましたよ。大事にとってますけど。
しかも、ルーフに入れたプレスラインもこの初期型には無かったため、再び埋めるといういらん手間を以下同文。
・・・・・ホント、どうコメントしろと?!(←知りません)
改修部分‐ボディ本体
ボディ自体に関しましては長くなりますので別枠でまとめて置きましたので、
こちらからご覧くださいませ。
フロントグリルは1.2ミリプラ板でセンターの枠と土台を切り出し、左右のグリル部は0.3ミリのプラ板を何枚も重ねたものをヤスリで形を整え(接着剤を一つの面の部分だけにつけ塊にしてその反対側を整形後切り離し)0.5ミリプラ板を間に挟め交互に接着した物を嵌め込みボディのグリル外周部を筋彫りした部分と併せてセミグロスブラック塗装。
ボディカラーは、カタログ掲載色のダークグリーン、と言うかオリーブグリーンと言うか・・・GSIクレオスのNo5グリーンをベースにNo5ブルーとNo1ホワイトを混ぜて調色。
ヘッドライトと反射鏡をハセガワの240Z用、フェンダーミラーはフジミのSR311用をそれぞれ流用。
4WDエンブレムですが、実は自作ではなく、参考にしたオールドタイマー誌に掲載された後姿の写真をカラーコピーしてエンブレムの部分だけ切り出して両面テープを張ったものなんです。エンブレム単体の画像も合ったんですがデジカメだとうまく取れないしスキャナ無かったのもありどうしたものかとよく見たら後姿の写真が近いサイズだったんでつい・・・。
各ウインドウは0.4ミリの透明プラ板を切り出して張り付け。時間が無く、後ろドアの窓がおかしくなってしまったのが心残り。
また、エンブレムもクーペ同様オリジナルのモールドを型思いとポリパテで複製したものにメタルックをはって対処。
シャーシと内装について
時間短縮のため、ここはありあわせのもので対処。シャーシ本体はハセガワのブルーバードの物をホイールベースを短縮の上、内装のバスタブ部分共々流用。
シートは東京マルイのセリカLBのものが形状が似ていたのでこれも型思いとポリパテで複製を取り、これを原型にステッチパターンを変更し、2脚複製して制作。
インパネも新規で制作。製作途中の画像で恐縮ですが下のクーペの3眼メーターに対し、上のように2眼メーターに改めると共に、異なる形状全体を修正。
メーター盤は資料がないので止む無く省略。
メーター部のリングはクーペ同様、コトブキヤの丸ノズルを使用。
ステアリングはフジミのニイナナレビンをベースにポリパテを盛って整形。後はシフトレバーは土台となったハセガワブル用ながら、トランスファーレバーとサイドブレーキレバーを適当に会いそうなパーツを探して装着した以外、特に何もやっていません、と言うよりも何もできなかったと言うべきですが・・・。
タイヤとホイールについて
今回は4WDということでラグパターンの細身に13インチを・・・ってそんなもん無いわ!!
・・・いや、この一言で片付けるのもどうよと。
確かに、1/24のカーモデルにはそれに該当するものは全く無く、どうしたかというとこれまた意外な事に1/35スケールのトラック用16インチのものが寸法的にほぼ一致します。
実を言うと丁度会いそうな別売り部品を入手していたからこそ、この車を作る気になったと言っても過言でなく、使用したものは『THE SNOW MODELING』社製のイタレリ1/35オペル10tトラック用タイヤホイールセット。ホイール部を刳り貫いてキットのホイールと組み合わせました。
ミリタリーをメインとしている模型店でしか入手出来ない海外製(海外製ではなく日本国内で生産、販売されたものとわかりました。ただ、製造元などが書いていないため、詳細はわかりませんが・・・2009年9月21日追記)サードパーティーパーツで(しかも珍しいことにレジンでなくインジェクション整形)、現在も入手できるか不明ですが、このジャンルのトラック系であれば流用できるものはあるかと思います。
車のジャンルだけに固執せずに、他のジャンルに目を向ければ、今回のように意外なところで必要とするモノが見付かったりします。
・・・もっとも、本当はホイールの自作のために買ったもの(ホイールディスク部も切り取られていることに注目)が実はタイヤも使えるということに気づいた次第・・・。
で、モノがプラですから当然塗装しなければならないのですが、実はまともにタイヤ塗るのは今回が初めて。
だって普通のカーモデル(小スケールは除く)、タイヤはゴムですから。
で、どうしたかというとGSIクレオスのタイヤブラックを塗ったのがこの画像。
ミリタリーモノであれば(元々そういう配色だと思いますが)ともかく、カーモデルのタイヤとしてはこのままでは実感無く、かといってただ黒を塗ればいいというわけで無く。
トレッド面(接地する部分)こそこの色を残して、サイドウォール(この画像で見える部分、つまり側面)のみ、この上から、新品のような感じを出すべくクリアレッドとクリアオレンジ、そしてスモークを混ぜた物を少しずつ吹いて行って仕上げました。
まとめ
またしても日々の忙しさにかまけて編集作業まで手が回らず、かなり遅くなりましたこと甚だ申しわけない限りです・・・。実際、これを作るのに、かなりの手間がかかったのも勿論ですが相当頭を悩まし、ずっと停滞していたものだけに、モデルカーズへのRXの掲載の話が来た時点で、製作再開を決意したのも、この機会を逃せば、はっきり言って、完成までこぎつけることが不可能だったという危惧感があったことと、なにより、のらりくらりでいい加減な私のこと。掲載されるされないはともかくとして、一度言った以上は後には引けない、背水の陣で挑み、失敗ばかりで難産だったこの1台。
えられるものはたくさんあったと思います。
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